講演「被曝をどう避けるか」要旨
講師:岡山 博、仙台赤十字病院呼吸器科、東北大学臨床教授
主催:放射線被曝から子どもを守る会
日時:2011年12月17日
ところ:仙台市医師会館ホール
講演の主なスライドのまとめです。
被曝をどう避けるか
放射線と身体への影響についてお話します。
医学知識を知ると深く理解できるが、知らなくても、大丈夫。
被曝を避ける事と、医学的知識は別の話です。
同じ知識を持っていても「放射線を避けるな」と言う人も「避けろ」と言う人もいます
学ぶと言うことは、鵜呑みにする事ではなく、本当にそうかと自分で考え、判断すること
被曝をどう考えるか、避けるためにどうするかを議論しましょう。
講演途中でも、質問や意見、歓迎します。
1. 放射線とは何か
2. 汚染の状況
3. 被曝と生体への影響
4. 被曝を避けるために・議論
・被曝の危険性はどの程度か
・被曝の避け方
家庭が、社会ができること
・環境除染した放射能をどうするか
・農漁業者を守るには?
・心配するなという専門家の意見?
など 何でも
I, 放射線・放射能とは何か
放射線の作用
紫外線に似ている。いろいろな物質を変性する。
例えば
印刷されたインクの色があせる
プラスチックなどぼろぼろになる
生体内でも蛋白やDNAやいろいろな物質を変性させる。
細胞障害ややけど(急性・短期的傷害)
老化、癌、生殖機能、先天異常を増やす(長期的傷害)
放射線の作用
アルファ線、ベータ線、ガンマ線
放射性物質から出る。
放射性物質の種類で
どの放射線が出るか、
いつまで出し続けるかは
原子によって決まっている。
放射線を出す性質は分子ではなく原子の性質。だから
微生物や化学反応でなくしたり減らすことはできない。
放射性元素の性質で時間とともに減少するのを待つだけ(半減期)
除線は、放射能を移動させることしかできない。
放射線の種類
放射性物質から出るエネルギー。
高熱を出し続ける鉄球と考えるとわかりやすい
・α線:陽子2個と中性子2個の粒
・β線:もっと小さな電子1個の粒
・γ線:紫外線の続き(電磁波)
原発のしくみ
U235+n→U236→A+B+2~3n
・ウランの原子核に中性子が衝突すると、
衝突の仕方で何種類もの大きさの2つの原子核と2~3個の中性子に分裂する
・ウランの量と密度が高いと、連鎖反応して爆発、少ないと中性子が核に衝突せず、すり抜けて、反応は停止する。この中間の微妙なところで反応させて熱を取り出す
・火薬を使って水を沸かすことと似ている。多いと爆発、少ないと反応停止し、中間は難しい。
・核分裂で約100種の放射性物質が作られ
・1億倍の放射線と熱が出る
・放射性物質の種類で、アルファ、ベータ、ガンマ線を、いつまで出し続けるかが決まっている。
放射線核種
名称 記号 半減期 放射線の種類
ヨウ素-131 131I 8日 ベータ線、ガンマ線
セシウム-137 137Cs 30年 ベータ線、ガンマ線
ストロンチウム-90 90Sr 29年 ベータ線
プルトニウム-239 239PU 2万4千年 アルファ線
カリウム-40 40K 13億年 ベータ線、ガンマ線
放射性ヨウ素とセシウム137はアルファ線を出さない
アルファ線を出すものはラジウム、ウラン、プルトニウム
II. 放射能汚染の状況
爆発後初期~3月末
膨大な放射能ほこり。風に乗って散らばった。
大きなほこりはゆっくり地面に落ち、小さなほこりは空中に浮遊、世界に拡散。雨や雪が降ると、放射能ほこりはまとまって落下した
呼吸で吸い込み、食物として摂取し、被曝してしまった。
最も多かったのは、ヨウ素。
今は3月末比で 1/100万以下に減少。
甲状腺癌の原因。
癌は確認できる5mm以上に育つまで、癌になってから早いものでも5年以上かかる。
セシウム、ストロンチウムなども拡散
この時期に行うべきだった被曝対策
高度汚染の可能性がある地域からの避難
被災者に安全な水、食料を届ける。汚染飲食禁止
ヨウ素剤服用
避難しない人への指導
・ 汚染食品飲食制限
・ 外出・外気ほこりを避ける。マスク。
・ 体についた放射能を流す。シャワー
・ 家にほこりを持ち込まない。
今の10倍の汚染可能性もあった。この程度で済んだのは偶然ともいえる。
大量の放射能ほこりが風邪で北西に流れ、飯舘村や福島市、宮城県白河市南部と丸森町を強く汚染した。南風が更に続けば、仙台は、飯舘や福島と同様に汚染されたはずだ。
風は南東から北風に急に逆転して、仙台ではなく、郡山や白河、栃木、群馬が汚染された。これがわかったのはずっと後。重大な危険の可能性があったので、福島、仙台は避難や窓閉め、建物の換気停止、外出控え、マスク着用をすべきだった。
外国大使館、東電、国内大企業、マスコミが行った自己防衛対策(正しい)
東電、東北電力は社員家族を福島から緊急避難指示
多くの大使館は、自国民の日本からの退去や
関西への避難、汚染食品回避を指示。退去用飛行機を準備
震災、原発対策のために宮城県沖に出動したアメリカ原子力空母は、放射能汚染を避けるためすぐに、宮城県沖から撤退
多くの大企業は本社機能を東京から大阪に移転
震災報道のため、仙台に拠点を作ったCNN(米)とBBC(英)放送は、すぐに拠点を山形と秋田に避難
国内大手マスコミは、原発50km以内から記者を含め全員撤退、進入禁止。
政府や自治体、東電が実際に行った事
東電、東北電力、政府は、震災当日に、7時間半後の原発爆発と、その後の大爆発、深刻な放射能汚染を予測していた。
原発事故収拾作業から撤退すれば、原子炉の冷却不能が確定し、4基の原子炉が全て爆発することを意味したが、東電は、事故収束の見通しを立てられず原発事故作業からの撤退を内定した。これは総理大臣から拒否され、作業中止は免れ、原子炉冷却作業が続けられた。
東電や東北電力は社員と家族を、緊急に福島から避難させた。社員家族が知人に緊急連絡して、福島県から避難できた一般住民も多い。
一般住民には知らせなかった。
政府とマスコミは「汚染はわずかだ、危険は無い。惑わされるな、あわてるな、家に留まれ」と避難を抑制。危険性を指摘する発言は「不安を煽る」として発言や報道を抑圧した。
その結果、沢山の人が被曝した
・被曝回避の機会を失った。
・子どもを雪であそばせた。
・マスクもしなかった。
・汚染された地域や自家栽培の野菜を食べさせた。
・ヨウ素剤を服ませなかった
・汚染を心配する人を異常者扱い。自由に物言えぬ社会。
その裏で電力会社・大企業、マスコミは
危険を知り、社員避難や会社機能の大阪へ移転など正しい対策をとっていた!
原子炉事故の破局的進行や、高度被曝が20%の可能性で予想される時
・「重大な被曝を受ける可能性がある」と
対策や避難を進めるべきだが
・「高度被曝の可能性は低い。落ち着くように」と
説明し、避難や対策を遅らせ、抑制した
オバマ大統領は、ハリケーンの時、
「判断を遅らせて被害を増やすな、
すぐ決断し避難せよ」と指揮し、住民に呼びかけた
最悪の被害を確認してから行うのは、
危険対策ではなく、判断責任回避し住民に被害拡大
汚染状況、汚染予測を知らせなかった
・批判意見はないかのように無視し、汚染を過小評価する解説を繰り返した。
・政府の「安全解説」に批判的な意見は存在しないかのように報道。
・批判的意見は「扇動」あるいは「風評」と嘘扱い
・政府会見で、事実を求める質問もされなくなった。
・日本政府と気象庁は緊急時のために作った放射線汚染予測を公開しなかった
・日本気象庁の発表データを使って、ドイツ、スイス、オーストリア、台湾など各国の
気象庁が日本の放射線汚染予測図を毎日時間を追って発表。
日本人のために、日本語の発表も
外国の反応など
ウクライナ医学アカデミーロガノフスキー氏「チェルノブイリでの経験がある。協力できると日本大使館に出向いたが門前払いされた」
ドイツ救援チーム3月14日、急きょ帰国した。「日本政府は事実を隠蔽し、過小評価している。」と早期帰国の理由を語った。
ドイツ首相も「日本からの情報は矛盾している」と繰り返した。(2011年3月16日 読売新聞)
被災地のために外国から、緊急供与された放射能測定器40000個が、羽田空港倉庫に保管されたまま、配布されなかった
「子どもたちを20mSvの放射能にさらすのを、今すぐやめてください」在フランス日本大使、仏市民団体「原発をやめる会」他からの抗議の手紙受け取りを拒否(8月31日)
安全だと強弁して事故を起こした責任者が今も、原発事故処理を仕切っている
原発事故の危険性を主張し、事故時の対策を研究・要求してきた国内の専門家は今も排除したまま
現在の大気の汚染状況(推測)
3月爆発後、空中に拡散した放射能粒子は地面に降下するか世界中に拡散した。
当初と比べ、ずっと少なくなった。しかし
今も事故原子炉と原発から放射能が拡散している。
原子炉周辺のがれきや地面に落ちた放射能ほこりが乾いて風で舞うこともある。
普通の状態であればマスクの価値は下がった
現在の地表の汚染状況
地表に落ちた放射能
雨水で流れ、乾いたところに残る。
水がたまって乾いた所のごみや枯れ草に吸着している。雨が降るたびに少しずつ解けて流れ、地面にしみこんでいる。
土にしみこんだセシウムの一部を植物は吸い上げる。葉についた、ほこりや雨の中のセシウムの一部は直接吸収される。
水道水の汚染はおそらく少ない
現在の海の汚染状況
汚染水を大量に海に放出している
海水・海底・ヘドロと、海草・魚が汚染され続けている。
・ヨウ素:80日で 1/ 1000 160日で1/100万に
減る。海草に蓄積。甲状腺に集まる
・セシウム:魚や貝の肉。水に溶ける。
福島海底ヘドロから大量セシウム
・ストロンチウム: ほとんど未測定。
海底、魚の骨に蓄積。食べると骨にたまる。
時間とともに全国に拡散拡大する。
・日本周囲太平洋は注意
現在の地表汚染状況と食物
ヨウ素:大量に放出されたが、放射能はなくなっている
セシウム:大気中セシウムは葉からも吸収された。土やホットスポットのごみ、枯れ草に付着。土中セシウムは植物に吸収される。何十年も続く。海や沼のセシウムは植物や虫、魚に吸収される。
ストロンチウム:汚染された植物や飼料を食べて、動物に吸収され、骨に蓄積され放射線を出し続ける。牛乳や小魚など骨に注意
今は、何から被曝するか
空気中に浮遊する放射能ほこりは少ない。
環境放射線は地面に積もった放射能ほこりからのセシウム、ストロンチウム。放射能ごみをなめたり、ほこりが舞い上がると吸入し内部被曝の原因になる。外部被曝もある。除染
