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2012.01.05 (Thu)

セシウム放射線内部被曝とカリウム   (少し詳しい解説、その1)

セシウム放射線内部被曝とカリウム  
          (少し詳しい解説、その1)

               はじめに
 福島原発爆発によって莫大な放射能が環境に撒き散らされました。
 原発事故後、健康にとって、特に重要な放射能は、放射性ヨウ素、ストロンチウム、セシウムです。放射性ヨウ素の半減期は8日なので、4月初めに存在した放射性ヨウ素は、9ヶ月たった2012年1月では、1/2の33乗、100億分の1と、ほとんどなくなっています。

 ストロンチウムとセシウムの半減期は約30年と長いので、福島原発から放出されたストロンチウムとセシウムの地球にある放射能量はほとんど減っていません。現在、食物や環境で測定されている放射能はほとんどがセシウムで、食物や環境のセシウム放射能が減っているのは、地上から減っているのではなくて、別の場所に移動したからです。
ストロンチウムはガンマ線を出さないので測るのが面倒なこともあり、あまり測定、公表していませんが、ストロンチウム汚染がないことや、心配しないでよいことを意味しません。
原発で作られた放射性ストロンチウムの量はセシウムと同程度存在すると考えられますが、大気などへの拡散の仕方が違うので、セシウムが検出されたところには同程度のストロンチウムがあるということでもありません。

 放射性ヨウ素、ストロンチウム、セシウムの生体に対する傷害作用が違うのは、放射能・放射線の種類が違うからというよりは、主に放射性物質が生体のどこにどれくらいの期間存在するかということによるものです。

 ヨウ素は甲状腺に集まるので、甲状腺傷害や、甲状腺癌の発生頻度を上げます。ストロンチウムは摂取すると、骨に集まって骨の成分として骨に固まってしまうので、排泄は難しく、同じ場所で放射線を出し続けるので、近くにある骨髄細胞が持続的に被曝し続け、白血病など、骨髄で作られる白血球などの血液細胞に傷害が出やすくなります。セシウムは体中の水に溶けて広く分布します。同じベクレル数の放射能を摂取しても、ヨウ素やストロンチウムのように特定の場所に集中的に被曝させるのではなく、全身の細胞が低いレベルで被曝します。

 放射線の作用は、様々な物質(分子)の構造を少しこわすことで、紫外線の働きと似ています。紫外線を強くあてると、塗装の色が変わったり、紙やプラスチックががさがさになったりします。
生体内でも蛋白や様々な生体構成物質、遺伝子の本体であるDNAが変異を生じて、体内で様々なことが起きます。
DNAが変異を起こした場合は、その細胞から新しい細胞が作られるとき、新しい細胞にDNAは変異したまま複製されて引きつがれます。

 本論ではストロンチウムの話は省略して、セシウムの放射能とカリウムについて述べます。原子炉や核爆発で30種類以上の放射性セシウムが作られますが、その多くは半減期が数日から1秒以下と短く、被曝を避けるうえで重要なのはセシウム134とセシウム137の2つです。前者の半減期は約2年、後者は約30年で、放射線を出すこと以外の元素としての性質は、非放射性のセシウムと同じです。

           セシウムの体内分布
 ヨウ素は甲状腺細胞のヨウ素を取り込むポンプの働きによって甲状腺に取り込まれます。
ストロンチウムはカルシウムと似ていて、骨の成分として骨の中に固まります。
セシウムは、水に溶けて体中に分布しますが、カリウムと似た分布、挙動をすると考えられています。

 セシウムはカリウムと似ていてもまったく同じではないのでカリウムの動態からセシウムを機械的に同じと考えるのは正しくありません。
カリウムについては非常に詳しくわかっており、一方セシウムについては、厳密な測定は十分されていないので、測定されてわかっていることとカリウムの動態からの推測をして考えます。

 「セシウムは筋肉に多く含まれる」と解説されることがあります。
大まかには正しいのですが、かなりあいまいな言いかたです。
例えば、屍体から摘出した臓器のセシウム放射能を測定して他の臓器や組織よりも、筋肉組織(骨格筋)のセシウム放射能が高いという研究結果があります。
発表された測定値はおそらく事実と思います(中には嘘を発表する人がいることはご存知の通り)。

