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2012.08.05 (Sun)

サプリの殆どはでまかせ。やめよう

         サプリの殆どはでまかせで無効

サプリメント(健康補助食品)の効能の殆どはでまかせで無効す。
何に効くか、なぜ効くか、感想ではなく本当か、出演者の本当の感想で人に奨めることに責任を持つか、きちんとした説明をせず、少しでも怪しいのは全部でまかせ。
専門家を納得させる根拠や、質問にまじめに応える根拠を持たず、まじめに説明しようともしません。
専門家でなくとも、考えれば分かります。

有効とは言わず、あたかも有効であるかのような表現を使って宣伝して販売しています。

例1「XXX は体にいいのはわかっているけど、毎日摂るのはむずかしい・・・・」
本当に体に良い?どのように?なぜ?根拠は?どの一つでも不明確なら殆どでまかせです。
一部に正しいことを言えばよいのではなく、一つでも嘘があったらその主張は誤りです。
これはサプリに限らず、論理の基本です。

例2.酵素やコラーゲンは何百~何千のアミノ酸が結合した大きな蛋白です。
蛋白は飲んでも蛋白のままでは大きくて吸収されません。
アミノ酸まで消化されてはじめて吸収されます。
蛋白はアミノ酸に分解されたら蛋白の性質はなくなります。
アミノ酸は20数種しかなくどの蛋白にも含まれているから、肉・卵・魚・牛乳からアミノ酸(蛋白)を摂るのと同じことです。
肉を食べたらそのアミノ酸が肉に、コラーゲン(スジ肉の主成分)を食べたらコラーゲンになるわけではありません。

大豆の蛋白を食べても体内で大豆の蛋白が出来ないことと同じです。
同じ種類のアミノ酸であれば、元の食品が何であっても全く同じで違いはありません。

それぞれの蛋白はどのアミノ酸を多く含むかは決まっていますが、全体を平均すれば同じです。

老化して皮膚のコラーゲンが減るのは材料不測が原因ではなく、作る能力の不足なので、材料を余計に食べても意味がありません。
皮膚に塗っても吸収しません。

吸収しやすいように「小さなペプチド」にしたらコラーゲンではなくなります。

コラーゲンを仮に外から皮膚に入れたとしても皮膚の構造にはならず異物になるだけです。

アミノ酸は蛋白の材料・栄養として大切です。塩も脂肪も水も大切なのと同じです。

それぞれのアミノ酸は材料として他のアミノ酸の代わりにはなれませんから、20数種のアミノ酸を全て摂るのが望ましいですが必須アミノ酸以外は、不足すると、他の栄養を使って体の中で作ることも出来ます。
牛乳や卵は全てのアミノ酸を含む蛋白食品という点ではほぼ完璧です。

アミノ酸には蛋白の材料になる以外の役割もあります。
だからそれぞれのアミノ酸の1種類だけをとりあげて、重要性を言うことはできます。

しかし普通に蛋白を摂っていれば食物の中に全てのアミノ酸が十分含まれています。
だからあるアミノ酸を特別工業的に作って、薬のように準備して余分に取る理由はありません。

20数種類のアミノ酸の1つを工業的に別々に作って、おいしくもないのに金を出して摂るべきものではありません。
アミノ酸やビタミン、微量元素などは、食品の一部で普通に食品に含まれています。

飢餓に苦しむアフリカの子どもに与えたら絶大な価値がありますが、サプリを買う余裕がある日本人なら、通常食物から十分に摂っています。

走るためにはエネルギー(カロリー)が必要だと言って80歳の人に余分に栄養を与えても20歳の人のように走ることはできません。
普通に食事している老人に、余分にカロリーを摂らせても、その分早く走ることも、心臓を強くすることも出来ません。
それと似ています。

食品以外のサプリは、薬理効果を狙っているので、さらに殆どはでまかせです。

例3.伝統的治療法には、3000年の昔から「血行をよくする」というものが多いです。
昔はそのときの全知識を使って良く観察、考え推測して結論を出したのでそれで悪くない。
しかし現在は血流であれば、20年以上前から簡単に測れるようになっています。
測定もせずにでまかせを言って根拠にしています。検査し測って確認して言うべきです。
測定したら殆どは血流増加がないことが分かります。

もしどこかの血流が増えれば、心臓から血液の拍出量が増えて心臓の負担を増やしたり、その分他の臓器の血流が減るかですが、どう考えるか私が知る限り、説明をしているものはありません。