放射能や毒物被害を避ける方法は、毒を避けることが基本。毒を採った上でどう減らすかではない。
食物中のセシウムと、ストロンチウムが重要。
放射線規制
放射線暫定規制値
厚生労働省 3月29日に緊急とりまとめ
・放射性ヨウ素:年間2mSv(甲状腺等価線量としては年間50mSv)
・放射性セシウム:年間5mSv
という実効線量が安全とした
食品放射能暫定基準
暫定基準とは
・緊急事態で、水や食物が手に入らない時、「害を承知で、食べるのもやむをえない」制限
・食べ物が無くてもこれ以上は、食べてはいけない上限。安全な基準ではない。
・飲み物の暫定基準は:海洋投棄を禁止されている原発からの汚染廃水より高い
現在の暫定基準はヨーロッパの緊急時規制値とほぼ同じ
おかしいのは
・汚染地域に、汚染されていない飲食物を緊急に供給しない
・原発爆発直後のまま、緊急事態として続けている
・有害だが緊急時には一時やむをえない値を「安全」という
・被曝を避けるのではなく拡散・拡大させる姿勢と政策。
・汚染されていない地域にも、汚染食品を意図して拡散
食品放射能測定
国や自治体が食品放射能を測定した。
農作物はよく洗い、魚は頭と内臓を取ってから測定するように指示
暫定基準以上の作物が出たら一時出荷停止にし、なるべく早く解除した。暫定基準以下は安全と宣言
同じ地域の、測定しなかった畑の作物や、別の種類の作物は出荷停止しない。
給食など「勝手に」測定することを実質的に禁止した。
汚染の危険を指摘する発言や行動を抑圧
危険性を話題にすることを「風評」と嘘扱い
食品衛生法
第6条 有毒な疑いがある食品は、販売、製造してはならない。
ただし、人の健康を損なうおそれがない場合として厚生労働大臣が定める場合においては、この限りでない。
文部科学省は
「市場に流通している食品は、安全という前提。
給食に限って何かをすることは考えていない」
食物や環境放射能の基準
許容量:法律で決まっている
許容基準を定める目的は; 被曝と被害を少なくするため(世界各国、国際機関、日本の法律全て) 。
緊急時暫定基準: 安全な水や食料がない緊急時に、害を承知でやむを得ず許容する量。緊急時でもそれ以上は摂ってはいけない。安全を意味しない。
鉛や水銀、農薬などの毒物規制は、毒を摂取させないための基準。有害とわかっている量よりはるかに低量で規制=安全管理の原則
ドイツ放射線防護協会
「放射線汚染された食品やゴミを汚染されていないものと混ぜて『安全である』として通用させることを禁止する国際的な合意がある。日本の官庁は希釈禁止に抵触している」(2011年11月)
電離放射線障害防止規則
「放射性物質」とは、40Bq/cm2を超えるもの
汚染した場合、標識し
・1mで0.01ミリシーベルト毎時以下、
・4Bq/cm2 (約400Bq/kgの土、100Bq/kg枯草)
以下、になるまで除去
第29条 清掃を行なうときは、じんあいの飛散しない方法で。
第33条 貯蔵はかぎ閉鎖の貯蔵施設
第35条 焼却は、気体がもれるおそれ、灰が飛散するおそれのない構造の焼却炉
暫定基準値は、法律違反
『放射線障害防止法、3条』;一般人の許容放射線量は年間1ミリシーベルト以下とする。
放射能の単位
ベクレル:1秒で出る放射線の数
シーベルト:
さまざまな仮定や推測をして計算した体に与える影響の大きさの値。
殊に内部被曝の値は著しく過小評価しているおり使うべきでないと私は考えています。
参照;本ブログ「内部被曝の数値をどう理解するか」
(* 内部被曝の計算式は削除修正した)
III. 放射線被曝と生体への影響
内部被曝の経路
呼吸: 放射性の微粒子や気体を吸い込む
飲食物: 放射性物質が付着した飲食物を摂取する
皮膚や傷口から吸収
内部被曝の危険性
放射線源からの距離が近い
1cm では 10m の100万倍被曝する
体内に、長期間残る
同じ部位の細胞が繰り返し被曝する
蛋白や遺伝子変異、炎症を起こす
老化、骨髄機能抑制(感染、出血、貧血)
癌、先天異常、遺伝的障害
放射線核種による生体影響の違い
ヨウ素
甲状腺に集まる →甲状腺腫・甲状腺癌
半減期 8日
セシウム
細胞内の水に多く溶けて分布→さまざまの癌
半減期 30年、 生物学的半減期 1~2ヶ月
ストロンチウム
カルシウムに似て骨に分布
→白血病・リンパ腫
半減期 29年。Cs137出れば、Sr90存在
被曝の身体への影響、特にDNA損傷と癌について
癌とは何か
正常の細胞は
常に必要なだけ、新しい細胞が増殖し、古い細胞が静かに自ら死んでいく(皮膚では、ふけや垢になる)
細胞が死ななくなって細胞の数が増え続けるのが癌
癌のでき方
1人の人では、どの細胞もまったく同じ遺伝子を持ち、変化しない
①細胞増殖を始める、②止める
③自殺させる、 ④間違ったDNAを修
に関係した数十個の遺伝子がある
1個の細胞内で、これらの遺伝子が3~4個が、間違って異常DNAに変わると、増殖が止まらない、自分で壊れない癌細胞になる
遺伝子に対する、確率的傷害作用
多くの毒物や大量被曝による急性放射線障害は
毒の量が多いほど障害の程度が強くなる
微量では生体に影響は無い
放射線被曝による長期障害は遺伝子(DNA)変異
被曝線量が増えると確率的に傷害の頻度が増える.
被曝線量が減ると傷害の頻度が減るだけ
20ミリシーベルトの被曝で1000人に1人が癌で死亡する.
同量の放射能を1000人で分けても10万人で分けても1人が癌で死亡
ベラルーシ甲状腺癌を、どう評価するか
15歳以下 7人 → 407人 58倍
55~64歳 54 人→ 326人 6倍
「50倍に増えるほど危険だ」と考えるか
「1年で、10万人のうち死亡がわずか数人増えただけだから気にするな」と考えるか
放射線専門医が専門家として判断し、その結論で国民を教育する問題か?
甲状腺癌は少ない癌だから少し増えてもわかった
わかるまでに20年かかった
現在日本では、10万人あたり年間270人、肺がんだけでも、82人/10万人/年が癌で死亡する。全癌死亡や、肺癌は事故前から多いので、被曝によって甲状腺癌と同程度の死亡が増えても、わずかなパーセント増加にしかならず、おそらく証明できない。比較対象にする汚染されなかった地域の人も、食品などによって被曝しているので、比較を難しくする。しかし、事故以前は若年者のがんは少ないので、がんの種類を細かく分けて、年齢別統計を取ると、いくつかのがんでは増加したことが分かる可能性がある。
(参考)
日本の年間死亡数
114万人
907人/10万人
日本の癌死亡
34万人/年
273人/10万人/年
全死亡の30%
日本の肺癌死亡
65000人/年
82 人/10万人/年
男70歳~
500人/10万人/年
イギリス核再処理工場 周囲の白血病増加
「他にも多い地域があるので放射能の影響とはいえない」という反論
1950~89年に乳がんが2倍以上になった地区(郡)
アメリカ
ほとんどが原子力施設160km以内
原発周辺で小児白血病が増加
ドイツ政府の大規模調査 2007 で確定
放射線かどうかは未検討
IV. 被曝を避けるために
食品からの被曝を避けるために
摂取した放射能の害を減らすことよりも、
摂取しないことが基本
汚染食品を避ける
汚染可能性ある地域のものは、
計測された値を知り、自分で評価する
判断を他人に任せない
汚染食品の考え方
1) 「暫定基準以下だから安全」は誤り
2) 「安全安心を示すための測定」はあてにならない
低そうなものを選んで測定している
高く出たら隠す、過小評価する傾向
全体の傾向を意味しない
3) 「汚染を発見し、流通や摂取を避ける」目的の測定が必要
4) 現状では、安全確認できないものを避ける
5) 「安全か?」と他人に評価まで頼るのはやめ、測定値を知って、自分で判断する
食品による内部被曝の避け方
家庭でできること
1.汚染食品を避ける
2.食べる量を減らす。特に過食傾向の人
3.調理法
4.排泄を促す(過剰に重視すべきではない)
放射線元素による違い
ヨウ素
半減期が短いので、今はなくなっている
ストロンチウム
ほとんど測定していない
吸収されると、骨に固まって、いつまでも残る。
とにかく避ける。汚染牛乳、小魚、魚の骨
調理法で解決できない
セシウム 現在最も多い。これは工夫できる
汚染食品の避け方
1) 安全と確認できない食品を避ける
・ 汚染地域の農作物
・ 日本周囲太平洋の海産物
・ 「国産」と言う表示など産地表示があいまいなもの。
・ 国産の加工食品。産地ではなく、加工所を表示している
・ 外食
2) 「安全か?」と他人に頼るのは止め、
測定値を知って、自分で評価する
食品の選び方
・誰に従って安全と思うのではなく、
・放射線の値を聞いて
・安全性は自分で判断する
・ 基準値以下というのは安全を意味しない
・ 測定値を隠す人の安全説明は、さらに危ない。
他人の安全を軽視し、消費者に情報や事実を教えず、判断させず、自由な議論を歓迎せず安全という評価を強要する人を信頼すべきではない
セシウムを避ける調理法
セシウムは生きた細胞内の水に多く溶けている。カリウムに似た分布
生野菜、果物、肉、魚は細胞が大部分。染み出して流し去らなければ、全て残る。
細胞を殺し、水につけておくと細胞から外に染み出す
葉野菜100g を1Lでゆでると1/10に、もう一度ゆでなおすと、1/100に減る。大根や芋など大きな塊は染み出すのに時間がかかる
マカロニをたっぷりの水でゆでると約20%に減る。水を替えてゆでなおすとさらに減る
米をとぐと、ぬかの分を減らせる。といだ後、一晩水につけ翌日2回水を替えてから炊くとさらに減らせると思う
乾燥食品や、焼く料理は、水がなくなるだけでセシウムは全て残る
ヨウ素の避け方
今はほとんどない。
また原発から放出されたら、多いときは逃げる
多くない時は、風下であれば吸入注意、外に出ない。窓閉め、喚起やめる。インフルエンザ用マスク。
食物注意。特に海草に集まる
大量被曝可能性高いときはヨウ素(ヨード)剤内服
ストロンチウムの避け方
少し面倒なのであまり測っていない。
カルシウムに似て、骨に集まる。骨に固まって動かないので、隣の同じ細胞が放射線を浴び続ける。白血病など血液の病気の原因
魚・かに・貝類と、それを食べる魚の骨はさらに濃縮。牧草・骨粉を食べた家畜のミルク、骨
福島海底の泥からセシウム大量に検出されたストロンチウムも多いはず。
汚染の可能性ある魚、特に骨を食べない。小魚
日本周囲の太平洋は汚染の可能性高い
個人で避けた汚染食品はどこへ?
自分で避けた食品は?