おおまかには正しく、重要な知見ですが、これだけで単純に、「骨格筋細胞内のセシウム濃度は他の細胞よりも高い」と結論できません。評価、結論するには以下の考慮すべきことがあります。
・ 骨格筋組織重量の大部分は細胞(骨格筋細胞)である。
一方、腱組織などは、細胞が作った、コラーゲンなどの細胞外成分が大部分を占め、細胞が占める割合は少ない。
多くの組織はこの間にある。

だから、重量あたりの腱組織のセシウム濃度が筋肉より低くても、腱を構成している細胞内のセシウム濃度が低いとはいえない。
また、消化腺など、分泌機能を持つ細胞では、細胞内に分泌顆粒という袋があり、その中には、細胞内液とは組成が異なる成分がある。だから臓器や組織の重さとセシウム放射線を測って計算した重量あたりの放射線量の結果は、正確には細胞内のセシウム量や濃度を意味しない。

・ カリウムの生体内分布:一部は蛋白などと結合して水に溶けない状態で存在するが、カリウムの大部分はイオンとして水に溶けて体中に分布し、細胞内液には細胞外液よりはるかに高い濃度で分布する(約20倍)。

この細胞内外の不均等分布は、主に、①ナトリウムを細胞外に、カリウムを細胞内にエネルギーを使って輸送する細胞膜にあるポンプ蛋白の働きと、②細胞膜がナトリウムを通しにくいために細胞外のナトリウムイオンが高いまま保たれる結果、細胞外の陽イオンが高く、細胞内陽イオンが細胞外液と均等になるように、細胞膜を通過しやすいカリウム(陽イオン)が細胞内に多く移動して分布することなどによる。

・ 細胞膜は脂でできているので、ナトリウムやカリウム、カルシウム、ブドウ糖など、水溶性の物質は細胞膜を透過しない。細胞膜に浮かんで存在しているそれぞれの機能を持つ蛋白と結合したり、それぞれのイオンを通す穴の役割をするイオンチャンネル蛋白を介して、細胞膜を通過する。ナトリウムチャンネル、カルシウムチャンネル、カリウムチャンネルなどはそれぞれ複数の種類があり、細胞の種類による分布や働きが異なる。

・ セシウム放射能が筋肉組織に多く含まれることのメカニズムは、セシウムが細胞内の水に多く溶けて分布していることと、骨格筋組織は細胞成分の割合が多いことによる。
これに加えて、筋細胞は他の細胞よりもセシウム濃度が高い可能性があるが、発表された文献をよく吟味しないと、骨格筋細胞が、他の細胞よりも高濃度にセシウムを含有しているかについて、今、私は断言できない。

・ 細胞内外のセシウムの不均等分布のメカニズムの中心は、セシウムを運ぶポンプの働きよりは、おそらく、セシウムが細胞膜のカリウムチャンネルを通過することだろうと私は推測しているが推測である。推測の理由は省略する。
どの程度までわかっているのか文献を調べればわかるが、今のところ文献を調べるだけの余裕がないから調べていない。

・ セシウムがナトリウムチャンネルは通過せず、カリウムチャンネルを通過することが、セシウムが細胞内に多く分布するメカニズムと考えた場合、複数あるカリウムチャンネルのどれもセシウムの通過させやすさは一様か、異なる種類のチャンネルにおいてカリウムの通過しやすさとセシウムの通過しやすさは同程度かなどの問題がある。

・ 酸素や血流がなくなると、細胞膜にあるナトリウムポンプはエネルギー供給が途絶えて働かなくなり、その結果細胞内から細胞外へのナトリウムくみ出しが減って、細胞内のナトリウム濃度が高まる。
細胞内ナトリウムが増えた結果、細胞内外でのナトリウムイオンの濃度差減少によって細胞内外の陽イオン濃度の不均衡が減少し、その結果、カリウムは細胞内から細胞外へ拡散移動して細胞内濃度は低下する。
おそらくセシウムもカリウムに似た挙動をするだろうがその速さ、程度はカリウムとは異なるだろう。

