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2012.01.22 (Sun)

内部被曝の数値をどう理解するか

内部被曝の数値をどう理解するか

要旨
・ 毎日セシウムを摂取すると全身のセシウムは、1日摂取量の100倍くらいで安定する。毎日100ベクレルセシウムを摂取すると全身で10000ベクレルたまった状態で安定する。食べるのをやめると、徐々に低下する。
・ セシウムとカリウムは似ているので、カリウムは考える基準に使える。カリウム放射能は60kgの人で約4000ベクレルある。
・ 常に4000ベクレルのセシウムが体内にあったとすると、カリウムの放射能が2倍になったと同じ位の作用と考えられる。がんの何%がカリウムによるはわからないが10%以上の可能性は少ない。1%以下かもしれない。そうであればセシウムの4000ベクレルの発がん作用もその程度と考えられる。


:「講演『被曝をどう避けるか』要旨」についてkkko さんからいただいたご質問に応えるスタイルで書きます。
埼玉県のkkko さん、適切なご意見と質問ありがとうございます。

・・・・・・・・・・・以下、kkko さんのご意見と質問・・・・・・・・・・・・・・

セシウムを毎日摂取した時の計算
> 1年あたりミリシーベルト
>   =(1日に食べるBq)×(365日)×0.0073
> 毎日100Bq 食べると 1年で約1ミリシーベルト*
>   =100Bq×0.0073=0.73ミリシーベルト
>
> 60kg の成人が毎日食べ続けて平衡状態に達した時の
> 体内セシウム放射能
>   凡そ(1日に食べるBq)x約100
> 毎日100Bq 食べると約1年で
>   =10000Bq に落ち着く (Kは60kg 成人で4000Bq)

埼玉県の一般市民です。ブログ記事内の上記内容について二点、質問がございます。
①「平衡状態」というのは、具体的にどのような状態でしょうか? 

②「10000Bqに落ち着く」というのは、落ち着いて以降毎日セシウム131と137の影響を計10000Bqぶんずつ受け続ける状態に落ち着くということですか?また、

③最後の括弧内の「K」とは何でしょうか?

④一日に○○Bqのセシウムを摂取し、それを長期間続けた場合、健康にどれほどのリスクをもたらすものなのか。何万分の一の死亡確率なのか、何十分の一の死亡確率なのか。死亡するというのはいつの話なのか。明日なのか80歳を過ぎる頃なのか。砂利道を歩いていて、靴の中に石ころが飛び入るような確率なのか、それとも雨粒を全て避けるような無謀な道なのか。少々誇張しましたが、それでも実際、ただの「危険」や「安全」といった言葉からは、具体的な情報が伝わって来ず、自分の価値観と照らし合わせることも困難です。

> 1年あたりミリシーベルト
>   =(1日に食べるBq)×(365日)×0.0073
> 毎日100Bq 食べると 1年で約1ミリシーベルト*
>   =100Bq×0.0073=0.73ミリシーベルト

⑤上記2行目の計算式に「1日に食べるBq」を代入することによって、年間のmSvの値が出るのであれば、4行目の計算式から「365日」が抜けているのはどうしてですか? 365を掛ける計算が抜けているとなると、上記の結果の値は「1日あたり」ということになりますが、1日あたり100Bqだとしたら、年間約266mSvの計算になってしまいませんか。

⑥1日に摂取するであろうBqの値から、健康への影響を具体的・数値的に算出できる電卓ソフトなどがあれば、計算の苦手な私のような者でも感覚的に理解しやすく、日常生活に取り入れたり、行動の判断もしやすいのですが……。
こちらのブログのページ左側の計算機によれば、岡山先生も仰るように、

⑦セシウム131と137を毎日100Bqずつ1年間摂取した場合の合計値はおよそ1mSvのようです。が、その1mSvというのは具体的にどれくらい危険なのか。排泄なども考慮に入れて、いつの日かに体内に残留している放射性物質が1mSvぶんだとして、それはつまり、毎日1mSvぶんの健康被害を受けるということなのか。わからない点が多いです。