廃棄されない。
業者が安く買って使う;加工食品、外食産業
食べたら1000人に1人が癌で死ぬ放射線を
1万人で分けて食べても1人が死ぬ
=癌を起こす確率的作用
薄めて流通する汚染食品の全体量を増やすと→癌は増える。だから
汚染食品を作らせない、流通させないことが最も大切
放射能許容量を考える基準
被曝を避けたいか、それとももっと被曝させたいか
何のために
どの程度まで被曝受け入れると判断するか
俗論や無責任な解説を排除する。
以上が放射能をどこまで受け入れるか
を考える基準。
だから、
事実と根拠は聞くが、評価・判断は自分でする
食品の放射能測定の目的
食品の有毒物や放射能を測るのは
毒物を食べさせないため
・ところが今の日本は
「これくらいは安全だからもっと食べろ」
「不安に思うのは知識不足で、過剰反応」
「食べても安全だ」と言うために、
測定している
IV. 議論しましょう
異なる意見があって始めてよい議論ができます。
私の意見も述べます。
被曝の危険性はどの程度か
被曝を避けるために。家庭でできること、社会としてとりくむこと
除染・汚染処理問題。除染した汚染物をどう処理するか
農漁業者をどう守るか、
「この程度の放射能は安全だ、安心して食べよう」という意見をどう考えるか
その他なんでも質問、発言してください
(2012年1月2日掲載後一部修正)
(後日追加資料)
・ 文部科学省は、震災直前の去年3月3日、東京電力など原発を持つ3社と非公式の会合。東京電力などは文科省に対し、巨大津波の危険を指摘する報告書の内容について、貞観地震に関する記述を修正するよう要求したということです。テレ朝ニュース2012,2,26
・ ハーメルンプロジェクト志田氏「『安全だ、避難は不要だと』と福島県民に説明・指示する県教育庁担当者5人に聞いたうちの3人が『自分のこどもは既に避難させている』」と。
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- 「 放射線被曝を避けるために・野焼き」子どもを守る会いわて投稿記事 (2011/12/25)
役に立つことがあればどうぞ文章をお使いください。
私の意見が役にたちそうな時はどうぞ、ご意見や質問、リクエストしてください。
ブログに「朝鮮と日本女性は、嘘や脅迫で売春させられた (11/19)」を書きました。
twitter :giovannni78 とTwilog もよろしければお読みください。
コメントをまたどうぞください。
岡山博
> 私は東京で家族と住んでいる韓国人です。最近韓国ではセシュムの恐れで日本産食品の全面輸入禁止を推進する動きがあります。最近詳細に状況をみるてかなり深刻と思います。
>
> 3週間余勉強して、福島の事故が自分の生活の危険度を高めた、だが自分が収容できる範囲である、と暫定結論を出ました。これから事態を見ながら判断を見直します。
>
> 韓国人の大半の認識は「日本は危ない」、「日本産は不安」、「日本旅行はやめたほうがよい」の様に発展したと思います。その背景には「セシュム分子1個も致命的になれる」程度の心配があります。日本製自動車も避けるべきまでになりました。
>
> これはまずいと思って私は「韓国の地、食品にもセシュムはある」、カリュム40も内部被爆を既に受けている、分子水準の思考にはまったら何も出来ない、と自分のブログに書いています。
>
> おそらく人間て現れた危険は過少評価、避けられる危険は過大評価するはずでしょう。先生と私は開始地点は違いますが「出来るだけ議論しろ、それ見て個人が判断させよう」と討論場を目指すのは同じだと思います。
>
> 日本はどうかまだ良く調べてみません。韓国は専門家グループが議論し難い状態です。今までの自然放射線からの被爆対比「(日本産食品が)そんなに心配する事ではない」と言ったら非常識もの扱いになります。
>
> 先生のブログはググールの「セシュム カリュム」検索で探しました。日本でこんな道を2年前から歩んだ方がいたと思って感動しました。今までなさった作業に感謝します。
>
> お頼みですが、私は「詳しい危険性は分からない。今言えることはこれくらい」でセシュムによる低線量被爆データが欲しいです。その為このブログの掲示物を私のブログに転載しても宜しいでしょうか?自分が全部又は一部翻訳してリンクは明らかにします。
>
> ご検討宜しくお願い致します。
3週間余勉強して、福島の事故が自分の生活の危険度を高めた、だが自分が収容できる範囲である、と暫定結論を出ました。これから事態を見ながら判断を見直します。
韓国人の大半の認識は「日本は危ない」、「日本産は不安」、「日本旅行はやめたほうがよい」の様に発展したと思います。その背景には「セシュム分子1個も致命的になれる」程度の心配があります。日本製自動車も避けるべきまでになりました。
これはまずいと思って私は「韓国の地、食品にもセシュムはある」、カリュム40も内部被爆を既に受けている、分子水準の思考にはまったら何も出来ない、と自分のブログに書いています。
おそらく人間て現れた危険は過少評価、避けられる危険は過大評価するはずでしょう。先生と私は開始地点は違いますが「出来るだけ議論しろ、それ見て個人が判断させよう」と討論場を目指すのは同じだと思います。
日本はどうかまだ良く調べてみません。韓国は専門家グループが議論し難い状態です。今までの自然放射線からの被爆対比「(日本産食品が)そんなに心配する事ではない」と言ったら非常識もの扱いになります。
先生のブログはググールの「セシュム カリュム」検索で探しました。日本でこんな道を2年前から歩んだ方がいたと思って感動しました。今までなさった作業に感謝します。
お頼みですが、私は「詳しい危険性は分からない。今言えることはこれくらい」でセシュムによる低線量被爆データが欲しいです。その為このブログの掲示物を私のブログに転載しても宜しいでしょうか?自分が全部又は一部翻訳してリンクは明らかにします。
ご検討宜しくお願い致します。
原発事故後避難するまでの間、相当の被爆をしたと思います。
空間線量を指標とする外部被爆よりも呼吸と印食物からの内部被爆は桁違いに大きい可能性が高いです。
国や行政はこれを伏せています。
現在の、原発20km以内の汚染は高く、法的に禁止している年間1mSvよりもはるかに高く、特別の人しか出入りできない管理区域のレベルか、管理区域でも禁止されるレベルです。
これまでの被爆と、今後も印食物と呼吸による内部被爆を入れない数字ですから今後の外部被ばく線量だけで安全基準を説明することは間違いです。
1mSv というのは、健康被害を作らないために決めた数字です。
放射線被曝の制限基準は、化学物質による水や大気汚染、あるいは食品に含まれるいろいろな有害物質の制限と同じです。
1mSvは放射線がないとして扱っていよいレベルではなく、それ以上被曝してはいけない値です。
放射線はないとして扱えるのクリアランスレベルはそれよりずっと低い値です。
他の有害物が食品に含まれたと分かったら、食べないようにと言うのが法的な立場です。
ところが今回の事故での政府の対応は「(法律で決まっていてもその程度は)害はないからからもっと食べろ」と言う安全関係の全ての法律を無視する考えで、異常なものです。
空間線量から受ける外部被爆だけを考える、今後の外部被爆だけを計算した場合で、これまでの被爆を入れない計算だから嘘の説明です。
このような大事故の経験は広島長崎とチェルノブイリ事故しか人間は経験していないため、実際にどのくらいの健康被害が出るかは分からないことが多いです。
将来の予測を断定的に立てることは困難です。
それを安全だといったり、安全と言う考えが世界的に共通で確定した考えであるかのように説明するのは嘘なので行政は絶対にしてはいけないことですが嘘を説明し、強制しています。
人は人生の中で、何らかの利益を売る代償として危険や損害の危険性があっても引き受ける判断をすることはあります。
被爆したところに帰るかということは、最終的には自分で判断することです。
判断するときの基準は「安全だから帰る」と言うことではなく、安全でない危険性を承知して、それを受け容れるかどうかというのがきちんとした判断の仕方です。
法律に反するような汚染地域から避難したいと言う人を、援助保障しない国のあり方は正しくないと考えています。
非公開でコメントいただきました。
匿名で結構なので公開でコメントいただくと回答しやすいす。
発言の自由と安全が確保できない情況になっているので一般的な話だけを書きました。
私ならどうするかあるいはもっと具体的に話したい、聞きたいということであればまたどうぞご連絡下さい。
コメント有難うございました。
またお便りお待ちしています。
岡山博
・・・・以下頂いたコメントの大意・・・・
私は20キロ圏内の住民です。
5~6年後帰還は可能でしょうか。
>
> コメントありがとうございます。
> ご質問①給食 ②花粉 ③放射能を話題にすると怒られる、神経質だと言われるについて。
> まず①についてお返事を書きました。
> 長い文章になったので、
> 「給食の放射能問題をどう考えるか 解説と私の意見 (03/08)と賭して別の記事として載せました。
> どうぞ読んで、コメントください。
> 早くお返事したほうが良いと思い、まだ未整理ですが載せました。
> 文章の重複や漢字変換間違いなどあると思いますが、後で整理修正します。
> ②と③については後日書きます。
> 書かなかったらまた請求してください。
> 岡山博
ご質問のご返答ありがとうございました。
どちらに書かせて頂けば良いか分からなかった為、こちらに記載させて頂きます。
今までご返答頂いていた事に気付かず、先ほど拝読させて頂きました。
素人の稚拙な文章ながら、要約して丁寧にご質問に答えて頂き、非常に勉強になりました。
様々な意見や見解がある(中には法律を無視しろという事ですか?と言わんばかりの意見もある)中で、
何を信用すれば良いか分からず、出来る限り共通した見解の部分や客観的事実を抽出して理解しようと考えておりました。
この度ご回答頂き、あくまでも私自身の考え且つ、実際の確率は分かりませんが、低線量でもリスクの上乗せになる可能性がある以上、
やはりなるべく被曝を避けるように生きていくべきであると感じました。
一部かも知れませんが、【低線量被曝でも気にする、食べ物の産地に気を配る、線量の高い地域に行く際はN95マスクを付ける】などに対して
【今程度の線量を気にするのは神経質、風評を煽る】という意見もあり、自分がただ単に現実を見ず、神経質に反応しているだけなのかという疑問を持った事もあります。
しかし「遺伝子を傷つける」、「修復過程でのミスが起こる可能性がある」、「用量依存的作用ではない」などの事実を客観的に捉え、あとは自分の判断で考えたいと思います。
私自身まだ年齢が若いという事もあり、今後の確率的な影響やリスクなど、ご回答頂けた内容をしっかりと考え、自分の判断に責任を持って生きようと考えます。
お忙しい中、岡山先生の様に質問にご回答頂ける方がいてくださって、特に一番気になっていた確率的影響などに関するご回答本当に助かりました。
また、ご質問をさせて頂く事もあるかも知れませんが、その際はまたご教授の程、宜しくお願い致します。
ありがとうございました。
仙台の学校給食と花粉の二つについてお聞きしたくて投稿しました。一つは給食についてです。もし先生に小学生の子どもがいたら、仙台市の給食を食べさせますか?私が先生のサイトを知ったのは、「放射線被ばくから子どもを守る会」のサイトからだったのですが、1月16日の守る会の「仙台市・岩沼市の給食献立まるごと放射線測定の結果について」には、「4回中3回が不検出」とあり、検出されたケースも「セシウム134-2.62ベクレル(3σ誤差±1.98)セシウム137-3.34ベクレル(3σ誤差±2.45)セシウム合計5.96ベクレル/kg(3σ誤差±3.15)」とありました。放射線被ばくから子どもを守る会様には、測定を行っていただいて本当に本当に感謝しているのですが、仙台市がホームページで発表している給食に使用されている原材料の産地には岩手県、宮城県や北関東など汚染された地域も含まれていますし、数値が出ているものが市場に流通していることが常態化してしまっている(厚生労働省のホームページで公表されていますhttp://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001cet8-att/2r9852000001cexa.pdf)ので、全量検査でない限りその結果を元に安心して良いものかわかりません。でも、うちの小学校の父兄の雰囲気は「気にはなるけど、お弁当に変えるにしたって何を食べさせればいいのか・・・」という感じで、心配しながらそのまま食べさせているというのが現状で話題にもなりません。でも私は、4回中3回不検出だったとはいえ、とにかく母親としては0.0000001ベクレルだって体の中に入れさせたくない気持ちです。いかにほんの少しの量であっても、シンシンと体に蓄積していって、何十年にも渡って体を中から傷つけ続けると思うと涙が出てくるのです。10歳以下は気をつけたほうが良いと聞きますので、下の子はお弁当にして上の子は(今春からは中一)給食でも大丈夫でしょうか?それとも、どんなに少ない量でも避けるべきでしょうか(私は食べさせたくないと思っていますが、お弁当はクラスに一人いるかいないかだと思いますので子どもに精神的な負担がかかると思っています)。ちなみに牛乳ですが、上の子は震災前から飲んでいませんが、下の子は昨年4月から7月までの3ヶ月間飲んでしまいました。それと、家で食べる食事のためには放射性物質測定済(検出限界5~10ベクレル/kg。3月の後半を最後に数値が出たことはないそうです)の食品か、産地に気をつけて、九州、愛知以西や北海道、または外国産のものしか買わないようにしています。
二つ目は花粉なのですが、普通のウィルス用か花粉用のマスクで良いのでしょうか?N95を用意するつもりでしたが、放射性物質は花粉の内部に取り込まれるのであれば花粉さえ吸いこまなければ良く、花粉用のマスクでもいいのかなと思うのですが、いかがなものでしょうか?