臓器や細胞によって異なるが、心臓が止まって人が死亡しても、細胞は数時間から数十時間は生きている。
その間、細胞の様々な機能は低下し、やがて死ぬ。死後摘出した臓器はこのような条件で得られたものなので、セシウムがカリウムと似た動きをするのであれば、死後、細胞内のセシウムは細胞外に移動するはずだから、そのとき測定した細胞内のセシウム濃度は正常に細胞が生きている状態から変化している。
細胞外に移動しても、血流が途絶えているので、細胞付近にかなり留まっていると考えれば、臓器の組織重量あたりのセシウム意量はあまり変化しないと考えてもよいかも知れないが断定はできない。

           体内カリウムの放射線
  カリウムは動植物の体内に多く存在し、細胞機能にとっ基本的で重要な物質です。
大部分は水に溶けて存在し、動物では細胞内液には細胞外液のセシウム濃度の20倍以上の濃度で保たれています。人間の体重の約60%は水で、細胞内に40%、細胞外に20%存在します。
細胞内外の水の量と、細胞内外のカリウム濃度はそれぞれほぼ一定に保たれているので、体全体のカリウム量も一定に保たれていることになります。

地球上のカリウムには1万分の1の放射性カリウムが均等に混じっています。
生体内には一定量のカリウムが存在しますから、人は必ずカリウムによる放射線の内部被曝を受け続けています。生体内の放射能のほとんどはカリウム由来で、60kgの成人では総量3000~4000ベクレルで、無視できるほどは少なくはありません。

 生体内でカリウム濃度は通常は15% 程度の変動範囲内に調節されています。
食物に含まれるカリウム摂取が余分なときは尿として排泄され、摂取量が少ないときは、尿中カリウム排泄を減らして、体内のカリウム濃度を保ちます。
腎不全でカリウムを十分排泄できず体内にカリウムが増えすぎたり、食事をとれないなどによって長期にカリウム摂取が減ると、心臓が止まるなど重大な障害を生じます。

 「カリウムには放射能があるから、どんな食物にどれくらいのカリウムがあるかを知り、摂取量を下げよう」と考える人がいますが正しくありません。
カリウムは生体にとって絶対に必要な物質で、体内の量は一定に保たれていますから、普通に生活している範囲では食物摂取によるカリウムは沢山摂っても、減らしても、体内のカリウムとカリウムによる放射線被曝は変わりません。

放射能セシウム汚染食物などを介して、体内に少量の放射線セシウムがあった場合、カリウムはセシウム放射線より高レベルであっても、カリウムを飲食すると、余分のカリウムは尿に排泄され、この時セシウムも一緒に排泄される傾向があり、カリウムは一定に保たれ体内セシウムを尿に排泄する効果があります。

カリウムは放射能があるからと考えて、カリウム摂取を減らしてしまうと、尿中排泄カリウムが減り、体内のカリウム量は下げずに、セシウムの排泄を遅らせて、生物学的半減期を延長させ、その結果、セシウムをより長期に体内にとどめることになります。

 「①ヒトはカリウムの放射線には適応して進化してきたから、②カリウムは自然放射能だから、生体に有害ではない」と言う人がいますが正しくありません。ガンマ線やベータ線で内部被曝すれば、カリウムによる自然放射能も、セシウムの人工放射能も、作用は同じです。

放射能を持たないカリウムだけの食事をして、カリウムによる内部被曝をなくすことができれば、おそらく、癌や、老化をはじめ多くの健康を害するものが軽減するはずです。しかし放射能を持たないカリウムを入手できないので、1万分の1の放射性カリウムを含むカリウムを食べて生きています。

           セシウム放射線被曝の避け方
           (後日に続く)

(追加)「セシウム放射線被曝とカリウム(少し詳しい解説)その2」として、「セシウム放射線被曝の避け方」を、また「セシウム放射線被曝とカリウム(簡単な解説)」を後日書くつもりです。
      2012年1月
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23:01  |  放射線  |  TB(0)  |  CM(21)  |  EDIT  |  Top↑

セシウムとカリウムについて、放射線にばかり焦点があてられている様な気がします。一定量以上のセシウムが体内に存在した場合、イオン化傾向のわずかに強いセシウムに細胞が慣れてしまい、カリウムに反応しづらくなる事はないのでしょうか?鼻血はただのバカ話でしょうが、疲れ易くなる症状は、あり得ないとまでは言えないのでは?
名無しさん@ニュース2ch |  2014-05-25(日) 18:42 | URL [コメント:編集]