⑧現状、たとえば、目の前の野菜を食べることがどれほどの危険を伴うのか判断するのに時間がかかりすぎて、日常生活に、何十年後の自分自身の未来に、次以降の世代に、大きな負担をかけてしまいます。私は、できるだけ早く自己判断をして、腑に落ちない感覚を捨て、本来歩みたい方向へ歩き出したいのです。

・・・・・・・・・・・・ 以上、 kkko さん。2012-01-16。 以下、岡山博 の回答 ・・・・・・・・
適切なご質問をいただきありがとうございます。①-⑦と番号を入れさせていただきました。
① から順に書きます。ご質問いただいて見直したところ、⑤に関して重要な記載ミスがありました。ブログもお詫び、訂正しました。ご指摘ありがとうございます。

①「平衡状態」というのは、具体的にどのような状態でしょうか? 
平衡状態というのは出る量と入る量の速さがつり同じでつりあっていて、動かないように見える状態です。厳密には「平衡状態」ではなく「定常状態」と言うほうが正しいのですが、聞きなれない言葉と考えて、少し違うが「平衡状態」と書きました。

セシウムを例に述べます。
通常、放射性セシウムは体内に存在しないので、汚染食品を食べ始めた時には、体内に存在する量はゼロですから、尿中に排泄されません。
だから、セシウムに汚染された食品を食べ始めてしばらくの間は、毎日食べても、尿として捨てられる量はわずかです。

食べ続けると、細胞内にセシウムが蓄積されて濃度が上昇します。細胞内よりはかなり低い濃度で、細胞外液のセシウム濃度も上昇していきます。血液中の濃度(細胞外液の濃度と同じ)が上がるとそれに伴って尿中への排泄が増えます(メカニズムは複雑なので省略)。
このようにして排泄量が増えていくと、あるところで、体から1日で尿などとして排泄される量は、1日に食べる量と等しくなり、その後、毎日同じ量を食べ続ければ、細胞内や、体内のセシウムは増えも減りもせず一定のレベルを保つことになります。

これが平衡(正しくは定常)状態です。定常状態は毎日食べる量と、排泄される早さ(生理的半減期)から、少し難しい式を使って計算できます。記述した値は、成人のセシウム生理的半減期を3~3.5ヶ月として計算したおおよその値です。排泄量を増やしたり(=生理的半減期を短縮する。子どもは短い)、食べる量を減らせば体内に解けているセシウム濃度は低い濃度で定常状態として安定します。

② 「10000Bqに落ち着く」というのは、落ち着いて以降毎日セシウム131と137の影響を計10000Bqぶんずつ受け続ける状態に落ち着くということですか?」
そうです。体内に常に10000 Bq のセシウムがある状態で安定しているので、この状態では10000 Bq (1秒につき、放射線10000回)の被曝を受け続けます。

③「最後の括弧内の「K」とは何でしょうか?」 「K」 は カリウム元素をあらわす元素記号です。ちなみに水素の元素記号は H、 酸素は O、ヨウ素は I 、セシウム  は Cs です。 説明不足ですみませんでした。

④と⑤については⑦の後にのべます。

⑥1日に摂取するであろうBqの値から、健康への影響を具体的・数値的に算出できる電卓ソフトなどがあれば、計算の苦手な私のような者でも感覚的に理解しやすく、日常生活に取り入れたり、行動の判断もしやすいのですが……。 NET で「ベクレル シーベルト換算」を検索すると換算ソフトや換算表、解説が、問題意識に応じて、簡単なものから、専門的なものまでがたくさん紹介されています。それをみても良いですが、シーベルトという表現はそれほど厳密な意味を待っていないと私は考えているので、もしその程度のことでよければ、⑤で訂正、説明した式を使うだけで十分で、それも不要かも知れないと思います。

⑦「セシウム131と137を毎日100Bqずつ1年間摂取した場合の合計値はおよそ1mSvのようです。が、その1mSvというのは具体的にどれくらい危険なのか。排泄なども考慮に入れて、いつの日かに体内に残留している放射性物質が1mSvぶんだとして、それはつまり、毎日1mSvぶんの健康被害を受けるということなのか。わからない点が多いです。」
ここで言う1mSvというのは正しくは1mSv/年で一年間に被爆する総量です。1時間当たりだと割り算して 1年は8760時間なので0.114 マイクロシーベルト(訂正。前は1.14と誤記、)/時となり、被曝が同じレベルで安定した状態であればこの2つの値は同じ意味です。1時間当たり0.114 (1.14を訂正)マイクロシーベルト被曝を1年続けていると合計して、1年で1 mSvになります。被曝レベルが変化している場合は、1時間あたりの被曝量を1時間ずつて8760時間分を1年間続け足し算し続けると1年間の被曝量になります。