つらいのは、うちの両親はいつもはなんでも強力にバックアップしてくれる良いおじいちゃん、おばあちゃんなのですが、この放射性物質をめぐる私の対応については批判的なのです。砂埃を吸わせたくないので外遊びを控えさせていることに対して「外で遊ばせない」と怒っていますし、給食についても「神経質になりすぎだ」と全く理解してくれません。子どもの小学校も一年を通じて全く配慮がなく、落ち葉ひろいや校庭の草むしりなど、放射性物質のことなどなかったかのように例年通りに行事が行われました。給食も含めて仙台市の教育委員会に電話をしましたが、「政府が大丈夫と言っているのだから」というお答えで、例年とは違い放射性物質が身の回りにある異常な状態であることを念頭に入れて、給食や行事を変更するなどの仙台市独自の対応をする考えは全くないようです。世間では暫定基準値をめぐって意見がわかれていることは絶対にご存じであると思いますので、全く例年と同じで何の策も講じないということは、放射性物質が体に与える影響の深刻さを全く勉強していないのだろうと思わざるを得ません。それか、今すぐ100ミリに到達するわけではない(閾値があると考える場合)から在校期間さえ子どもに何事もなければ良いとでも考えているのかと思いたくなります。例えば学校では子どもの将来の習慣のため「ゲームセンターのような所に行ってはいけません」との指導がされていますが、それも大事でしょうが、健康を守る習慣づけのほうがよっぽど重要ではないでしょうか。「命」を礎にすえて考えれば、もっとほかにやることがあるだろうと思います。仙台在住さんがお考えのように閾値がないのであれば、数値の多寡にかかわらず「打ち所」ならぬ「切られ所」が悪ければ健康に重大な影響が生じますよね。「カルシウム摂取」がその理由だそうですが、セシウム入りの牛乳のようなものが給食で提供されるのを、自分たちが「教育」を標榜するのであればよく平気で放っておけると思います。教育委員会の子どもたちに対する愛情は全く感じられません。愛情がなくて教育委員会など何のための組織だと、全く笑止です。とにかく放射性物質については、自分の子どもは自分で守らなければという悲壮な気持ちです。
先生、今、うちの子どもたちは子犬のようにキャピキャピと元気で、私はこの子たちの健康を絶対守っていくつもりです。「ちりも積もれば山となる」とよくいわれるように、小さな積み重ねでも長い年月の間に大きな結果を生み出すものだと自分は考える方なので、子どもたちが10年後、20年後も健康で普通に生活をおくれているようにと、毎日、食べ物をはじめ内部被ばくのことが頭から離れることはありません。放射性物質が体内で積み重ならないように、注意して過ごしています。今まで仙台以外の土地に引っ越すことなど考えたこともありませんでした。引っ越すとしても行くも地獄かも知れませんが、子どもの健康のことなので今はいろいろなことを考えています。弱音をはいてしまうようですが、ときどきこんな精神状態では自分の体がもたないと思ってしまったりもします。
いろいろ書いてすみません。給食と花粉の二つについて、お時間のあるときにでも、先生のお考えをお聞かせいただけましたら大変ありがたいです。よろしくお願いいたします。
あなたはお金持ちなので海外に避難できていいですね。
あなたの言動は、逃げられない私たちをバカにしているとしか思えません。
悔しくて悔しくて眠れませんでした。
出ていくなら黙って出ていってくれませんか。
それが福島に残っている私たちへの思いやりです。
あなたのような人は早くこの東北から避難してください。
出来れば、日本を出た方がいいです。
そのままずっと日本に戻らないでくださいね。
同じ空気を吸うのもいやですので。
お子様を海外へ避難留学させたとのこと。
お金持ちなんですね。
私は貧乏人なので避難できません。
ところでどちらの国へ留学させたんですか。
「低線量被ばくの恐れがすこしでもあるのなら、
特に子供達は、避けなければならないと考えて
それを第一に動いております。 」
とコメントしているので、ぜひ参考にしたいです。
当然、その国はウランや原発がない国ですよね。
逃げられない私たちは、ニノさんの素早い回答をお待ちしております。
あなたの言葉にひどく傷ついている人がいることを忘れないでください。
逃げないで、きちんと回答してくださいね。
詳しいご返答ありがとうございました。
ご説明を拝読し、内部被曝の際にも外部の場合でも、放射性物質が点であるか、面であるかなど状態の違いによって被曝の状況が変わってくる事を理解出来ました。
しかしその反面、改めて素人には情報の正しい読み取りが難しい分野であると感じました。
恐縮ですが、今一番気になっている分野のご質問をさせて頂きたく考えております。
もし宜しければご返答お願い致します。
内容は確率的影響についてです。
■ご質問
確率的影響とは?
100mSV以下では影響が良く分かっていないが、分からない程小さいから問題ない。
少しの遺伝子へのダメージは自己修復するから問題ない。
との意見を耳にしますが、この見解は正しいのでしょうか?
学者の方によって見解が異なる様な印象を受けますが先生の見解はいかがでしょうか?
以下は私の独学の勝手な解釈ですが↓
■被曝でDNAにダメージ→DNAが修復される過程でミスが起こる場合があり、変異→増殖し、癌化。
変異した細胞を自殺させる遺伝子(P53遺伝子など?)が変異した細胞を自殺させるが、この遺伝子自体、被曝で損傷してしまう恐れもある。
つまりどんな少ない被曝でもこのDNAの変異・増殖。または変異した細胞を自殺させる遺伝子(P53?)のダメージによる機能低下などが起こる可能性が高まり、癌などの影響の可能性が上がる。
⇔逆に言えば、低線量被曝の範囲でどれだけ多く被曝をしてもこのDNAの修復ミスと増殖などが無ければ癌化においては問題ないレベルである。
■内部被曝ではα線やβ線も加算され、飛程はγ線より短いが、より多くのDNAを切断する危険性がある。
その為、必然的にDNA修復過程でのミスが起こる可能性も上がる。
特にDNAの2重螺旋の両方を切断する場合は1本の切断に比べてリスクが高く、他の切断されたDNAと修復過程で変異結合してしまう場合もある。
⇒つまり同じ放射性物質を外部と内部で比べた場合、内部の方がより影響があると考えられる。(セシウムも外部被曝では1m離れていればγ線の影響のみだが、内部ではβ線の影響もあるなど。)
細胞分裂をする際の、螺旋が1本になった際の被曝ダメージが特にリスクが高く、その為、細胞分裂の多い子供の影響が高いと考えられる。
勿論、癌だけでなく細胞が傷つく事によっての下痢や免疫力低下など様々な影響がある。
●私は上記の内容により、どんな少ない被曝でもDNAの変異・増殖の危険性や場合によっては低線量でも健康被害など影響があり、被曝の健康被害には閾値は無いと考えております。
特に内部被曝は危険であり、極力避けるべきであると考えております。
閾値があるという考えが最近は出てきているという話なども見ますが、上記の内容であれば閾値は無く、被曝は今の線量ならば自己修復能力もあるので問題ないという見解は誤りだと考えております。
私の理解では確率的影響とは、少しの被曝でもDNAの変異・増殖などによって確率的によって起こりえる影響であり、被曝の影響は人によって一概にどの程度の線量で起こると言えないと考えております。
長文大変失礼致しました。
もし私が記載している内容に誤解がありましたら、ご教授頂けましたら幸いです。
何卒よろしくお願い致します。
記載されておりますが、これは単純に10mの位置で0.01μSV/hの
放射線を出す物質を体内に取り込んだ場合、1000μSV/hの被曝と
考えて良いということでしょうか? 」
①「距離の2乗に逆比例した量を被曝する」というのは、放射腺源が点として扱ってよいほど小さい場合です。
光のあかるさ(=その場所で受ける光の量)で考えると分かりやすい。
白熱電球は1mくらい離れると殆ど点として考えることができる。
そうすると、10mの距離で受ける光の強さは1mのところで受ける光の量の1/10 の2乗、つまり1/100になる。
しかし、電球のフィラメントから1cmくらいのところでは、光っているフィラメントは点ではなくかなりの広がった面積してとらえられる。
別の例を言うと電球は1mの距離から診れば点として考えられるが、蛍光灯を何十本も並べて壁一面が光るような場合は壁の中心付近では壁(光源)からの距離が10cmでも1mでも大差ありません。
校庭全体が均質に放射能汚染されていれば校庭のどこにいても、地表から10cmの高さでも10mの高さでも被曝する強さは殆ど同じです。放射腺源が校庭全体に一様に広がっているのではなく、一箇所に固まっていれば距離の2乗に反比例した量の被曝を受けます。
10cm以下のまとまった形のセシウム放射能から外部被曝するときは、1mくらいより遠ければ距離の2条に反比例します。1mの大きさの放射能塊の場合は、点としては考えられないので、被曝量は、近づいても距離の2乗に反比例するよりは少なくなります。
体内被曝の場合も、放射腺源が特定の場所に固まっているか、体全体に散らばっているかで異なります。ストロンチウムの場合は骨に固まってしまうので、放射線源は比較的小さく、(ただし、骨はいくつもあるのでストロンチウムの沈着部位も多数の骨)、骨の中の骨髄細胞はストロンチウムから近いものと離れたものがあり、近いものほど強く被曝をうけ、骨から離れた臓器や組織の被曝は少ない。ヨウ素は甲状腺に集まるから甲状腺の細胞が強く被曝を受け、甲状腺から離れた場所にある細胞の被曝量は距離の2乗に反比例して少ないということです。セシウムは、体内の全ての細胞内の水に溶けて、体中にほぼ均一に存在するので、1つ1つの細胞を考えると、どの細胞もその細胞内と四方八方の細胞内のセシウムから殆ど同じ量の被曝を受けていると考えられます。
②少し分かりにくいのですが、放射性物質から1秒間に出る放射線の数がベクレルです。一方、シーベルトというのは、そのような客観的な数字ではなく、いろいろ想定して仮定を作って、体に与えると予想される放射線の強さを無理に掛け算や足し算をして作り上げた数字です。だから、本当にシーベルトという単位が正確で使用できるとすれば、体外被曝の10ミリシーベルトも、セシウムをのみこんだと機に計算された10ミリシーベルトも体に与える影響は同じです。というより同じになるように計算式を作った(しかしそんな仮定が正しくできることはないので、その通り信用することはできない)。別の言い方をすれば、10ミリシーベルトの外部被曝をさせる量のセシウムを飲み込むと、同じ量の放射能でも、ないぶひばくによる体への影響として計算されるシーベルトはずっと大きくなります。シーベルトは放射線の強さではなく、被曝した場合の生体に与える大きさの単位なので、距離から計算される被曝量とは別の話、別の単位になります。少し分かりにくいこともあり、私はシーベルトを基準に考えるのはあまり良くないと考えています。
昨年の8月に矢ケ崎教授の仙台での講演会に参加されて、
年1ミリシーベルトの意味についてお話しされておられたのは、
岡山先生でいられましたか?
あの時のお話は参考にさせて頂いております。
私の友人の息子が中3、
夫の友人の息子が一高に入学してしばらくして、
13年から15年程前の事ですが、相次いで、急性白血病で亡くなりました。
私も13年前に脳腫瘍を発症して今に至ります。
低線量被ばくの恐れがすこしでもあるのなら、
特に子供達は、避けなければならないと考えて
それを第一に動いております。
子孫の未来迄奪う放射能。
恐ろしい、原子力発電。処分場・・
電気が足ろうが足りまいが、原発はあってはならない。
小出先生のおっしゃるとおりです。
お問いかけありがとうございます
御返事が遅れて申し訳ございませんでした。
ここのところのフクイチの状態次第では、
即避難の緊迫していた状況で、情報収集に、忙しくて、
こちらには、しばらく伺っておりませんでしたので・・
まず、最初に核廃棄物の問題ですが、
処分出来ないものを出してしまう事に
問題が有るのではないですか?
トイレの無いマンション。とよく言われますが、それに尽きると思います。
私の方こそ、原子力発電を始める前に、
なぜそれを考えなかったのか、お伺いしたい物です。
映画「10万年後の未来」を見ましたが、、失笑しました
東北電力さまは、これから、どうするつもりなんですか?