★大山俊郎氏の総説?をご存知ですか

初めて、先生のブログを拝読しました。同じように心臓とセシウムの関係を論じておられる大山俊郎氏のブログをお読みいただいて、是非、ご意見を拝聴したいです。私は大山ブログに大いに納得し、近く知人に声をかけ、勉強会を行って大山ブログへの理解を進めようと思っています。特に反論がありましたら、是非、教えて頂きたく、よろしくお願いします。
http://blogs.yahoo.co.jp/geruman_bingo/8557672.html
三原 翠 |  2013-06-12(水) 23:45 | URL [コメント:編集]

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 |  2013-05-30(木) 15:50 |  [コメント:編集]

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 |  2013-03-26(火) 17:53 |  [コメント:編集]

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 |  2012-11-04(日) 23:18 |  [コメント:編集]

★回答Re: セシウムとカリウムについて。

ココさんへ

①「カリウムと似ているセシウムが体内に取り込まれる事でカリウムの体内濃度は変化無いのでしょうか?」
・イオン、あるいは物質として存在するセシウムの量はカリウムと比べておそらく数万分の1よりはるかに少ないので、競合阻害は問題にならない量です。カリウムの体内濃度に変化を与える量ではありません。
放射線がイオンチャンネルやイオンポンプを構成する蛋白を変性して傷害することはないかということについて、データーは恐らくありませんから断言できません。量的に恐らく問題にならないのではと思います。

②「また、同じ族であるナトリウムと同じ挙動を見せないのは何故でしょう。」
・カリウムとナトリウムは化学的、物理的性質は似ていますが、生体内ではこの2つは決定的に異なります。
むしろ、2つの似たイオンのわずかな違いを生命が上手に使って細胞機能を調節する仕組みを作ったと考えることが出来る(と私は考えている)。

・どの細胞も細胞内のナトリウムは細胞膜にあるナトリウムポンプ(の働きをする蛋白)によって、細胞内から細胞外にくみ出されている。
細胞膜はナトリウムを非常に通しにくい(ナトリウムチャンネル)ので、ナトリウムは細胞内でうんと少なく、細胞外に多い。
カリウムはナトリウムよりも何十倍も細胞膜を通りやすい(カリウムチャンネル)。
プラスイオンのナトリウムが細胞外に多くなるため、イオンバランスが安定するように、プラスイオンで細胞膜を通しやすいカリウムが細胞内に移動して細胞外よりずっと高い濃度で安定しています。

神経細胞や筋肉細胞では、瞬間的にナトリウムが通りやすくなって、そのために細胞膜内外の電位差(骨格筋細胞では細胞内が外と-90mVの電位差)が変わりこれが神経細胞や筋細胞の興奮です(興奮性膜の脱分極)。

ナトリウムイオンとカリウムイオンの挙動の違いは、ナトリウムポンプ、ナトリウム・カリウムポンプ、ナトリウムチャンネル、カリウムチャンネルを作る別々の蛋白の違いによるものです。
カリウムチャンネルも1つではなく数種類あって働きが異なります。

セシウムがカリウムと似ているということはこれらに対するセシウムイオンの親和性がカリウムと似ているということです。
前述したようにこれらを構成する蛋白は沢山あって、そのどれもがセシウムとカリウムとの親和性が同レベルということは考えにくいです。
恐らく細胞膜のカリウムチャンネルとの関係がセシウムイオンとカリウムイオンが似ていることがメインだと推測し低増す。実験すれば分かりますがどの程度分かっているか私は知りません(おそらくあまりわかっていない)。

③チェルノブイリ後に心臓疾患で亡くなられた人が多かったという報告があり、セシウムが心臓に集まりやすいという事がわかったのですが、細胞やDNAが破壊されるには急激な変化なので、別の作用が何かしら起こっているのではないかと、思っているのですが。
・バンダジェフスキー氏が各臓器で測定して発表した値を言われていると思いますが。発表された(死後摘出して測った)セシウム分布の値が生体内での値をどの程度示しているか分かりません。カリウムと同様、セシウムも細胞機能によって保たれ、短時間で変化する遊離イオンなので特に死ぬ前数時間の情況と、死後変化が大きく影響している値であると私は推測しています。