         サプリメントを宣伝し販売することの問題
サプリメントに関して考えるべきことは、新興宗教に対する注意と共通しています。
不安に付け込み欺いて儲ける。

薬理効果はないから「個人の感想」を紹介して宣伝しています。
以前は薬事法その他でこのような宣伝は禁止されていました。
「個人の感想を言うのは自由だ」といって「規制緩和」しました。

効果がありえない事を、個人の感想として有効であるかのように欺く宣伝が氾濫しています。
出演者が「サプリで効果あった。よくなった。個人として人に薦めたい」というなら、企業から金をもらわず、自費で放映料を払って発言すべきです。

企業の代弁ではなく個人意見であるなら、個人で内容に責任持つべきです。

自分の考えとして言っているのか、台本どおりに言っているのかをはっきりすべきです。
不特定多数に対して発言するなら、その覚悟と自覚を持って言うべきです。

台本によってではなく個人として、無効なのに有効と説明して金を得れば、首謀は官僚と企業ですが、出演者も詐欺で共犯です。

台本に沿っての発言であれば、個人の感想ではなくなるので、放送や紙面に載せて宣伝するのは法律違反です。

            人と社会の健全性をを害する

無効なサプリの無責任宣伝は、以下の害悪を社会にもたらしています。

有効でないのにサプリを使えば、経済的に浪費であると共に、論理的に判断する姿勢と能力、人としての自覚・覚悟・知性を劣化させるという意味でも有害です。

でまかせや嘘を言って儲ける人が批判されず、逆に幅をきかす社会は、まじめな人や、信頼や誠実を無視・軽視する嘘・恫喝・暴力が力を持つ不健全な弱肉強食社会の基盤になります。

最近は製薬会社も、意味のないサプリを販売するようになりました。

製薬会社は、蛋白のままでは吸収されないことや、特定のアミノ酸が不足していないこと、その他有効性を疑わせるたくさんのことを知っているのに、有効と証明もせずに有効であるかのような宣伝をして販売しています。

「人=社会と消費者を偽る」という一線を越えた製薬会社が、製薬事業をするようになりました。
体への作用を偽って商品を売る製薬会社が、医療にとって不可欠の製薬事業をして良いだろうか?

このような意味でも、サプリ氾濫は医療と社会のまともさ、誠実・健全を損なっています。

厚生労働省が絡んでいることも国の行政の健全性が損なわれている結果でもあり、健全性を阻害する原因にもなっています。

サプリを買う人が、健康対策、医療費のように考えて出費している現状は、まともな医療を破壊します。

無効なサプリの無責任宣伝は、以下の害悪を社会にもたらします。

1.莫大な浪費。日本の医療費は年間30兆円です。
病院や診療所の医師・看護師、検査技師、リハビリ技師、栄養士・事務職員の人件費や、病院施設の建設維持費用、薬剤費、検査費用、入院費用全部合わせて30兆円です。低く設定された医療費(病院収入)の為多くの病院と職員が疲弊しています。
サプリで国民が使うお金は年間15兆円。まともな医療費に回すべきです。

2.人を欺く宣伝氾濫と詐欺的儲けを容認しているために、人と社会の健全性を破壊しています。
サプリを使うことが、空気に流されて論理的に考え判断する能力と自覚を阻害しています。
製薬会社やサプリ企業は、サプリを売るために道義性と責任感を放棄しました。
そのような会社は社内で、社員が、会社の道義性を話題にすることは困難になっていると思います。。

この10年、日本の人と社会の劣化が著しいです。

サプリの氾濫は、健全な医療にかかる費用を抑えたまま、浪費をして、日本人と日本社会を劣化させている一因になっています。

         ( Twitter giovannni78 で述べたことをまとめました )
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★サプリの広告について

特保やサプリメントの仕事は数えるほどでしたので、おこがましいかと存じましたが、コメントさせて頂きました。ご丁寧にお返事ありがとうございます。
あくまでも仕事をしていて感じた印象ですが、以下に記載いたします。