工作員の事は有名ですよ。
ネットをしておられて、知らない人の方が珍しいですよ。
あさこハウスのなんとか電源でしたっけ?
東北電力様が電気を買わなければ、造らないでしょ?
シンプルな話です。
辞表を出される覚悟だったのですね。
その方が賢明です。
早く、東日本からは避難なさった方が良いと思います。
お若い方か、お子様がいらっしやるなら余計です。
私達夫婦は、子供達二人は海外へ避難留学させました。
いづれ、私達も、宮城から避難する予定で土地を捜しています。
知人、友人もお子様をオーストラリアに避難させたり、
静かに宮城を離れている人が増えています。
マカプウさまのご健康をお祈りしております。
仙台在住のものです。
こちらを拝読させて頂き、素人にも分かりやすくまとまっており、
非常に助かりました。
私は震災以降、食べ物には可能な限り気を配り、
福島中通などに行く際はN95マスクを着用しております。
それは自分で調べた範囲ですが内部被曝が一番の脅威だと考えた為です。
そこでご質問なのですが、放射線は放射性物質からの距離により、
被曝線量が増加し1cm では 10m の100万倍被曝すると
記載されておりますが、これは単純に10mの位置で0.01μSV/hの
放射線を出す物質を体内に取り込んだ場合、1000μSV/hの被曝と
考えて良いということでしょうか?
専門知識が無いので、無知な質問かも知れませんが、宜しければ
ご教授お願い致します。
コメントと資料ありがとうございます。
私は、メディアや電力関係の方が避難したり、危険な場所に入らないと判断することを悪いと考えても、非難もしていません。
私が問題にしていることは、全てのメディアが、汚染地域での取材をさせなかったか、メディア幹部が意に反して、組合対策の為にやむを得ずやったのかということではありません。
私が問題にする①は、電力会社や、メディアや、政府・行政が「安全とはいえない。重大な汚染になるかもしれないから、避難しろ、汚染可能性のあるものを食べるな」と熱心に伝えたり、誘導しなかったことです。
②は、多くのメディアも含めて、避難を促すのではなく逆に「あわてるな」といい、「放射能汚染が拡大する可能性や、被曝被害を少なくするための発言や行為」に対して、「心配しすぎるな、心配しすぎは被曝より悪い。煽るな、煽られるな」と繰り返して、避難や、被曝損害を少なくするための発言や行動を抑圧したことです。
③番目は、今もそれを誤っていたと深刻に反省、謝罪をしていないことです。
できればそのことにコメントいただけたらうれしいです。
お返事が少し遅れてしまいました。
お詫びと感謝いたします。
岡山博
かわりにコメントありがとうございます。その通りです。
大学の構成員が発言する場合は、大学から承認、公認されてからしか話ができなくなったら暗黒社会です。
大学にかかわらず、誰でもどこでも、自分の考えを自分の責任で、圧力を受けず自由に、話すことができる社会でなければいけない。発言に”上”の人の許可が必要というのは検閲社会です。
日本社会はそうなっているところがあります。「自由な意見をいえないのは世の常」ではありません。警察等の直接的な弾圧が無くても、”上”に対して無条件同調が強要されて、自由な発言を抑圧する社会は、弾圧で発言が禁じられている社会と同様に不健全で、人を抑圧し人を大切にしない社会です。、弾圧なしでも、日本のように自由な発言を抑圧し、発言が抑圧されても、人や社会がその抑圧を看過し、抑圧が当たり前で通る社会は、恐らくありません。社会が健全でないということと、人が健全でないことは、ほぼ同じです。
人を抑圧、脅迫、侮蔑しない、自由で闊達な会話や議論ができる、健全な社会にしたいです。
遅れてしまいました。 同意・共感・感謝です
岡山博
普遍的な内容が多く、長くなったので、別の表題をつけて「内部被曝の数値をどう理解するか」として、お答えし掲載しました。
質問をいただいて、ブログ記事でべくれるシーベルト換算式の間違いに気づかさせていただきお詫びして、修正しました。
御読みください。
岡山博
「『被曝をどう避けるか』」講演資料」は「講演『被曝をどう避けるか』要旨」の誤りです。陳謝訂正。
岡山博
本ブログ「『被曝をどう避けるか』」講演資料」にいただいたマカブゥさんのご意見への私の返信です。長文であることと、普遍的内容を多く含むことの為に、返信としてではなく、私の新たな意見として掲載しました。お読みください。マカブゥさんのご意見は本ブログの「被曝をどう避けるか」講演資料の後に掲載されています。
岡山博
乱文で読みがたいかと思いますが、ご容赦ください。
あらかじめ断っておけば、私はマスコミを代表する者ではありません。私の知る範囲で書かせていただきます。
大手マスコミの原発30KM圏内からの退避命令に関してですが、私の所属する組織でも近い命令はありました。これも南相馬市と同様、もともと、福島第一原発には事務所も人員も配置していませんので「逃げる」ことは不可能です。分かりやすく書けば、原発に近づくなという命令です。
そこで考えていただきたいのが、この命令は、誰に向かって下されたものかということなのです。この命令は、社会に向かっての命令ではなく社内命令であありますが、現場にいる記者、もっと噛みくだけば労働組合員向けというわけです。現場の記者が大量被爆するなど生命に危険があれば、組合問題に発展し、会社はその責任を問われます。それを避けるための労組対策のためといっても過言ではありません。。報道機関内において、労組は強い力を持っています。
会社としては、代替要員として組合員の代わりに管理職記者を規制区域内に派遣しています。もちろん、組合員である記者個々人も、自分の判断で規制区域に入って被爆する分には自由なのです。この場合、自己責任での取材となり、組織に責任は生じません。
ちなみに、上杉隆さんが発する意図的なデマに関しては、これまで何人もがtwitter上で訂正を要求していますが、彼の逃げ脚は速く徒労に終わっています。彼のスルー力はすさまじいものです。
★確認する必要があれば、「上杉隆、デマ」でググっていただければ、いくらでも出てきます。★
http://matome.naver.jp/odai/2130824393966861801
最後に報道全般ですが、報道は運動ではありませんので未来予測や見込みのようなもんを報じることは難しく、そこが読者にとって物足りないところであろうことは推察するに難しくありません。
私は、低線量長期被爆は人類が初めて立ち向かう現象であり、“確実”なことは何もない、と思います。しかしながら、過去、長崎や広島を取材してきた経験から、一定の対策で人体に及ぼす悪影響は避けられるのではないか、とも考える方です。
> 1年あたりミリシーベルト
> =(1日に食べるBq)×(365日)×0.0073
> 毎日100Bq 食べると 1年で約1ミリシーベルト*
> =100Bq×0.0073=0.73ミリシーベルト
>
> 60kg の成人が毎日食べ続けて平衡状態に達した時の
> 体内セシウム放射能
> 凡そ(1日に食べるBq)x約100
> 毎日100Bq 食べると約1年で
> =10000Bq に落ち着く (Kは60kg 成人で4000Bq)
埼玉県の一般市民です。ブログ記事内の上記内容について二点、質問がございます。「平衡状態」というのは、具体的にどのような状態でしょうか? 「10000Bqに落ち着く」というのは、落ち着いて以降毎日セシウム131と137の影響を計10000Bqぶんずつ受け続ける状態に落ち着くということですか? また、最後の括弧内の「K」とは何でしょうか?
一日に○○Bqのセシウムを摂取し、それを長期間続けた場合、健康にどれほどのリスクをもたらすものなのか。何万分の一の死亡確率なのか、何十分の一の死亡確率なのか。死亡するというのはいつの話なのか。明日なのか80歳を過ぎる頃なのか。砂利道を歩いていて、靴の中に石ころが飛び入るような確率なのか、それとも雨粒を全て避けるような無謀な道なのか。少々誇張しましたが、それでも実際、ただの「危険」や「安全」といった言葉からは、具体的な情報が伝わって来ず、自分の価値観と照らし合わせることも困難です。
> 1年あたりミリシーベルト
> =(1日に食べるBq)×(365日)×0.0073
> 毎日100Bq 食べると 1年で約1ミリシーベルト*
> =100Bq×0.0073=0.73ミリシーベルト
上記2行目の計算式に「1日に食べるBq」を代入することによって、年間のmSvの値が出るのであれば、4行目の計算式から「365日」が抜けているのはどうしてですか? 365を掛ける計算が抜けているとなると、上記の結果の値は「1日あたり」ということになりますが、1日あたり100Bqだとしたら、年間約266mSvの計算になってしまいませんか。
1日に摂取するであろうBqの値から、健康への影響を具体的・数値的に算出できる電卓ソフトなどがあれば、計算の苦手な私のような者でも感覚的に理解しやすく、日常生活に取り入れたり、行動の判断もしやすいのですが……。
http://greenlig.jugem.jp/
こちらのブログのページ左側の計算機によれば、岡山先生も仰るように、セシウム131と137を毎日100Bqずつ1年間摂取した場合の合計値はおよそ1mSvのようです。が、その1mSvというのは具体的にどれくらい危険なのか。排泄なども考慮に入れて、いつの日かに体内に残留している放射性物質が1mSvぶんだとして、それはつまり、毎日1mSvぶんの健康被害を受けるということなのか。わからない点が多いです。
現状、たとえば、目の前の野菜を食べることがどれほどの危険を伴うのか判断するのに時間がかかりすぎて、日常生活に、何十年後の自分自身の未来に、次以降の世代に、大きな負担をかけてしまいます。私は、できるだけ早く自己判断をして、腑に落ちない感覚を捨て、本来歩みたい方向へ歩き出したいのです。
知りうる情報=原発というものについてもともと持っていた知識、という意味で書きました。
3.11当日夕方に全交流電源喪失が起きており、そう報道されました。同じ報道を聞いても、その後の事態をどこまで予測できるかが命運を分けていたと思います。原発について予備知識のある人間なら、悪くするとメルトダウンに発展する可能性があるとこの時点で予測して準備することができます。
「情報」と書いたのは良くなかったですね。私は「特別な情報を一般市民とは区別して東北電力の社員だけにこっそり流す」という意味で書いたのではありません。私自身はそういう解釈をしたこともなく、あちこちでそういう書き方をされているのを目にした時も実は嫌な気がしていました。
ただ、厳しい意見だとは思いますが・・こういう事故が起きたら一旦は逃げた方がいい、ということを、なぜ平常時にあらかじめ一般住民に伝えてこなかったのか、ということが、全ての電力会社、というか全ての原子力関係者に問われて仕方のないことだと思うのです。結果的に、知識の乏しい人が自分で判断して動くことすらかなわなかったのは、知識を共有させてこなかった我々のせいではないかと。
東北電力は、東京電力とは違って十分に安全性を確保してきたし、実際に事故を免れている、とのお話は、私も支持します。
>言い訳がましいようですが、設計の考え方が根本から違います。
>自然への畏れというか、敬意というか、これ以上言うまい。
>第3者機関の報告をみていただければ。
女川がきちんと守られていて、本当に良かったです。
東京電力の落ち度や手抜きが実際どの程度あったのかどうか私は知りませんが、東北電力の方がきちんとされていたと思います。
もう一つ、私の伝えたかったのは、シビアアクシデントが起きた時点で、今回は全交流電源喪失という情報が初期に出ているわけですが、そういう事態が起きてからでも、住民は避難や屋内退避を含めどう行動すれば良いのか、当時の状態で一般市民に伝える方法はなかったのでしょうか。余程身近な人以外には、社員の方々には伝える方法が咄嗟にわからず、電力復旧に奔走する中でその余裕もなかったのでしょうか。
あの状況では実行できなかったかも知れませんが、危機を伝えるためのマニュアルはなかったのでしょうか。今をもって、そういうことすら一般に知らされていません。無論私も正解を持ちません。
それでも原子力関連の方々は、声を揚げることがもう少しはできたのではないかと思うのです。そして、中にはそう思って自責されている方がおられるのではないかと想像するのです。東京電力社員の方にも、東北電力社員の方にも、そういう方がいらっしゃるのではないかと。言うに言われずにおられるのだったらつらかろうと。だから、できなかった経緯について、被害者に配慮するためのお詫びを含めつつ、現場で電力復旧に奔走されていた社員の立場を弁明しても良いのではと言いたかったのです。
東京電力さんに言うべきことだとは思いますが、社員の方の立場を考えると、一般住民の方が結果的に避難や退避に不利な状況をもたらしたことの責任がどこにあるのかを、社員の方からも会社を通じて表明された方が良いのではないか?そういうことが言いたかったのです。
マカブゥ様は意識の高い方だと最初から感じております。少しずつでも、社内で語られては如何でしょう?ここで語られているだけならある意味勿体ないです。東北電力応援しています。
この人達はきっと、文句をつけ被害者でいつづければ、自分達の為に電力をつくる新しい良い機関が急いでやってくるのだと思っているのでしょう。嘆くこと、憎むこと、抗議すること、そういう行動も時にはありですが、そんなに替えのある豊かな時代なのでしょうか?