発表された値の臓器間の違いの傾向をそのまま生体内での分布傾向を示しているかわかりません。
このような臓器間での高低傾向や、その傾向が個体(人)ごとに一定でなさそうなことについても(論文に記述がない)生体内で臓器間の傾向はもっと一定しているのではないかと私は考えています。
心臓に多く溜まっているかどうか私は分かりませんし、疑問があるので心臓の細胞が他の臓器よりもセシウムが
その点について発表された論文は詳しい記載も、考察もしていません。

高いと言う前提で私は論を進めることは出来ません。

チェルノブイリ事故後心疾患や循環器疾患、消化器その他沢山の疾患が増加したという報告がありますが、私はそうかも知れないし、違うかもしれない、増加したことが仮に事実であったとしてもその全てが被爆によるものか分かりません。
いくつか英語の原著論文を読んだ範囲では、詳細は分かりませんでした。
何百も論文があるので探せばきちんと書いてあるものがあるかも知れませんが、私は十分なだけの原著論文を読んでいないので分かりません。
事実がはっきりしていれば、いろいろなことを想定できますが、、何がどれくらい増えているか私はわかりません。

これも動物実験をすれば比較的分かりやすい実験になりますが、私は知りません。

④細胞内外でカリウムの動きを阻害するような挙動をセシウムがするのであれば、様々な報告されている体調異変も(公式には認められていない症状ですが)そこから説明がつくのではないか、と思っているのですが。
もしもお時間がありましたら、回答頂けると幸いです。
・前述しましたが、競合阻害が問題になるような濃度ではないので、セシウムがイオンとしてカリウムやナトリウムの挙動に有意な変化を与えることはないと推測します。

イオン同士の競合の問題ではなく、イオンチャンネルやイオンポンプを構成している蛋白を放射線が変性してという考えは定性的にはありうると思いますが、定量的なレベルでありうるかどうか私は分かりません。定量的なことの吟味をせずに「あるだろう、あるはずだ」とはいえません。

岡山博
・・・以下、ココさんのコメント抜粋・・・
①カリウムと似ているセシウムが体内に取り込まれる事でカリウムの体内濃度は変化無いのでしょうか?
②また、同じ族であるナトリウムと同じ挙動を見せないのは何故でしょう。
カリウムと挙動が似ていてもセシウムが別の動き(チャンネルを阻害するような)を見せる事はないのでしょうか。
③チェルノブイリ後に心臓疾患で亡くなられた人が多かったという報告があり、セシウムが心臓に集まりやすいという事がわかったのですが、細胞やDNAが破壊されるには急激な変化なので、別の作用が何かしら起こっているのではないかと、思っているのですが。
④細胞内外でカリウムの動きを阻害するような挙動をセシウムがするのであれば、様々な報告されている体調異変も(公式には認められていない症状ですが)そこから説明がつくのではないか、と思っているのですが。
もしもお時間がありましたら、回答頂けると幸いです。
ココ様岡山 博 |  2012-10-29(月) 00:59 | URL [コメント:編集]

★2012年に訂正←2022年Re: 誤記

ご指摘感謝

「セシウム放射線内部被曝とカリウム」記事で「2022年1月」の誤記を2012年1月」に訂正しました
MY様岡山 博 |  2012-10-28(日) 23:38 | URL [コメント:編集]

★Re: 誤記

> 9ヶ月たったら2012年1月です。
MY岡山 博 |  2012-10-28(日) 23:34 | URL [コメント:編集]

★回答Re: カリウムについて

普通の人は普通に食事をしていれば治療を要するほど、カリウムは減りません。
カリウムがへる原因の多くは長期に普通に食事をしていないか、利尿剤を長期服用しているか、」下痢や嘔吐をしてカリウムが失われているときです。等分を沢山食べるとその後数時間は細胞外のカリウムがブドウ糖と一緒に細胞内に取り込まれて一時的に少し血液で測定される(細胞害)カリウムの量が減ります。

カリウムは体の中の水、特に細胞内の水に溶けて存在しています。細胞の働きにとって非常に重要な塩分なので、体内のカリウムは一定の範囲に保つように腎臓で調節されています。慢性腎不全の治療はカリウムをためないことが重要なポイントの一つです。

腎臓の働きが30%くらいに悪くなった人でも、カリウムを摂りすぎれば、腎臓が尿として捨ててしまうので、普通の人は食べ物から摂っているくらいでは、体内のカリウムが増えることはありませんから心配無用です。