Bq (ベクレル)というのは、1秒間に放出される放射線の回数です。人の都合とは関係ない、自然を測った客観的数字です。正確に表現され正確に理解できます。ただ、放射線はいろいろ種類や、エネルギーの大きさ、生体への影響の仕方などが異なりますが、放射線の性質や強さに一切関係なく、1秒間に何回出るかだけを表すので、生体への作用を考えるときは、同時に他の知識が必要です。

一方、Sv (シーベルト)は、低線量被曝の管理という人の便利さの為に、大まかな、便利な目安として、あれこれの想像や仮定をおいてその上でかなり無理に数値化したもので、客観的な数字ではありません。例えば、レントゲンで使う放射線(ガンマ線の続き)とセシウム内部被曝による放射線は、放射線の性質も、生体に与える影響の質も量も全く異なるので、本来は一つの指標で測って比べることができないのですが、被曝管理の利便性のために、いろいろなことを無理に仮定して、共通の単位で無理に表したものです。

放射線被曝ではなく、いろいろな有毒物質の毒作用を例にして考えると分かりやすいです。
有毒なものとは、血圧を下げる、心臓に不整脈を起こす、出血させる、筋肉の力を失わせる、能の働きを抑える、呼吸が止まる、腎臓が破壊されて尿が作れなくなるなど、様々なものがあります。高温や低温、酸素不測などでもよいですが、これらの有害なもの大量に与えたとき、半数の人が死亡する量を測って、死ぬ量を指標に表現して比べることはできます。
しかし、その1/10や1/100くらいの少ない量を与えたとき、殆どの人は死にませんがそれぞれの毒の性質に応じて異なった種類の障害を生じます。この異なった傷害は、種類が違うので、毒性の程度、危険度を比べることはできません。

例えば、危険な不整脈が1分間に5回出たのと、腎機能の70%が損傷した、意識レベルが低下した、などという、異なる種類の、死に至らない有毒作用や、病態を、どちらのほうがが体にとって有害かを比べることはできません。別のたとえでは、不整脈が5回でる障害と同程度の傷害は、指1本の麻痺に価するのかそれとも左の腕と足全体の麻痺と同じ程度のものかというような、比較できません。

このように本来は比較不可能な障害に対して「この不整脈の障害程度は右腕1本の障害と同じ程度の障害だ」というように、あるいは、「1分5回の不整脈を生じさせる毒性の強さは、計算能力を20%に落としてしまう程度に能を傷害する毒物の有害作用の大きさ」として、同じ数字で表現して、同じ数字であれば、同じ程度の毒作用、有害作用としよう」というようなものです。

異なる作用を同じ指標で比べるこという不可能なことを、便宜的に無理して表現しようとして作ったのがシーベルトという単位なので、大きな、多くの、基本的な問題があります。
目安の値を決めた人たちの都合が入り込む可能性もあります。「どのように有害か」を無視して、「とにかくどれくらい有害か」という数字です。だから、ひとまずの目安として使うことは可能ですが、大体の目安でしかありません。

「セシウムの100ベクレルと、ヨウ素の100ベクレルは異なるから、ヨウ素の傷害作用はセシウムの何倍の強さだろうと考え、子どもは大人より感受性が高そうだから、セシウムに関しては子どもは大人の何倍影響があると考えよう」という仮定をたくさん作ってベクレルとして測定された客観的数字に掛け算や足し算をしてはじき出した数字がシーベルトです。
ヨウ素の100ベクレルをシーベルトに計算すると、大人と子どもはベクレルに掛け算する係数が違うと決めてあるので計算によってでた価は、同じ放射能の強さ(ベクレル)であっても、シーベルトの価は子どもと大人では異なります。