きっと、原理主義者でもあるのでしょう。いいものと悪いものの2つしかなくて、悪いと判断したらただちに破壊し、ズタズタにする。
非のない東北電力が、東京電力とイメージ的にひとくくりにされて同等の非常に厳しい非難にさらされているのは、なんともお気の毒です。
マカブゥさんも放射能と復旧だけでもご苦労なのに、こんな人達に足を引っ張られ心をズタズタされては仕事になりませんよね。心中お察し申し上げます。
私は原理主義ではなく機能主義でありたいです。理想をまって理想でないものをつぶすよりかは、今、ここで、現実にあるもので、できるだけ良いものをつくっていきたいです。そして感謝して満足して暮らしていきたいです。
東北電力は地元の電力会社で信頼しています。
どうか力を貸してください。私も頑張ります。
ありがとうございます。
東北電力の現状を一人でも理解していただける人がいて、背広にしまっていた辞表を捨てました。もう一度、東北電力の社員として頑張れそうな気がします。
実は、先日、関西の方とお会いしたのですが、しばらくお話して、どちらにお勤めなんですかと聞かれました。私が会社名(東北電力)を言いましたら、急に態度が変わって、「うちの近くに福島から避難してきた人がいる」謝りなさいよオーラが出まくっていました。事故を起こした会社と違う会社であることを説明したのですが、理解してくれません。関西から見れば、東京も東北も違いを認識しれくれません。同じ電力会社なんだから謝りなさいよ。原発事故どうすんの。謝りなさい。怖い顔になったので、謝りました。私は事故を起こした「東京」電力の社員ではないですが、東北電力の社員でごめんなさい。相手の勝ち誇ったような顔が忘れられません。
別の関西のボランティア関係の方。放射能被爆の話題で、電力復旧作業で雨に打たれながら作業したのでもしかしたら被爆したかもとお話したとき。
彼女の一言「あなた電力会社の社員でしょ。全然同情しない。ざまぁみろです」
事故を起こした会社(東京電力)が憎まれるならわかります。
私の会社は別会社なのに。そんなに電力会社の社員ということだけで憎いでしょうか。
東北電力会社の社員であることが罪悪のような毎日。
つらかったです。
rosemaryさんのコメントを見て、涙が出るほど嬉しかったです。
一人でもわかってくれる人がいることで、なんとか頑張れそうです。
もう少しがんばってみます。
ありがとうございました。
心から感謝を込めて
岡山先生のブログなのに、お礼が言いたくて。失礼いたしました。
ありがとうございます。
東北電力は、私達の家庭に電力を供給してくれる常に身近な存在でした。
福島にある原子力発電所の電気も、当然私達の家庭に入っているものと思っていましたが、事故後はじめて東京電力と知った次第です。
他の電力会社については知りませんが、少なくても東北電力に関しては良い印象を持っています。何しろ東北電力の女川原子力発電所は福島第一原子力発電所より震源地にずっと近いのに無事だったのですから。
テレビでも福島と女川の違いについて、福島は津波の危険を調査であげられたのに却下したが、女川の方は技術家からの危険性の指摘を受け入れ、当初予定していた場所より高い場所につくったからだと言っていました。(たまたま高い場所にあったのじゃありません)
それでもすれすれで、津波がもう数メートル高かったら危なかったとも報道してました。(ワイドショーですが)
事故直後に「朝まで生テレビ」というテレビの討論会でイタリア人ジャーナリストが言っていた言葉
「(原爆を落とされたのに)日本人は何で(率先して)原子力発電所を作ったのだろう。(他の国だったら)最後に原子力発電所を作る国であるはずだろうに」と言っていたのが胸に残りました。
責任は、本当に重要な事がわからず流されやすい国民性にあるのかな、と個人的には思っています。気概もなく目先に流されやすい国民に、このような危険なものを管理できるような能力はないのではないかと。
福島県に住みながら、危険について人ごとのように思っていた自分にも責任の一端はあると思います。
ブログ、現在において何に注意したら良いか、とてもわかりやすく書いてあり為になります。農家の方々は売れないし捨てられないしで、私も農作物をもらうことが多いですが、、、
心の中ではそれぞれ思っていても「私は気にしないよ~」って言うのが、周囲をほっとさせる礼儀のようで。
参考にさせてもらいます。
コメントありがとうございます。
岡山先生のブログなので、どうしようかと思ったのですが、一部間違っている事があるので誤解を解くために失礼いたします。
「企業として知りうる情報があったために結果的に社員を一般住民と区別して優先避難させることに繋がったことが、企業として責められても仕方がない事だ、という内容」という点。
今回の東京電力の原発事故で、東北電力が「企業として知りうる情報」なんてものはないです。
どんな情報なのかむしろ知りたいくらいです。どこからそんな情報が出てくるのか。
また、冷静になって普通に考えればわかりますが、「社員を一般住民と区別して優先避難させる」なんてことはありえないです。というより、震災後、すぐに全社災害復旧体制に切り替わりました。避難どころか全員災害復旧作業に入ったんです。
どうしてこんな情報になるのか。
現場で復旧作業をしていた身としては、本当に悲しい。
後ろから石をぶつけられたようなショックを受けました。
研修センターに住んで研修している社員は、研修センターに駐車しているバスに乗り込んで、近くの原町技術センターや原町営業所に行って復旧作業に従事。
また、1週間の研修が終わって帰途の途中の社員は、全員、近くの営業所へ。
新潟から山形から秋田から青森からすぐに緊急体制の応援部隊が続々、福島、宮城、岩手へ。
空いている会議室で雑魚寝。昼夜問わず、雪の中で復旧作業。
しかも、新潟や山形からの応援部隊は寝るところがないので、車中で寝ることも。
原発の爆発の情報なんて、テレビのニュースで知りました。
現場には防護マスクなんてないですし、ましてや防護服なんてものはないんです。
雨具(レインコート)を着て、スキーゴーグルをして復旧現場に戻った社員もいれば、花粉症マスクだけの社員も。
爆発後の翌日は雨。雨の中も現場は早期復旧のために濡れながら作業。
とにかく人の命がかかっている。人が住んでいるところは早く電気を復旧させることだけを。
グループ企業の現場の社員もみな同じ想い。
ただ、いつ再度爆発するかわからない状況で、俺たち放射能で死ぬのかなと思いながら。
そして止まらない余震。
とにかく早く電気を付けることだけに専念。
早く早く電気を復旧させること。
避難所を優先的に復旧させていく。
真っ暗の中、電柱に登ると、ぽつんと小さな炎で照らす明かりが少し見える。
懐中電灯がゆらゆらしていたり。
2階でろうそくが見える家庭では、電気を待っている人がいる。
ストーブをつけるにも電気がいる。
復旧すると、あかりの照明がつく わぁと声が聞こえる。
ほっとする瞬間。
寒さの中、鼻水が出て、雨が鼻や口に入り、やばいとは思ってもぬぐうものもなく。
放射能、味もにおいもしない。
もうあまり思い出したくないです。
事故を起こした「東京電力」の方は、もしかしたら特別な「知りうる情報」はあったかもしれませんが、東北電力の現場にはまったく伝わっていません。
事故を起こした「東京電力」と「東北電力」は全く別会社になります。
同じ「電力」というネーミングがあるので混乱してしまうかもしれませんが、会社も人も送電線も発電所も全く別個です。
配電設備、送電設備、変電設備の仕様も違いますし、使っているメーカーも違う。
ましてや企業文化もCSRも会社組織の名称、形態も違います。
多くの方に、まったく違う会社であることをなかなか理解してもらえないのがもどかしいです。
まったく違う会社なので、相手の情報もわかりません。
ですので、今回の事故で、「企業として知りうる情報」なんてそんなものないんです。
例えば、1ppcさまはお医者さんなので、例えを病院にしますが、A病院の患者様の診療情報が、B病院で知ることが出来ないように、情報の流れもまったく別世界なので知ることが出来ません。
東京電力が原発事故が起きた情報なんて、テレビのニュースで知るしかありませんでした。
繰り返しますが、東京電力の原発事故が起きたときの独自の情報ルートなんて現場には存在していないんです。
地元の町への情報提供もまったくなし。
復旧作業している地元の電力会社だけでなく、水道局、ガス会社、行政、そして住民。
大きな課題です。
「知りうる情報」なんて、断片的に伝わるテレビやラジオからのニュース、そしてインターネットによる混乱した情報しかなかった。一般住民と同じです。電力社員もそこに住む住民なんです。
テレビ、ラジオやインターネットに釘付けです。テレビのニュース、ツイッター、あらゆるメディア情報にアクセスして情報を得た社員は多いと思います。
そこから得られた情報から、東北電力の社員が、よかれと思って、テレビがない、インターネットで情報が得られない知人に電話で連絡して、その知人はこれは東北電力の独自情報だと勘違いしたのかもしれません。
あの混乱していたときには仕方がないと思います。
それが、「知りうる情報」だとしたら、そうかもしれません。
しかし、企業として特別な情報ルートなんて、そんなものありそうでないんです。
そんな特別な情報ルートがあったら、こういう時代ですから、すぐに広まります。
ましてや、屋外で現場復旧作業をしている作業員にすぐに伝わります。
そんな特別な情報ルートなんてないから、みな、屋外作業しているときは、ラジオの音を大きくして聞いていました。
震災後、食料、水がないため、家族を実家に避難させた社員もいますし、放射能の影響を心配して実家に避難させた社員もいます。
「特別な知りうる情報」なんて、ないんです。そんなものあったら、今でも流れているはず。これが事実です。
一般住民と同じなんです。テレビ、ラジオ、インターネットを得た情報から、自分の頭で判断して家族を避難させたりしたのが事実です。
そして、今回のように間違った情報が伝わってしまっていることが残念です。
訂正して欲しいと切に思います。
さて、
話題にあがった東北電力総合研修センターは海沿いにあり、津波の被害を受けました。
写真はこちら
http://www.minpo.jp/pub/topics/shasintukushuu/2011/03/post_19.html
残念ながら、この研修センターは建物本体は残っていますが、大きな被害を受け、いまだ復旧していません。
また、近くにある原町火力発電所も復旧の道遠しです。
この原町火力発電所の敷地では、大規模の太陽光発電(メガソーラー)を準備していましたが、送電線とともに津波に流されてしまいました。
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1112/21/news017.html
また、残念ながら、震災時、この原町火力発電所の前で消防車の誘導をしていた社員は津波で亡くなりました。
今でも温和な笑顔が忘れられない。
長々と失礼いたしました。
コメントありがとうございます。
まっすぐな言葉と認識を共有する先生がいてうれしいです。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
このブログに「良い発表、良い議論を行うために」の小論を載せています。よろしければどうぞお読みください。コメントを頂けたら更にうれしいです。
12月17日に仙台医師会館で行った「被曝を防ぐために」(本ブログに抄録掲載)はユーストリーム2時間半で流されているのですが、タイトルが無く番号だけなのでわたしも今たどり着けません。わかったらおしらせしますのでよろしければごらん下さい。
私はあの常態で大企業やメディアが、バックアップのない重要な機能を東京から大阪に避難・移転させるのは正しい判断と考えています。メディアが、バックアップのない重要な本社機能を東京においたままで、移転やその他の対策を採らなかったら、そちらのほうが、自覚と能力を問題にしたいです。私がまずいと考えているのは、本社機能を大阪に避難したことではなくて、①福島や宮城の住民に、避難するな、食物など、放射能汚染に過敏になるな、不安を煽るなといって、自由な発言や議論することを抑圧し、②その結果としてまともに心配して避難行動をとることを妨げたことと、③今でもメディアとして深刻な反省と、反省に基づいた教訓を導き出していないことです。
ご指摘とコメントありがとうございます。