同じ意味で。
カリウムはかなり放射能を持っています。「だからカリウム摂取を減らすことが重油だ」と不十分な知識で説明する人がいるが誤りです。
カリウムは沢山とっても少ししか摂らなくても、腎臓が一定レベルに調節してしまうので、少しくらい摂取を減らしても体のカリウムは減りません。
重症の腎不全がなければ、カリウムの摂りすぎは全く気にすることはありません。
(重症の陣す善がある人は既に治療を受けています)。

いろいろな病気を治療していて、腎不全以外では、食事が摂れなかったり、下痢が続いてカリウムが少なくて苦労することはありますが、カリウムが高いといって放射能を心配する医者はいません。

・・・・・以下、kanna mizuki さんのコメント・・・
カリウムについて質問があります。
農水省はコメにセシウムが移行するのを防止するため、田んぼにカリウムを撒くように指導しています。
私も一度、血液検査でカリウム不足を指摘されたのですが、薬は服用せず食事でカリウムを含むものを食べて改善しました。
普段の食生活をしていれば、カリウム不足や過剰は気にしなくてもいいとうのですが、田んぼにカリウムを撒いていれば当然、コメにそのカリウムが移行し、食べればカリウムが過剰になってしまうことがあるのではないかと心配になります。
その点は心配しなくてもいいのでしょうか?
お忙しい中、大変恐縮ですが教えていただけると幸いです。

>追伸…先生のような方が福島市で講演していただけると嬉しいです。
kana様岡山博 |  2012-10-28(日) 23:27 | URL [コメント:編集]

★回答Re: セシウムの体内蓄積について

セシウムの回答です。

セシウムはカリウムと似ているので体内で水に溶けて存在します。
細胞内の水の中のほうが細胞外の水より10倍以上多い。

水に溶けているので尿から排泄されます。
食事やいろいろなことで影響されますが、子どもでは1=1.5ヶ月、大人では2~3ヶ月で体内のセシウムは半分になると考えられています(生物学的半減期)。

半減期の5倍(半減期が1ヶ月なら5ヶ月、半減期が2ヶ月の場合は10ヶ月)の時間がたてば1/2の5乗で1/32、10倍の時間がたつと1/2の10乗で1/1000に減ることになります。

ジュースや果物、生野菜などカリウムを多く含む食物を食べると、不要なカリウムを尿中に沢山捨てるのでそのときセシウムも排泄されます。
いくつかのことを前提に雑な計算をしたところ、毎日ジュースを500mlくらい飲むと排泄する早さを20%くらい早めることが出来るかもそれないという結果でした。
あまり飲みすぎると別の問題があるので注意。
食べ物に注意して20%減らすことが基本でジュースでへらすはおまけです。
それ以外のサプリは嘘がほとんど、少し有効なものもそれほどではないので使うべきでないと考えています。

放射性セシウムを摂らなければセシウム放射能は上記のようにだんだん減っていきます。
新たに放射能を摂取しないことが現実的にも原理的にも最も有効です。

おまけの話。
セシウムやヨウ素を大量に被爆した後、事故後数ヶ月以内にホールボディーカウンターや尿中セシウム測定などをすることは非常に重要な意味がありました。政府はやりませんでした。
生理的半減期の10倍の時間がたつとセシウムは1/1000に減っているので、測定しても、始めに沢山摂取したセシウムはほとんど残っていません。
今尿中に検出されるセシウムは、事故後数ヶ月に起きた被爆とは関係ない、最近の数ヶ月間に飲食したセシウムの平均値を測っていることになります。

生野菜は細胞が生きています。生きている細胞からはセシウムは漏れてきません。
ゆでるなど細胞を殺して細胞膜がセシウムを通しやすくなって初めてセシウムが溶け出して薄まります。
刻んだだけではほとんど減りません(刻んでつぶれた細胞からしかセシウムが漏れない)

減らすためには大目のお湯でゆでてゆでた水は捨てる。
100gの葉野菜を400ccでゆでて100gを食べる場合は、セシウムの80%は湯の中に漏れ出して100gの野菜には1/だけ残る、湯は捨てる。
湯を変えて2回ゆでして湯を捨てれば野菜に残るセシウムは1/5の2乗で1/25に減ることになります。

