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2012.07.26 (Thu)

被曝による奇形やダウン症について

被曝による奇形やダウン症について

チェルノブイリ被曝のあと、中程度に被曝したヨーロッパ諸国でダウン症や奇形、低体重出産が増えたという報告が沢山あります。
ICRPや日本政府とアドバイザーの人たちは認めません。

このような報告の多くは、国の機関がおこなった大規模調査ではないために、例えば、西ベルリンの報告;事故前は月3-4人だったダウン症が、汚染が強かった数ヶ月の間に受胎した出産ではダウン症が、10人を超えるくらいに増えたというような報告が多いです。

3人程度であったダウン症が3ヶ月間(3回)だけ12人程度に増えたという報告は、調査集団の数が少ないために、ばらつきによって増えただけの可能性もあるので、「被曝が原因で増えた」と断言できず「可能性がある」という結論しかだせません。

ばらつきの問題以外にも、同じような調査を始めた研究者が何組もいた場合、それぞれの調査結果が、ばらつきが原因となってそれぞれ①増えた、②減った、③変わらなさそうだという中間結果が出たとします。

被曝を受けた地域でダウン症が増えた場合は、「予測した通り」と考えて調査活動を拡続け、論文報告をしますが、減ったり、はっきりしない場合は、「減るわけがないからおそらくばらつきの為だろう。これ以上調査してもはっきりした結論はでなさそうだ」と考えて、調査を途中でやめたり、論文にまとめないことがあります。

新しい薬が発売されたときなども、期待通りの結果が出たときは発表するが、そうでない場合は途中でやめることがあり、このような調査や発表では、「薬が有効だった」という報告だけが発表される傾向にあります。

被曝による傷害調査でも同様の問題が存在します。
被曝した地域としない地域で行なった調査で、被曝した地域で増えていなかった結果がでた場合は増えた結果のときより、報告や論文発表数が減っている可能性も考慮しないと正しく結論は出せません。

だから行政などが系統的な大規模調査をすべきなのです。
行政が学校に指示・依頼して調査すれば、鼻出血などは簡単に調査できるのにしません。

多くの報告・論文はチェルノブイリから離れたヨーロッパの汚染地域では「以前と比べて3倍程度にダウン症が増えた」ことを示しています。
私は、被曝によってダウンや奇形は増えていると推測しています。

ダウンや重症奇形は被爆が無くても存在します。
ダウン症は元来ごくわずかしかありませんから、被曝した結果、3倍に増えたとしても、生まれる子どもの殆ど大部分は正常です。

ダウン症という重度の障害が3倍に増えたことが重大な問題です。
だから「正常出産した人がいたからほっとした」というのは論理的には正しくありません。
出産のほとんど9割以上が正常だったから安心するという感覚的理解は、論理的に吟味しないと危ないです。
感覚的、気持ち納得を優先する理解は誤った判断に導くことがあります。

汚染された野菜や魚を、大臣が人を欺くために食べて見せても安全を意味しないことと似ています。

ドイツ、イギリス、アメリカの核施設周辺で、それぞれ白血病が増えたという報告があります。
この増加は対照地域と比べて何倍も多いということではなく、数10%多いという程度です。

この事実はどのような立場の人も認めています。

一方、その原因が放射線被曝によるものかどうかは評価が分かれています。
被爆ではなく経済的な差や。ストレスによるかも知れないなどという意見です。

鉛や有機水銀、農薬中毒などの毒物の場合は、摂取した有害物の量が増えると症状が重くなります。
一方、放射線による多くの傷害は、被曝が増えても個人のレベルで症状が重くなるのではなく、症状の重さは変わらずに有害な症状や病気を持つ人の数が増えるという点が、放射線以外の有毒物による生体作用と違います。

鉛中毒、有機水銀中毒、農薬中毒などでは、それぞれ特有の症状や臓器障害が出ますからそれを調べればわかるのですが、放射線による奇形などは、その奇形を詳しく調べても多くは、放射線被曝によるものかどうか区別は多くの場合困難です。

多くの放射線障害では、個々の例の解析では被曝の影響かどうかはわからず、沢山の数を調べて数が増えたかどうか、増えた場合は、ばらつきや他の原因で増えた可能性はないかなどを大規模調査をして初めてわかります。

口唇裂や内反足など比較的軽いものも含めると先天奇形は被曝を受けない地域で約1%ですが、ヨーロッパのある地域のように、被曝地域では2%に増えたとします。

ここまでは、議論の対象ではなく、知識を得る調査と学習の対象です。
そのあとはいろいろな考えがありえます。

詳しくは省きますが、以下の考えはどれも正当な考えとしてありえます。
ありうるというだけで誰もがそう考えるべきだということではありません。

出産するときは、重大な奇形やその他のリスクを覚悟して出産すべきで、これが正当な考え方です。
母子共に異常が無くて当たり前というのは、はじめから間違っています。

奇形のリスクを考えたとき、出産するかどうかについて代表的な考え方は以下の3つです。
誰にとっても正しい考えということではありません。
その人の考え方や境遇によってどれも正当な考えとして選択しうるものです。