「大手メディアは記者などを原発50km以内から退避させた」「そのため自社画像が無く外国メディアが撮った画像を放映した」「フリーランスジャーナリストは、東京電力にお膳立てされて初めて大手メディアが福島第一原発に入るよりずっと前に、福島原発などの現場で取材していた」など、上杉隆さんを含む3人以上のジャーナリストが、CS朝日ニュースターなどの番組で発言されたことをを元に書きました。私はジャーナリストで現場に行っているのではないため、それ以上のソースはありません。フリーの人が嘘を言っているのであれば、由々しき問題なので、どうぞ、公開で抗議して真相をお教えください。
NHKはずっと現場から離れなかったと理解してよろしいでしょうか。「大手マスコミは南相馬市に支局など取材拠点持っていませんので、「逃げる」ことは不可能です」と教えていただきました。ありがとうございます。「40km以内に記者は入るなといったメディアは無かった」と理解してよいでしょうか。
ご紹介いただいたNHK番組は5月15日放映されたものです。3月15日から1週間くらいを含めて、ずっと現場にいて、取材し、番組で放映され続けたでしょうか。思い込みで話を進めることはすべきではないと考えていますので正確に知りたくどうぞ教えてください。教えていただいたことを元に正しくないことを訂正するつもりです。
福島原発事故がおきてから、メディアは国民や住民が最も関心の高い「今後どうなる?大丈夫か?逃げなくて良いのか?政府の発表をそのまま信用してよいのか」ということに応えず、そのような質問や取材も、番組放映もなくなりました。私を含め、事故と、放射能汚染が拡大する可能性があるから、その悪い可能性に備えるべきだ」という意見はメディアから消えただけでなく、職場などでも発言ができない、閉塞的な状態になりました。 私は「福島原発事故後おきていること(仙台医師会報23年9月号、本ブログに転載)」で以下のように書きました。「一号炉爆発後、大量の放射線が環境に放出された。多くの人の関心は今どれくらい放射能が出ているか、当面どう対処するか、避難しなくてよいかということと、今後、事故がさらに拡大するのではないか、拡大するとすれば最悪どうなるのか、その場合どうしたら良いかということだった。しかし原発事故を起こした当事者の東京電力と、国民に対する責任者である政府・保安院は、「原子炉圧力容器や格納容器は健全に保たれている。放射能が放出されたが、直ちに健康に影響はない。落ち着くように、不安を煽らないように」と説明し、事故が拡大するたびに、考えうる最も被害が少ない可能性の説明だけを繰り返し、悪い 可能性は説明せず、住民が悪い可能性に備える援助をせず、むしろ抑制した。「スリーマイルよりはるかに小規模な福島事故をスリーマイルと比較するのは、不謹慎で不安を煽る」という論調がテレビ、新聞を覆った。直ちに健康に影響はないといいながら、長期の影響はないのかという質問には答えず、今後事故は拡大しないかのように解説し、事故が拡大する恐れはあるのかという疑問さえ、不安を煽るといって質問や、話題にすることが悪であるかのような状況が作られ、メディアも質問せず、保安院・東電の見解だけを伝えた。 事実や今後起こりうる危険性の議論や、避難・被曝防止は政府の言うことだけでよいのかという記事はメディアから消えた。報道する際は必ず、事故の影響を著しく小さく見積もる解説を加えた。「評価を伝えるのではなく、正確・迅速・客観的事実を伝えることが報道」というあり方は従来より日本のメディアに欠けていたが、原発事故後、メディアは完全に、事実を伝える報道機関ではなく、特定の評価を広める広報機関となった。政府の発表に批判的な専門家の発言や住民の正当な心配を「不安を煽る」と言って発言させない空気を作り、「悪い危険性も考えるべきだ」という意見はメディアから消えた。地震直後、電源喪失によって炉心冷却ができなければ、数時間で急速に大惨事のステップが進行することが明らかとなり、3月12日の一回目の爆発が起きる前から、東電や東北電力は原子炉大事故や放射能汚染の危険を広範な浜通の社員家族に知らせ、すぐに避難させた。これを聞いた心ある東電や東北電力関係者や家族は多くの知人に知らせ。聞いた人は避難できたのは良かった。一方東電や国、県は、「直ちに健康に影響はない。落ち着くように。不安を煽らないように」と繰り返し、危険な事実と、きわめて危険な大惨事になる可能性を伝えなかった。この時、電力関係者と同様に、一般住民にも、放射能汚染拡大の可能性と、原発事故がさらに急速に拡大する可能性を知らせれば、自ら避難した人は多かったはずだ。避難機会を生かさず、みすみす被曝させた。」
あの時点で、「日本の大手メディアは、政府の広報期間となってしまい、報道機関として存在しなくなった」と私は考えました。その評価は間違っているでしょうか。基本的には今もその傾向が続いていると考えています。メディアは健全なメディアとして、当然の報道をし、当然の機能を果たしたか。そして現在はどうか」という質問です。
「大坂に拠点を移した大手マスコミは知りません」は「大坂に拠点を移巣事を具体的に検討したした大手マスコミは恐らくない」と理解してよいですか。私が本社機能など、「会社機能を大阪に移した」書いたのは大手メディアと書いたのではなく大企業についてです。大手の金融機関や製造業など大企業が大阪に本社機能やその他機能を移転したこと、そのためにしばらくの間大阪のホテル予約が困難な状態が続いたことを聴いています。メディアの方ならご存知かも知れません。そのようなことが無かったか。ご存知の範囲で、その企業が大阪に機能移転を始めたか、全く機能移転を行わなかったかなど教えていただけたら幸いです。
メディアで働かれている方の知識と考えは大切です。
どうぞご教示ください。コメントを頂き、感謝しています。
これからも宜しくお願いいたします
岡山博
同僚や同業者も、原発爆発時の瞬間も双葉町の避難民を取材していますし、その後も原発付近で取材を繰り返しています。正しく書けば、避難する記者もいれば、再突入する記者もいたわけです。ちょっと思い出してもらえれば、双葉町の「原子力 明るい未来のエネルギー」の看板の写真や映像を撮影していなかったマスコミはないはずです。ましてや、大坂に拠点を移した大手マスコミは知りません。
あるフリーランスジャーナリストが、南相馬市長の「最初に逃げたのはマスコミ」発言を意図的に曲げてネット上での拡散を続けているのが原因だと思われます。ちなみに、大手マスコミは南相馬市に支局など取材拠点持っていませんので、「逃げる」ことは不可能です。
そのフリーランスジャーナリストは「NHKは原発から40km圏内に入らない」など各社マスコミを非難していますが、以下の動画を見ていただければ真実も分かることと思います。また、グーグルなどで検索していただければ、どこの大手マスコミも退避していないことが分かっていただけるかと思います。
NHK「ネットワークで作る放射能汚染地図」
http://vimeo.com/24184476
私も医師です。ほかもん様がコメントされていました。「先生のブログには私が言いたい事の多くが冷静に細かく書かれていてとても驚きました。是非ご講演を聴きに行きたかったです。」全く同じ感想です。
お仕事もありますのに、これだけの原稿を練り上げられるまでには相当の時間と手間がかかったでしょう。言いにくい部分も触れて下さいました。
この内容を公開して下さって本当にありがとうございました。
マカブゥ様、私は中越地震被災者です。当時は東北電力の方が寝る間も惜しんで電力復旧に励んで下さいました。感謝の気持ちは忘れたことがありません。今回の震災でも、東北電力の方が電力供給にどれほど粉骨砕身して下さったか想像できます。ありがとうございます。そのことを疑う方は被災地にはおられないでしょう。
岡山先生が指摘された事は、企業として知りうる情報があったために結果的に社員を一般住民と区別して優先避難させることに繋がったことが、企業として責められても仕方がない事だ、という内容だと思います。論点はそれぞれ独立しているのです。
逃げたのは正しい判断ですし、住民のことまで企業としてはどうすることもできなかったのかも知れません。あの時には悪気があってそうしたのではないでしょう。しかし重大な結果を招いてしまったことは事実です。差し出がましい様ですが、企業として何らかの反省の意志表示をされるのが最善ではないでしょうか。そうした声を社内であげてみては如何でしょうか。どうぞマカブゥ様の様な、意識のある方が会社を動かしていただければと願っております。結果的にできるかどうかは難しいとは思いますが、どうぞ勇気を持って下さい。お願いします。
「ネットで、アルバイトの
原発関係の火消しの工作員の方が居られる」とのこと。
それはどこの情報でしょうか。本当ですか。
デマではないですか。
面白おかしく、いかにもありそうなことを、ニノさまのように書くことで、本当かどうかわからないことが、事実のように伝わっていく。
この情報は、ニノさまが本当に本当に信頼できる人から直接聞いた事実ですか?
研修センターのこと、女川の電源のこと。
私は末端の社員ですので、すべてがわかっているわけではありません。
ニノさまの方が詳しいようです。情報をいただいたところに詳しく聞かれた方が確実だと思います。私のような末端社員より、ぜひ、ニノさまがご自分で確実に信頼できる第3者の方(原子力村以外の人)に調べていただいて報告を受けられた方がよいと思います。
また、大間原発のことは「電源開発」株式会社で、「東北電力」ではないんです。全く別会社なんです。例えがわかりにくいかもしれませんが、東京ガス、大阪ガス、北陸ガスが別会社であるように各電力会社は、業界は同じですが、それぞれ別会社なんです。別会社の話を持ってこられても、答えようがありません。すいません。
ニノさまは、以前から原発には反対で、核廃棄物処分場の反対運動をされたとのこと。
個人的な関心で申し訳ないのですが、反対運動されたニノさまにお聞きしてもよろしいでしょうか。
私が電力会社に入る前から出来ていた核廃棄物。そして、今も原発から発生し続けています。
こうした今、現存している核廃棄物の処理については、具体的にどうしたらよいとニノさまは思いますか。
大きな問題ですが、処分場の反対運動されたニノさま自身の回答をぜひお聞きしたいです。
私はニノさまの回答をぜひ参考にして真剣に勉強したいと思います。
どうかよろしくお願いいたします。
またレスが長くなってしまいました。
岡山先生のブログなのに、すいません。
先生のブログには私が言いたい事の多くが冷静に細かく書かれていて
とても驚きました。是非ご講演を聴きに行きたかったです。
最近は仙台では皆、慣れてしまって誰も放射線への心配を口にしなくなりつつあります。しかし、実際には小さい子供のいる母親たちは2-3割ほどは非常に心配されているようにも思います。
誰も不安を表立って口にしなくなったのは、正常化バイアスもあるのでしょうが、何より問題なのは、放射能についての心配、不安を表立って口にしづらくなっている雰囲気だと思います。
不安を口にすると、風評を助長するな、神経質だと言われる。
復興の邪魔をするなと言われます。
医者の立場から考えるとやはり、しっかり検査して数値を出し、個人個人で判断出来る材料を作る事が必要だと思うのですが、行政も学校も安全なはずだから検査もしない。県民には理解力が無いのだから、数字を出してはダメだという。
給食に使用する米が横流しされて、他の米が使用されても業者が「ワザとではない、単純ミスだ。給食に出した米は安全だ」と言えば、それを信じて、給食に出される米の検査もしない。
マスコミも大本営発表をそのまま流すだけで裏を取ろうとしない。
県や市が、農家などの生産者のことを第一に考えて、消費者の健康や安全安心は二の次にする、という姿勢を未だに続けているように感じています。
行政が、先手先手で市民の安全安心を確保するというスタンスを取って、それを浸透させていかないと、母親たちは不安のまま過ごさねばなりませんし、放射能の拡散、被爆を放置する形になって、知らず知らずのうちに、被爆が原因で健康を害する事になるのではないかと思っております。
全ての心配が杞憂に終わればいいのですが、チェルノブイリの報告などを見ると、10-20年後に大きな禍根を残しそうな気がしております。医者からすれば多数のNのうちの1人で何万分の1の確率。でも患者になった市民にとっては自分が全てですから100%です。
コメントと的確な発言ありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
岡山博
1月11日、「コメントありがとうございます。東京電力社員家族に・・・」は、マカブゥさんへの返信です。「マカブゥさんへ」を書き忘れました。
「マカブゥさんに感動し、感謝の返信をもう一つ書いています。少し長い文章になって、時間もなくてなかなか書き終わりませんが近日中に返信します。感激とお礼の返信です。」
岡山博
ネットで、アルバイトの
原発関係の火消しの工作員の方が居られるという事ですので、
疑っておりましたが、本当に関係者のかたでしょうか?