仮定が正しくなければ信頼できる数字にはなりませんが、正しい仮定ができるほど、これまでに被曝影響のデータはありませんから、シーベルトであらわされた数字の信憑性はさほど高くありません。
もう一つの問題は、シーベルトを計算するために作った仮定は、ICRPという国際組織が見積もったもので、これを元に日本や多くの国や国際組織の法律や基準が作られています。

ICRPの委員の多くは原子力産業に関係して利益を受けうる立場の団体出身で、ICRPの運営資金の一部はそのようなところから出されていることなどから、シーベルトを算定する係数の決定には、委員の社会的立場が反映され、内部被曝が過小評価されているなどの批判があります。
ヨーロッパの科学者などが作っている民間団体、ECRR は現実の放射線障害は、障害内容によっては、ICRPの見積もりより100倍以上高いと主張しています。
法律や基準として使われているので、シーベルト表示も使いますが、特に内部被曝について指標として使えるほどの信憑性には疑問があり、私はあまり有効ではなく、かえってわずらわしくしているところがあると考えています。

以上のことを理解したとして、ひとまずSv の数字の評価について述べます。
外部被曝で100mSv という価は、被曝すると1000人に5人があらたに癌で死亡することに対応する被曝量です。内部被曝であっても、同じシーベルトであれば生体に対する障害の程度は同じになるようにと作った単位ですから、セシウムの内部被曝20ミリシーベルトも同じように1000人に1人が癌死するはずの被曝量であるはずです。

しかし、ECRRは「ICRP の内部被曝による影響は著しく過小評価しすぎている」と批判していますからその考えによればそれより多くが新たに死ぬ被曝量ということになります。
両者の内部被曝危険性に関する評価は著しく異なっている,つまり内部被曝を評価するシーベルトの値の意味づけの正確さはこの程度です。
私は実際の発癌危険の程度はその間くらいと想像しますがどの程度かは分かりません。分析して結論を出せるだけの十分な被曝データが無いので、恐らく世界の誰も分かりません。

私は、内部被曝だけでなく、外部被曝の指標ももシーベルトにせず、ベクレルのままのほうが客観的で分かりやすいと考えています。そのほうが放射線源の種類とベクレルが分かると、客観的に考えることとができます。
シーベルトで表される数字はその程度の信頼性しかない単位として考える参考にしたら良いと考えています。

それを了解したうえで言えば、ICRP基準にのっとれば、100ミリシーベルト被曝で新たに1000人の中で5人が癌死する、被曝量に比例する確率的作用と考えられているから、1mシーベルトではその1/100ということです。ECRRの考えではそれよりずっと多いとなります。誰も確定できません。

おっしゃるとおり、よく分からないうえに新しい単位と数字を入れてなおさらわずらわしい、その通りと私も考えています。シーベルトの値は絶対視せずに、「現在詳しくは分からないがこのような可能性があると」いう表現が正しいと考えます。

「一日に○○Bqのセシウムを摂取し、それを長期間続けた場合、健康にどれほどのリスクをもたらすものなのか。何万分の一の死亡確率なのか、何十分の一の死亡確率なのか。死亡するというのはいつの話なのか。明日なのか80歳を過ぎる頃なのか。砂利道を歩いていて、靴の中に石ころが飛び入るような確率なのか、それとも雨粒を全て避けるような無謀な道なのか。」
これが最も重要な問題で、いろいろな考えや主張はありますが、だれもわかりません。日本の文化と日本語は、事実と認識、評価の区別があいまいなことが多いので、更にあいまいにしています。広島・長崎の原爆被爆やチェルノブイリで多くの被曝者が出ましたが、これだけのデータでは少なすぎて、医学的影響を断定することができず、推定するにも不十分で、放射線被曝障害の種類と程度、規模を十分に予測できません。現在のデータと知識では十分な根拠を持って推定することも困難です。

私は、セシウムの放射能の性質と、体内での挙動はカリウムと似ているので、カリウムを基準に考えることができるかもしれないと考えています。
カリウムは生体にとって必須で、通場は 15%以上は変動せず、体内で一定に保たれていますから、カリウムによる内部被曝量は常に一定で、60kg の体重の人は約4000 ベクレル(1秒間に放射線を4000回)被曝しています。
カリウムでもセシウムでも同じで、カリウム放射能は自然に昔からあるから無害ということはなく、カリウムによる放射線被曝生涯をうけながら、私たちは生きています。

