12-<< 2014-03- >>05-

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑
2014.03.31 (Mon)

日赤病院退職の挨拶

        仙台赤十字病職員の皆さまへ     2014,4,12

 平成26年3月31日、私の仙台赤十字病院勤務最後の日、病院玄関ホールでお送りいただきました。初めは一人ひとりのかたに握手し一言お話しできましたが、そのうちにあのようにたくさんの皆さんが来ていただいて、お一人ずつ話し握手することができなくなりました。嬉しくも残念でした。
 2人で抱えきれないほどたくさんの花束と、沢山の方から寄せ書きや文章を頂き嬉しかったです。
送る会には出席するか迷っていたのに存外の喜びでした。ありがとうございました。

 私は15年間、患者さんや職員や人々の苦痛を減らすために、打算を入れず偽らず、真っ直ぐ真剣、誠実に仙台赤十字病院で全力で仕事してきました。
 寄せ書きを読ませていただいて私が伝え共有したかった言葉が通じていた方が、私が気付かなかった方の中にも何人もいたと知ってたことも嬉しかったです。

 他人が苦しんでいてもその苦痛に関心を持たず放置する人がいることは、日本でも多くの外国の社会でも程度の差はあるが共通です。
 しかし自分が相手より「上」の立場になったり自分が安全であるとわかると、他人に対して上から目線で人が苦痛になることをわざわざすることは、日本人と日本社会に強い傾向です。
 病気や災害などで辛い目に会うことはやむを得ないこともありますが、他人が苦痛になることを人がしなくなれば、日本人はもっと豊かに幸せになれると考えています。

 欧米でも東洋でも多くの社会では、他人に同調するのではない自分独自の考えや決断を持ち、それを発言してはじめて独立した従属しない尊敬すべき人として認められます。
 話す相手が誰であるかによって発言する内容を変える人は卑屈で友人にしてはいけないという評価はほとんどの社会で共通です。

 今、日本社会は自分の意見を発言する安全と自由がこの数年で更に無くなってきました。
 発言すると嫌な目に会うことを恐れて多くの人が感想は言うが自分の考えを言わなくなって、自由な発言をさせない社会や人のあり方が悪循環的に強まっていると思います。
 自分の気持ちを伝えるが、自分の責任によって自分で吟味して作る自分の決断や考えを発言しないという言動傾向が定着して、自分で吟味したり決断する必要もなくなり、深く考えることも減っているように思います。
 意識しないと少しずつ変化するので気づかないが、最近数年から十年数年はこのような状況は更に悪くなり続けています。一人ひとりが意識しないで悪循環作りに参加していることが殊に問題だと考えています。

「人が支え合う」ということは話題にするのに、人と共にいることによって逆に苦痛が増す日本的な社会と人間関係は貧しいです。変えたいと考えています。
 それを克服した時に、日本の人と社会が昔から持っている優しさや穏やかさは、人を黙らせる力としてではなく人を幸せにしあう力として発揮されると思います。

 私はこれまで、患者さんや職員など目の前の人の苦痛を減らせるようにと考え働いてきました。
 これからは、目の前にいない多くの人の苦痛を減らすためにも働きたい。
 他人の言動を話題にするよりは、「一人ひとりが他人とは別の自分の判断や主張を話し、同調ではなく異なる考えを楽しく話題にする精神文化と、自由に安全に言動することを保証し合う健全な社会」を育てたいです。

 4月7日からは医学とは関係ない、東北大学大学院国際文化研究科の研究者・教員(ただし無給)としての活動も始めました。
 これ以外にもこれまでで多忙でできなかった執筆やいろいろな活動をしたいと考えています。
 どこか病院を探して週1~2回は外来診療をするなど、医者の仕事も継続しようと考えていますが、準備する余裕がなくてまだ未定です。

 どこかで、嬉しいことや辛いこと、考えや豊かな感性を共有したり話ができるかもしれません。
 ありがとうございました。
              2014年4月12日
     岡山 博


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        日赤病院退職の挨拶     2014,3,31

陽春の候 皆様には益々御清祥のこととお慶び申し上げます。

私は15年間、仙台赤十字病院呼吸器内科医師として、偽らず、打算を入れず、怠けず、真っ直ぐに全力で診療活動をし、このたび定年退職しました。
無事仕事を全うし得たことは医師をはじめ皆様方のご援助ご協力の賜物と心より御礼申し上げます。

退職後も日赤病院で外来診療は手伝おうと考えていましたが「いつ辞めるかそれだけです」と言われ、辞めました。

日本社会は今、恫喝と恐怖感を与えて人を支配し発言の自由と安全がなくなった戦前に酷似していると懸念しています。
政治的動きとともに社会も医療も研究などの分野でも、そして個人の生活や人間関係でも健全さが壊れて攻撃的抑圧的になり、他人を侮辱抑圧し見下して支配したい言動傾向が強まり、自由な発言がより困難になってきました。

私は、相手に敬意を払い相手の名誉と尊厳と安全を犯さず、知的に議論を楽しむ豊かで健全な文化と精神、人間関係を日本社会に育てたいと考えています。
今後は目前の人だけでなく不特定多数の人々の苦痛を減らすための仕事もしようと考えています。

臨床から離れないために、どこか病院を探して週1~2回は外来診療をしたいと考えていますが、未定です。
東北大学国際文化研究所にも通う予定です。

(追)「発言の自由がない日本社会・優れた言葉」と「放射線被曝」を主なテーマに「岡山博ブログ」とTwitterを書いています。

    2014年3月31日

  仙台赤十字病院 呼吸器内科
     岡山博
スポンサーサイト
22:26  |  優れた言葉・健全な議論  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑
 | ホーム | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。