① 奇形の可能性が 1% あるので、いやだから、被曝有無に関わらず出産しない。
② 1%は覚悟するが2%受け入れはいやだから、1%リスクを上げる量以上の被曝をした場合は出産しない。
③ 被曝が無ければ99% は奇形がないから、99%の可能性に期待して、1%のリスクは受け入れて出産する。被曝した場合でも、98%は奇形が無いから、それに期待して2%のリスクは覚悟して出産する。
やや別の観点から、事故による人為的原因の為に高くなったリスクがある状態では出産しないと言う考えも成り立ちます。

いずれをとるにしても、被曝をした母親の大多数の子どもが奇形をもつのではなく、奇形は全体の中ではごく一部です。
その一部をどう考てえ、決断するかという問題です。

半分くらいが奇形を持つのではないかというような誤った認識を基にして考えれば、それは誤りです。

 重症の奇形やその他の問題が生じたときに、経済、日常生活、教育など社会がどのように援助するか、加害者を処罰するか、どこまでどのように保障・賠償させるかなどという問題も議論・判断の対象ですが省略します。

「事故後25年以上もたった子供が最近健全な子供を作りました。これが、今の私たちの希望です。」というのであれば、少数の奇形やその他の問題を生じる例があるにしても、ほとんど大多数派は重症奇形なしに生まれます。

何人か少ない出産でも正常出産があれば、それを希望と評価するなら、被曝しても沢山の正常児が生まれますから、子どもを生んだり、その将来を考えるのは大きな希望です。

そのような考えもも良い考え方の一つと思います。

(以上は、以下のLEMONさんのコメントに対して私の考えを書いたものです。
普遍的問題を含むので、記事として掲載しました)

・・・・・以下は、LEMONさんからのコメント・・・・・・
もうひとつ。チェルノブイリ事故で保養に関わり、汚染された食品にかかわり事故後25年以上もたった子供が最近健全な子供を作りました
> これが、今の私たちの希望です。
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19:09  |  放射線  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

★関連情報

ご存知とは思いますが

http://www.nature.com/srep/2012/120809/srep00570/full/srep00570.html#/f1

The biological impacts of the Fukushima nuclear accident on the pale grass blue butterfly
JE |  2013-03-23(土) 19:03 | URL [コメント:編集]

★No title

岡山先生、お忙しい中エレベーター前で、奇形児と放射線との関係と発生率についてお話をする時間を頂きましてありがとうございました。
湾岸戦争時、アメリカ政府による劣化ウラン弾の使用後、イラクの胎児jに異常が見られる事が多くありました。その事について、各メディアは劣化ウラン弾の使用した結果だと報道をしておりました。劣化ウラン弾と人体に関する影響はアメリカ政府は一切否定し続けてきました。勿論、劣化ウラン弾との関係をアメリカ政府が認めれば、世界各国からの批判や賠償、それよりも戦争で劣化ウラン弾を使った事自体が、戦争犯罪になってしまうと、私は思います。
放射線に関してですが、テレビで学者が低量の放射線は細胞を活性化すると言っておりましたが、わざわざ正常な染色体を破壊し、新しい細胞を作る必要なあるのだろうか、私は思います。正常な遺伝子情報を、何度も何度も破壊し、人体の設計図となる染色体を作る必要性について疑問を感じます。この様な行為を繰り返す事で、DNA内で正常な遺伝子情報がエラーを起こし、がん細胞になるのではありませんか。細胞はある程度の時期が来るとアポトーシスで自滅して行く事が正常なのです。正常な細胞はある時期になると細胞分裂を止め、自滅するようにDNA内に書き込まれてますので、放射線で遺伝子情報を破壊しても体に良いとは私自身思ってません。それが、がん細胞のみに使うのであれば別ですが。
戦争で使われた劣化ウラン弾の放射線レベルと東北、関東の放射線レベルは違えど、震災以降子供たちの人体、胎児の人体に放射線の影響がどの程度、影響を及ぼすかは人体実験をしておりませんので、予測は不可能であります。そして政府はその事は一切因果関係がはっきりしてないので、責任は認めないと思います。
これから生まれてくる胎児、そしてすくすく育っている子供。今後、人体に影響する割合が百万人に一人や一千万人に一人の割合で増加しても、因果関係は認められませんと思います。少なくとも、健康で生まれて来るはずだった子や病気にならずにすむ子が病気になった場合は許しがたい事だと思います。東京電力CEO、原発推進してきた自民党、安全管理を軽視してきた関係者は今後、処罰されなければならないと思います。
なにぶん、、肉眼で確認出来ない物ですから、正直今後がんになる可能性が増すと考えると怖いです。
hohoho |  2012-07-28(土) 22:44 | URL [コメント:編集]

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