被曝はないほうが良いのですが、放射能がないカリウムはないので、カリウムの放射能がない状態での観察はできません。いくつか想像できることはありますが、カリウムの放射能の影響について真実は分かりません。

ひとまず、放射線の様々な影響の中で、考えやすく、危険で目立つ癌について考えてみます。
癌を生じさせる原因はたくさんあります。カリウムの放射線もその一つとして関与しているはずです。カリウムの放射線が癌の原因のどの程度なのかは分かりません。癌の種類や年齢によっても違うとはずです。癌の原因にはたくさんありますから、カリウムが発癌原因の100%ということはありません。カリウム放射能が発癌原因の中で10%程度なのか。1万分の1程度なのか分かりません。

セシウムの放射能と生体内挙動はカリウムと似ているので、セシウムによる内部被曝が起きたとき、おおよそのレベルでは、カリウムの放射能が増えたと置き換えて考えることが可能かも知れません。そうすると、60kgの成人が毎日40Bqのセシウムを食べて、4000 Bqで定常状態になったときには、カリウムの放射線被曝が倍になったと考えて、カリウムによる発癌作用が2倍になったと考えることができます。
発癌原因の10%がカリウム放射線であるとすれば発癌は20%にふえ、1/1000がカリウム放射線によるとすれば2/1000にふえるということです。

このような考えで整理して理解することは可能と思います。
発癌におけるカリウムの関与が高いほうの可能性については、発癌は放射線量に比例し、生体内の複雑な相互作用が同働くかなどは無視して考えると、見当がつきます。
発がんは100%カリウムが原因と仮定した場合、成人が毎日40ベクレルのセシウムを摂取して、セシウム放射能がカリウムと同じ4000ベクレルになって、この内部被曝を一生受けた時に、癌最大値は現在の発癌が倍になると推測することは可能です。
発癌におけるカリウムの関与が少ない場合の可能性については、癌の原因の何パーセントがカリウムなのか分からないのでそれ以上厳密な話にはなりません。

放射線被曝は、ないほうが好ましいが、やむを得ず受け入れるとしたら、いろいろな努力・負担と引き換えにして「いやだけれど、自然のカリウム放射線よりどの程度高いところまでは、我慢して容認するレベルと考えるか」、ということです。
これは個人が目安として活動・生活することでもあり、各人一人一人と社会が考えて相談して社会として決めるべきことでもあって、自然科学としての医学からは離れた問題です。
それを医学の専門家に判断を任せたり、専門家と称する人たちが、特別の権限があるかのようにして決めて解説し、社会と他人を従わせようというのは正しくないというのが私の考えです。

⑤上記2行目の計算式に「1日に食べるBq」を代入することによって、年間のmSvの値が出るのであれば、4行目の計算式から「365日」が抜けているのはどうしてですか? 365を掛ける計算が抜けているとなると、上記の結果の値は「1日あたり」ということになりますが、1日あたり100Bqだとしたら、年間約266mSvの計算になってしまいませんか。
ブログ記事は重要な記載間違いです。ご指摘に感謝し、お詫びして訂正し、その上でご質問に回答します。ブログの記載誤りはお詫び、訂正しました。
ブログでは次のようになっていました。以下はブログ掲載文のコピーと訂正、コメントです。
[放射能の単位
l ベクレル:1秒間に放出される放射線の回数
l シーベルト(旧 REM):
さまざまな仮定・推測をして計算した体に与える影響の大きさの値
     実効線量、性質の異なる危険性を、無理に同じ単位で表す
     換算法: 核種に対する実効線量係数をかける
     例)100 Bqのヨウ素131を1回、経口摂取した場合の被曝量をμSvに変換するには
        実効線量係数0.022 (成人)をかける。
         100 Bq× 0.022= 2.2 μSv
       それを100回摂取した場合は
         100 Bq×100 ×0.022=220 μSv
=0.22 mSv