味噌汁に野菜を入れるときは、同じ意味で、一度ゆでて水をきってから味噌汁に入れるとずっと減ります。
大根やイモ類など身が厚いものは染み出すのに時間がかかります。
麺類に含まれるセシウムもゆでて湯を捨てると減ります。


>・・・・以下来る民さんコメント抜粋・・・・
以前、学校での講演会では大変有意義なお話をうかがいありがとうございました。
野菜を刻んで水につけることを実践しております。質問。
>
> ①カリウムは体内で一定4000bqに保たれていると伺いました。カリウムとセシウムは似ていることから、セシウムがカリウムと同じように働くと仮定して、体内にはカリウムと合計して4000bqに安定すると思います。つまり、一時的に大量に内部被爆はしても、その後食品に気をつけていけば、セシウムの比率は下がっていくと考えてもよいでしょうか?
>
> ② もし①が合っているとすれば、出来るだけセシウムの体内蓄積量を最小限に安定させる方法として、汚染地域外の食品を選ぶ、もしくは放射性物質が多く含まれる可能性の高い牛乳・天然キノコ類などを避けるのが現実的、という考えはあっておりますでしょうか?
>
> 仮定ばかりで申し訳ありません。食費に糸目をつけずに汚染地域外の食品を手に入れ続けられる方はそうそういないでしょう。現実的かつ効率よく内部被爆量を減らす方法を知りたく、ご質問させていただいた次第です。
> 宜しくお願いいたします。
くるみんさんへ岡山博、セシウム |  2012-10-28(日) 22:30 | URL [コメント:編集]

★セシウムの体内蓄積について

以前、学校での講演会では大変有意義なお話をうかがいありがとうございました。野菜を刻んで水につけることを実践しております。今日は、そのときに納得しつつ今は疑問に思っていることをご質問しようと思います。

①カリウムは体内で一定4000bqに保たれていると伺いました。カリウムとセシウムは似ていることから、セシウムがカリウムと同じように働くと仮定して、体内にはカリウムと合計して4000bqに安定すると思います。つまり、一時的に大量に内部被爆はしても、その後食品に気をつけていけば、セシウムの比率は下がっていくと考えてもよいでしょうか?

② もし①が合っているとすれば、出来るだけセシウムの体内蓄積量を最小限に安定させる方法として、汚染地域外の食品を選ぶ、もしくは放射性物質が多く含まれる可能性の高い牛乳・天然キノコ類などを避けるのが現実的、という考えはあっておりますでしょうか?

仮定ばかりで申し訳ありません。食費に糸目をつけずに汚染地域外の食品を手に入れ続けられる方はそうそういないでしょう。現実的かつ効率よく内部被爆量を減らす方法を知りたく、ご質問させていただいた次第です。
宜しくお願いいたします。
くるみん |  2012-10-28(日) 13:37 | URL [コメント:編集]

★カリウムについて

カリウムについて質問があります。
農水省はコメにセシウムが移行するのを防止するため、田んぼにカリウムを撒くように指導しています。
私も一度、血液検査でカリウム不足を指摘されたのですが、薬は服用せず食事でカリウムを含むものを食べて改善しました。
普段の食生活をしていれば、カリウム不足や過剰は気にしなくてもいいとうのですが、田んぼにカリウムを撒いていれば当然、コメにそのカリウムが移行し、食べればカリウムが過剰になってしまうことがあるのではないかと心配になります。
その点は心配しなくてもいいのでしょうか?
お忙しい中、大変恐縮ですが教えていただけると幸いです。

追伸…先生のような方が福島市で講演していただけると嬉しいです。

kanna mizuki |  2012-10-18(木) 01:27 | URL [コメント:編集]

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 |  2012-10-09(火) 17:25 |  [コメント:編集]

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 |  2012-10-08(月) 12:07 |  [コメント:編集]

★夢猫 さん、石巻市民さん、ラベンダーさんへ

夢猫 さん、石巻市民さん、ラベンダーさん、コメントと居通認識の共有ありがとうございます。これからも宜しくお願いします。
遅れて済みませんでした。岡山博
岡山 博 |  2012-02-10(金) 23:48 | URL [コメント:編集]

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 |  2012-01-15(日) 20:18 |  [コメント:編集]

★Re: タイトルなし

>ガンマ線やベータ線で内部被曝すれば、カリウムによる自然放射能も、セシウムの人工放射能も、作用は同じです。
>
> 結局同じ作用をするということです
> バナナ食べて白血病になる人もいるんでしょうか
> 赤十字病院にはそのような患者が多いのでしょうか
> バナナは危険な食べ物なのでしょうか