サプリメント広告では「効果等の保証」や「最大級(例:いまだかつてない)」などの表現は、当然ですが御法度です。「何に効くか」、「なぜ効くか」もNGです。それはサプリは医薬品ではないという、当然の理由からです。実は薬事法での表現規制は大まかです。どんなことにせよ、詳細な規制は、人の行動を法がコントロールしてしまうこともあるでしょうし、次々と新たな抜け道がつくられてしまう・・・等々、さまざまな原因が考えられます。
それでは枠組みから逸脱しなければ、どんな表現もOKかというと、そうではありません。地方条例で形容詞まで規制されている場合さえあるのです。メーカーの要求と規制の狭間で、苦労してつくられた広告は新聞広告の場合、新聞社による法的チェックの洗礼を受けることになります。
きちんと読もうとすると、意味不明な広告が多いのは、このあたりが理由かと思われます。
次に消費者の感想ですが、私の関与した物は全て本物です。長いインタビューのなかで抜粋等の編集は行いますが、言葉を操作することはありません。どうやら規制の一部として、一字一句変えてはならぬという要請があるようです。
TVCMで、消費者の感想にかぶせて「エキストラ派遣会社によるモニターの感想云々」というテロップの流れているものは怪しいかなと、個人的には思っています。

実は、ここからが本題なのですが、新聞・TV広告の場合、嘘をついたら証拠が残っていまいます。ですから、それなりに慎重に広告をつくります。ところがネット広告なら、指摘を受けたら即修正可能なので、無法地帯かと思う広告も・・・。
怪しげなサプリ広告は、WEB上に多いのではないでしょうか。
媒体ごとに規制の有りようが違うことは、もちろん問題です。しかし買わなければ、それで済むことです。サプリと医薬品は違うことを、きちんと理解する。サプリに必要以上の期待をしない=多額の代金を払わない。通販限定であれば、なおのこと「本当に必要か、この商品は安全か」の検討をして頂きたいと思うのです。消費者が後悔しないようにするには、そういうことが必要な時代になったのだと思います。関係団体からの啓蒙が欲しいと、常々感じます。

フリーランサー |  2012-09-30(日) 20:15 | URL [コメント:編集]

★フリーランサーさま岡山 博Re: No title

フリーランサー様

コメント感謝。

自覚ない業者が儲けだけの為に、違法直前の「薬剤としての効能」をして、詐欺的販売をしている。
業者によって自覚のなさや、悪質さはいろいろですが、悪質なものが多いです。
それを野放しにと言うより、むしろ誘導している行政が悪質です。
政府と行政の悪質さは日本の、政治・官僚の劣化の表現でもあり、文化を含めためた社会劣化の原因でもあると考えています。
1970年代から始まった、医療費削減と官僚が準備し、小泉首相によって急加速された市場主義原理。
政治が決めてからは、引き続き、政治を隠れ蓑にして急加速した官僚による誘導です。
この基本パターンはサプリメントに限ったことではなく、日本社会の様々な問題で共通です。

「なお広告制作者の一人として申し添えますと、先生のお感じになっている広告の作り方と実際は、少々違います(薬事法等の規制がありますので)」。
ご教示感謝します。どうぞ詳しく教えてください。

返事送れて住みませんでした。   2012年9月27日

    感謝とお願い

   岡山博



・・・・以下フリーランサーさまからのコメント抜粋・・・・
興味深く拝読しました。先生のおっしゃるとおりです。
自社に研究部門さえなく・・・いるサプリ業者は少なくありません。・。
サプリ広告の氾濫は、社会の質の低下を反映しているようです。
>なお広告制作者の一人として申し添えますと、先生のお感じになっている広告の作り方と実際は、少々違います(薬事法等の規制がありますので)。
フリーランサーさま岡山 博 |  2012-09-27(木) 07:40 | URL [コメント:編集]

★No title

興味深く拝読しました。先生のおっしゃるとおりです。自社に研究部門さえなく(つまり素人同然)が、仕入れて販売しているサプリ業者は少なくありません。製品の安全性を気にもせず手にしてしまうことの恐ろしさを考えると、暗澹たる気持ちになります。健康や幸せを手に入れるのに、ショートカットはありえないと思うのですが・・・。
サプリ広告の氾濫は、社会の質の低下を反映しているようです。
なお広告制作者の一人として申し添えますと、先生のお感じになっている広告の作り方と実際は、少々違います(薬事法等の規制がありますので)。

P.S.
先生に大変お世話になったものです。その節は大変ありがとうございました。きちんと御礼を言えないままでしたので、この場を借りて御礼申し上げます。もしも勘違いでしたら、スルーしてください。
フリーランサー |  2012-09-02(日) 23:22 | URL [コメント:編集]

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