セシウムを毎日摂取した時の計算
1年あたりミリシーベルトは
  (誤り): (1日に食べるBq)×(365日)×0.0073 
(正しい): (1日に食べるBq)     ×0.0073
理由は
1年あたりミリシーベルトは1年に食べるセシウムのベクレルに、0.022 と決められている実効線量係数をかけるとシーベルト。
ここでは実効線量係数 0.022を0.02と簡略して使い、μSv を、mSv表示にするために1/1000倍して0.0073です。
「1日で食べるベクレルに0.0073をかけると1年間で被爆するシーベルト」です
 
『毎日100Bq 食べると 1年で約1ミリシーベルト*
    =100Bq×0.0073=0.73ミリシーベルト』
100 Bqを食べると1回で
         100 Bq× 0.022= 2.2 μSv

改めて、適切なご意見と質問ありがとうございます。
・・・ブログの誤り記載は以下のように詳しく説明し訂正しました。・・

放射能の単位
 ベクレル:1秒で出る放射線の数
 シーベルト(旧 REM):
さまざまな仮定・推測をして計算した体に与える影響の大きさの値
     実効線量、性質の異なる危険性を、無理に同じ単位で表す
     換算法: 核種に対する実効線量係数をかける
     例)100 Bqのヨウ素を1回、経口摂取した場合は、
        実効線量係数0.022( (セシウムであれば0.019)(成人)
ヨウ素でもセシウムでも大まかに0.02としてかけると
         100 Bq× 0.02= 2 μSv
           (100 Bq 食べると2 μSv 被曝する)

セシウムを毎日摂取した時の計算
1年あたりミリシーベルト
  =(1日に食べるBq)×(365日)×0.02×1/1000(mSv/ 年)
      (×1/1000は μSv を mSvに直すため)
=(1日に食べるBq)× 0.0073(mSv/ 年)
 毎日100Bq 食べると 
  =100Bq×0.0073=0.73 mSv (約 1 mSv)1年で被曝する

60kg の成人が毎日食べ続けて平衡状態に達した時の
体内セシウム放射能は
  1日に食べるBq の約100倍(子どもは半減期短いのでそれより低値)で安定する。
毎日100Bq 食べると約1年で 全身に含まれるセシウムは
  100Bq ×100 倍=10000 Bq に落ち着く
 (60kg 成人で K の4000Bq の 2.5 倍)

・・・・・・・・・・・・・・・・
(訂正) <回答⑦>で重要な誤りがあり、訂正しました。「0.114 マイクロシーベルト(訂正。前は1.14と誤記))/時」
  _JOHN_SAN ご指摘ありがとうございました。2012年8月19日
    岡山博
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★Re: 数値重要な誤り訂正Re: 桁の間違い

> _JOHN_SAN
>
> 重要な間違いです。ご指摘有難うございました。
>
> 以下のように訂正しました。
> 「1年は8760時間なので0.114 マイクロシーベルト(訂正。前は1.14と誤記、)/時となり、被曝が同じレベルで安定した状態であればこの2つの値は同じ意味です。1時間当たり0.114 (1.14を訂正)マイクロシーベルト被曝を1年続けていると合計して、1年で1 mSvになります」
>
> 文末に以下を載せました。
> 「(訂正) <回答⑦>で重要な誤りがあり、訂正しました。「0.114 マイクロシーベルト(訂正。前は1.14と誤記))/時」
>   _JOHN_SAN ご指摘ありがとうございました。2012年8月19日
>     岡山博
>
> ・・・・・以下 JOHN_SAN さんからのコメント・・・
> 岡山先生、2012-01-22 の『内部被曝の数値をどう理解するか』BLOG記事に桁の間違いがあります。
> 「1年は8760時間なので1.14マイクロシーベルト/時となり」→正しくは0.114マイクロシーベルト/時ですよね。
> 1.14マイクロシーベルト/時だと10ミリシーベルト/年の被爆をしてしまいます。
JOHN_SAN 様・感謝、訂正。岡山 博 |  2012-08-19(日) 13:14 | URL [コメント:編集]