(回答)
放射能があるという意味ではカリウムは有害です。
しかしカリウムは生体にとって非常に重要な物質で、しかもたくさんあり、一定に保たれています。放射能は有害ですが、カリウムを減らしたら生きていけませんからカリウムをうんと減らすのは有害です。
バナナが有害ではありません。バナナをたくさん食べてカリウムはかなり多くとっても腎臓の働きで一定に保たれます。だからカリウムが多い食物例えばバナナをたくさん食べても体内のカリウムは増えません。たくさん食べても増えないという意味では、たくさん食べ手も被曝は増えませんから、毒を食べたことになりません。バナナや野菜など何でも良いのですが、もし、カリウムが放射能を持っていなければ、人や動物の老化や癌などは減ると考えられますが、放射能を含まないカリウムなど無いので、放射能が望ましくなくても、放射能の害が合っても、カリウムがある価値のほうがずっと大きいので、カリウムが必要です。体にとって不可欠なカリウムを生体に持ちながら生きる限り、カリウムの放射能からの被曝を避けることはできません。バナナを食べて白血病になるのではなく、バナナを食べても食べなくてもカリウムによる被曝は同じ程度に受け続け、それが背景・原因となって白血病や、癌・老化は起きていると考えられます。
診療をしていてカリウムに関して問題になることが最も多いのは、長期に栄養摂取が悪い時矢下痢のときに、体内のカリウムが減ってしまうことです。次に多いのは、腎機能が悪くなってカリウムを排泄できず、血液中のカリウムが高くなることですが、カリウムが高くなって困るのは放射能が増えて困るのではなく、心臓が止まってしまうからです。その程度のカリウム増加による放射能被曝の影響は誤差の範囲です。
岡山 博 |  2012-01-12(木) 21:39 | URL [コメント:編集]

「①ヒトはカリウムの放射線には適応して進化してきたから、②カリウムは自然放射能だから、生体に有害ではない」と言う人がいますが正しくありません。ガンマ線やベータ線で内部被曝すれば、カリウムによる自然放射能も、セシウムの人工放射能も、作用は同じです。

結局同じ作用をするということですよね
バナナ食べて白血病になる人もいるんでしょうか
赤十字病院にはそのような患者が多いのでしょうか
バナナは危険な食べ物なのでしょうか
 |  2012-01-12(木) 01:01 | URL [コメント:編集]

★とても有用です

 
 savechildよりこちらのブログを知りました。もっとも知りたかったことを、丁寧に正確にかつわかりやすく、ありがとうございます。とても感謝しております。原発事故後、「安全」としかいわないマスメデイアに不信感をもち、ネットよりいろいろな情報を集め、家族に疎んじられながらも被ばく対策をしてきました。それがおおよそ間違っていなかったのだとわかり、安心しました。

 セシウムはカリウムに似ている、とはよくいわれますが、具体的に体内でどのような挙動をとるのかなどは今まで知りませんでした。お忙しいでしょうが、これからも、ストロンチウム、プルトニウムなどについて、またキセノンなどガス状のものについて、癌や白血病以外の身体への影響について、順次書いて頂ければ大変ありがたく思います。
ラベンダー |  2012-01-09(月) 12:43 | URL [コメント:編集]

★講演要旨のアップありがとうございます

12月17日の講演要旨のアップありがとうございます。
福島原発事故の全容の把握と今後どうして行くべきかを判断するためにとても有意義な講演でした。周囲の方にできるだけ早くこの要旨を周知します。
私たちには判断するための知識があまりにも不足しています。放射性物質に対してほとんど無防備で毎日の生活を送っているようにみえます。
あきらめずに、私ができることをやります。

石巻市民 |  2012-01-08(日) 13:53 | URL [コメント:編集]

岡山先生、この度はブログ開設、おめでとうございます。そしてありがとうございます。先生のブログがあったら嬉しいとずっと思っておりました。科学的根拠のあるお話、医学的な知識を、わかり易く解説していただけることで、知識の裏付けをいただける。多くの皆さんに読んでいただけるように願っています。
夢猫 |  2012-01-06(金) 00:57 | URL [コメント:編集]

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