まず、施設は、研修センターなのですね。
原発事故が原因の避難と言うのを、
いつから始められたのでしょうか?
そのタイミングと時間が一番問題で、知りたいものです。
私も知人から聞いた話ですので、時系列をはっきりさせたいです。
50mの津波ですか?女川の電源は、あと50㎝から1mで水没。
アウトだったと聞いております。
しかも一個だけが無事だった。
こちらも本当の事がしりたいです。
大間原発は、民間任せと、国まで、責任転嫁しましたね。
今後の事故や安全対策が、ますます不安です。
これを動かされるつもりですか?
あさこはうすさんへの交通量調査は
「東北電力」がしていると聞いています。こちらも確認して頂きたいです。
あなた様が、
東北電力でどんな立場に居られる方か存じ上げませんが
仕事で有る以上、誇りと、
責任を持つ事は当たり前の事です。
でも、人や環境に危害を加えるのは、違うと思います。
原発が危険なもので有る事がわかった今(まだ安全と言われますか)
ご自身の立ち位置もお考えになるべきでしょう。
是非、原発に関しても、対応して頂きたいと思います。
それと、以前から私は、原発には反対で、
県内の小さな町に核廃棄物処分場の計画が持ち上がった時、
反対運動にかかわったことがありますが、
お金で、人を狡猾にあやつり、計画を進める物だと、
感心した事が有ります。幸い潰せましたが。
ただ、東北電力社員が得ていた情報のレベルは、一般の方と同レベルだったということを言いたかっただけです。文面から見ると、まるで「東北電力」社員が事故の情報を事前に知っていたかのように捉えてしまうように感じました。
社員がテレビからの情報を見て、自主的に判断して、家族を山形や新潟などの実家などに避難させたのは事実です。
なお、会社から家族を避難させろといった指示は一切ありませんでした。
社員各自が自分の頭で判断して自主的に家族を避難させたと思います。
もちろん自分で判断して留まった家族もいます。(うちはそうです)
ニノさま コメントいただきありがとうございます。
女川の場合は、「ただ運がよかっただけ」とのこと。
おっしゃるとおり、あの大震災の被害規模を考えれば、本当に運がよかったと思います。
もし仮に50m級の津波が来ていたら(その前にものすごい地震だとは思いますが)飲みこまれていたかもしれません。
そう考えれば、こうして私たちが生きているのも本当に「運がよかっただけ」なのかもしれません。
なぜ女川は無事だったのかは、あらゆる第3者機関(原子力村以外も含めて)で検証されていると思いますので、そちらを見ていただくとして、設計の段階の資料は一般に公開されていますので、昔の資料ですが、ご参照ください。
http://www.jnes.go.jp/content/000015486.pdf
言い訳がましいようですが、設計の考え方が根本から違います。
自然への畏れというか、敬意というか、これ以上言うまい。
第3者機関の報告をみていただければ。
世の中に絶対安全がないのは、現場の人間、当事者の人間が一番わかっており、事故が起こらないように、未然に防ぐためにあらゆる努力をしています。
これは建設の工事現場でも同じです。
人の命は重い。本当に重い。一人の命に家族や多くの仲間がぶらさがっています。
グループ企業も含めて社員、社員のご家族、多くの方が亡くなりました。
私の隣の席の同僚の両親はいまだ見つかりません。
命の重さ、今回の震災であらためて強く想いました。
そのために安全超第一、安全の希求のためにコストを惜しんではいけないと思います。
ご紹介いただいた研修センターのバスは、行政と連携して多くの被災者の方を避難先に送り続けました。
さて、大間の「あさこハウス」の件は、そうしたことが事実であれば、どんどん世の中に告発して正義を問うてください。
ちなみに大間原発は「電源開発」株式会社で、「東北電力」ではありません。
「東北電力」は新潟県の巻町に原発を作ろうとしましたが、住民の反対があり、建設をとりやめています。
電力会社をひとくくりにしないで欲しいです。
「東北電力」は、水力、風力、地熱発電に積極的で、メガソーラーも手がけています。統計を見ていただければ。
「地域に安定した電気を送る」「電気を通じて地域に貢献する」という誇りを持って仕事をしてきました。
今、電力会社=悪と思われている風潮に、心がくじけそうです。
電力社員でいることにつらくなります。ごめんなさい。
福島で、雪が降っている中、昼夜問わず、被爆覚悟で電気の復旧に尽力した作業員の方たちの気持ちを考えると、どうしてもやるせなくてコメントしてしまいました。
長文レス失礼いたしました。
これからも宜しくお願いいたします
岡山博)
矢ケ崎先生からお話を伺い、参加申し込みを送りました
市民と科学者の内部被曝研究会というものが、立ち上がりました。
>
> 先生も参加して頂けませんか。
> http://www.acsir.org/acsir.php
フクイチ事故当時、知人の子息が東北電力社員なのですが、
至近距離の施設で研修中だったそうです。
すぐに、避難用のバスが手配されて、
バスの台数確保のせいで、
全員一度では無かったですが、ピストン輸送で
避難させたと、知人本人から聞きましたよ。
バス乗車の際は、「危険が伴い、命がけ」と諭されたようです。
女川は。3,11有事で、
たまたま、高い場所にあった、電源が1個だけ助かり
ただ、運が良かっただけ。
なのに、大間原発予定敷地内の
「あさこハウス」への道を封鎖しようと、
画策も始めたようです。
どこが、東京電力と違うのですか?
私はフクイチの事故で、未来の夢も生活も無茶苦茶にされました。
東北電力は同じ事はしないと言いきれますか?
身内が東北大関係者ですが、川島隆太氏が、
特に田舎の高齢者相手に安全刷り込み講演を開催しているのを、
「専門家でも専門医者でもないくせに、やめればいいのに・・」
と言っておりますよ。
岡山先生のこちらのブログは、
ツィッターでも、紹介されており、
参考にさせて頂いております。
御体ご自愛くださいませ
「東北電力」と「東京電力」は、全く別会社です。
送電線も全く独自のルートで、ストローのように東京電力の送電線が福島県内を通って関東に送られています。
事故当時、福島県内の「東北電力」の社員は、電気復旧のために屋外で作業をしていました。早く電気を灯すために昼夜問わず総力戦で対応していました。
先生は、
l 東電や東北電力は社員と家族を、緊急に福島から避難させた。社員家族から連絡されて、福島県から避難できた一般住民も多い。
l 一般住民には知らせなかった。
と述べていますが、少なくとも、「東北電力」の社員全員、原発の事故の情報は、テレビの情報で知りました。
事故が起きた情報は、テレビからの情報しかなく、「東京電力」から情報が提供されたといことは一切ありません。
みな、まさかという表情でテレビに釘付けでした。
福島で屋外作業していた作業員に連絡しましたが、作業員(電力社員、グループ企業社員の方々)は、被爆覚悟で電気の早期復旧に取り組みました。
こうした事実だけは知って欲しい。
「東京電力」の方はわかりませんが、「東北電力」については、一般住民に知らせていなかったということは事実ではありません。
女川原発については、震災後の対応について、すべてオープンに公開しています。
文化も社風も全く違う会社なのに、同一視されてしまうのが悔しいです。
東北大学公認あるいは東北大学としての見解、ということに拘ることに意味があるのでしょうか。放射線の人体への影響について東大の学者、京大の学者、首都大の学者等々、皆大学の公認で発言してるのでしょうか?
例えば仮に川島隆太医師の意見が東北大学公認、東北大学の統一見解で、それ以外の違う意見は所属を名乗って発表してはいけないのでしょうか。
川島先生は、病人以外の脳を研究されてる方ですけど、果たして甲状腺や放射線の専門家といえるのでしょうか?
考え方、学問の自由が保証されてるのが大学で、東北大にもいろんな先生がいていいのだと思います。
まして医療に関しては、医師の見解が違うことはよくあるわけで、多様な情報がなければ重大なリスクなのか、無視できる程度のリスクなのか、住民は判断できないと思います。それをどう受け止めるかもそれぞれ個人のリテラシーにまかされるのではないでしょうか。
東北大出身の医師でも、多少の放射能は体にいいという医師もいますし、3月中に妻子を遠くに避難させ、今でも食べ物に気をつけてる医師もいます。
どっちの意見も聞きたいものです。
これは東北大学公認の内容でしょうか?
東北大学としての見解ということでしょうか?
放射線の作用についても
極端すぎるのではないでしょうか?
もしかしたら講演ではそのあたり数値など説明したのかもしれませんが。
甲状腺にヨウ素は溜まらないという結果もあるようですが
先生は甲状腺にヨウ素が溜まると断言もしていますし。
東北大学の先生ということですが、これらのことは先生が研究したことなのでしょうか?
被曝などについての研究をなされてる、お方でしょか?
それとも何かの研究データをもとにしていますか?
そうなら、その参考にした研究結果、研究者を教えていただきたいです。
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先生と語りたい事は山ほどありますが、徐々にする様努力します。
先ず私が今一番知りたいのは、
1.シーバルトに付いて、ベクレルから核種、被爆部位の全ての危険度を考慮して作成された、と核工学者の主張をみました。何等か文書がありそうです。
でも先生は便意性の為無理に作った概念だと仰った事をブログで拝見しました。私は工学系(化学)ですが、全てのケースを満たす一つの一番保守的数値なんてあり得ないと思います。でも私の考えも根拠なしでしょう。その信頼性に関して論拠のお持ちでしょうか?居場所だけでも有りがたいと存じます。
2.被ばく量で言える事
例え、5mSvが10mSvより危険的な影響を与えると言えますか?
それともシーバルト値が小さい程人体に無害になる、と言ってよろしいでしょうか。
いわゆる「Bystander」論によって、何も言えないでしょうか、「低線量の二つの数値がある時、最大推論出来る事は何か?」の質問です。
先生の最近の記事は昨夜読みました。未だコメントがなくって、自分が書くのは効率の疑問があって、ここに書きます。二つ点で感動しました。
①明治時代以来日本のデータによってそこまで推論した論理的の正直性。
②命掛けて真実と正面に向き合おうとしている事。
自分の過去と向き合いたくないのは人間の本姓かもしれません。だからそれを乗り越えた事例に感動するんでしょう。時期の問題もあり、簡単に言える問題ではないと思います。これは韓国の事例含めってゆっくり書かせて頂きます。今日は以上です。
追記:本性、論理的な等日本語の誤りをある事が分かりましたがどうせい自分の現在だと思いますのでそのまま置きます。この掲示物の「セシュムを避ける調理法」は要約として翻訳、自分のブログに掲載しました。「とても危険だ」と考える人の為のサービスだと書きました。
仕事があってなるべく日本社会の決まりの沿うように努力します。勤務時間ご戻ります。