★Re: kkko様、皆様 誤り訂正しました

> kkko様、皆様 以下の数値誤りがあり訂正しました
> すみません。
>
> 以下のように訂正しました。
> 「1年は8760時間なので0.114 マイクロシーベルト(訂正。前は1.14と誤記、)/時となり、被曝が同じレベルで安定した状態であればこの2つの値は同じ意味です。1時間当たり0.114 (1.14を訂正)マイクロシーベルト被曝を1年続けていると合計して、1年で1 mSvになります」
kkko様。訂正 岡山 博 |  2012-08-19(日) 13:11 | URL [コメント:編集]

★管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
 |  2012-08-19(日) 10:45 |  [コメント:編集]

★kkko さんへ

kkko さんへ
実効線量係数を0.02 と書いているが、セシウム137では0.019ではないかとのご指摘について。
実行線量係数はたくさんの仮定や想定をして無理やり作った係数です。50%や2~3倍は誤差の範囲と私は考えています。だから0.019と0.022の差、0.003は、10%よりも厳密な数値なので、殆ど意味はないと考えています。大雑把な目安として、ヨウ素でもセシウムでもおおよその目安として式に使ったものです0.02というのも本当は0.5でも0.01でもありうる範囲、その程度の確かさしか待たない数字で、それでもシーベルトという単位が使われているので、使うならこのように計算すると示したものです。
コメント有賀というございました。毎日が忙しくて返事が大変遅れました。お詫びします。岡山博
岡山 博 |  2012-02-10(金) 23:08 | URL [コメント:編集]

こんにちは。まずは取り急ぎ、ありがとうございます。お忙しい中、本当に。

思えば、シーベルトやベクレルという単位の信憑性について考えたことなど無く、勉強になりました。「シーベルトは具体的な影響量を表していて、ベクレルは比較ができない不便なデータ。ならば、なぜベクレルをシーベルトに変換して公表しないのだろう。」という認識でおりました。私事ですが、あまりにも真面目に取り合って頂けたことが嬉しく――まあ、それだけの理由ではないのですが――記事を拝読しながら涙してしまいました。

岡山先生の仰った、BqをSvに換算する実行線量係数についてなのですが、その「0.022」や「0.0073」という値は、ヨウ素131のみに適用される係数であって、セシウムには当てはまらないものではないでしょうか。記事内では、

> セシウムを毎日摂取した時の計算
> 1年あたりミリシーベルトは
>   (誤り): (1日に食べるBq)×(365日)×0.0073 
> (正しい): (1日に食べるBq)     ×0.0073

と、ヨウ素131の実効線量係数がそのままセシウムに適用されてしまっていると思われる記述も見受けられますが、同時に

> 例)100 Bqのヨウ素を1回、経口摂取した場合は、
>   実効線量係数0.022( (セシウムであれば0.019)(成人)

と触れてもいらっしゃいますので、頭の中で完全に混同なさっているわけではないことと存じます。ですので、以下で一応の指摘をさせては頂きますが、重箱の隅つつきです。流し読んで下さって構いません。ありがとうございました。

kkko





http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/4_1.html

表中のCs-136(セシウム136)については知識を持っておりませんが、私がこれまで得た情報によれば、半減期の長さなどの観点から、現在注目すべきセシウムは134と137であるようです。表によれば、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137の経口摂取における係数はそれぞれ、

------------------------------
I-131     0.022
Cs-134   0.019
Cs-137   0.013

※計算結果の単位はμSv
------------------------------

となります。先生に習いまして、365を掛け、μSvをmSvに変換し、1日分のBqから1年分のmSvを算出するための係数に直すと、

------------------------------
I-131     0.00803 (先生の簡略化バージョンは 0.0073)
Cs-134   0.006935
Cs-137   0.004745

※計算結果の単位はmSv/年
------------------------------

となります。セシウムによる被爆の程度を計算する時、私は134と137の半分ずつを合計して考えますが、134の半減期が約2年なのに対し137の半減期は約30年と比較的長いことから、経年と共に影響の比重が137に傾いていくのだろうなという認識でおります。もっとも、ICRPの定めた実効線量係数自体があまり信用できないものならば、計算にこだわってもほとんど無意味かもしれませんね。
kkko |  2012-01-23(月) 16:20 | URL [コメント:編集]

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 |  2012-01-23(月) 01:06 |  [コメント:編集]

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