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2012.11.20 (Tue)

良い議論をしよう 

     良い議論をしよう/良い議論のしかた
        良い議論がなぜ大切か
  
                                       岡山 博
要約
・日本は、異なった意見を出し、議論する認識が希薄だ。
・準備された結論を無批判にそのまま理解するか、同意同調させるための会合や会議が多い
・有効で健全な会合や議論になっていない。優れた発言が活きない。
・発言の自由と安全が保障されていない
・良い議論とは1)共通の目的を持った人が、2)異なる意見を提示して、3)共通認識を土台として、4)異なる考えを吟味して深め、5)共通の結論を作り、6)最後に共有した結論を確認する。
・他人が気づいていないことを発言し、的をはずさず、簡潔・明瞭な、論理的で敬意ある言葉の往復をして、共通理解を作ることが良い議論。
・良い発言・議論をするためには、まっすぐ、真剣、丁寧、誠実な姿勢が基本だ
・相手の発言内容と発言した人の価値を低めようとする言動は、良い議論を阻害し他人を抑圧するルール違反だ。
・日常の個人的な会話や、日本的な人間関係、社会のあり方にも共通している。
・良い議論をすることは、人が互いを侵害せず尊重しあう、豊かで健全な社会や人間関係を作るためにも不可欠だ。

 はじめに
 議論は、同じ目的をもった人が、異なる意見を提示してはじめて、有効で良い議論ができます。
 異なる意見が出されなければ議論ではありません。
 しかし日本では、異なった意見をたくさん出し、議論して認識を深めて共有する認識を得たり、そこで作られた共有認識を基に共同して方針を作るという共通認識が希薄です。

 多くの会合では、主催者や演者の発言を、そのまま理解することが参加者に求められたり、準備された結論を同意同調させるための会合や会議が、日常的に行われています。
 社会的権限を伴うような会議や会合では、関係者や社会から批判されないための形だけの会議を開くことが日常的に行われています。

 そのような場では、始めからまじめな議論をするつもりがないので、まじめに議論する人は主催者から邪魔扱いされることが多い。
 良い議論をしようと考えて優れた異論を提出すると、無視されたり抑圧されたりすることがあります。
 研究会のように、必ずしも結論や決定をする必要がなく、本来は議論そのものが目的であるはずの会合であっても、質問に対して的確で誠実な回答はなく、質問者が了解しない解説的な見解を言って打ち切って、回答に対しての再発言や異論、議論をさせないことがむしろ一般的です。

 行政や事業所やその他、自主的会合でさえも、何らかの結論や方針をだす必要がある会議では、準備された結論に異議を含む発言は、的確な回答や深める議論が出来ないことがしばしばあります。

 異論発言と異論を発言した人を厄介者扱いして無視し、同調を強要する。
 それでも発言すれば、恫喝、抑圧し、準備された方針を無条件に受け容れないで異論を提出する人には、意見の内容を越えて、永遠にその会議から排除しようとします。

 議論の場といいながら、現実には議論することを阻み、まじめに議論しようという人を抑圧、排除する。
有効で健全な会合や議論になっていないということです。
どれも議論にあたっての、深刻なルール違反です。

 無条件に従うことをしない人に対しては、更に会議とは関係ない分野にまで広げて、会議と関係ない分野からも排除するなど、発言内容無視に留まらない、発言する人の排除、抑圧、加虐行為事が問題です。
 更にそのような行為が批判されずに繰り返されていることは会議の問題に留まらず、社会としても深刻な問題です。

 このような会合では、優れた発言が活きずに捨てられてしまい、深められて実りあるものになりません。
 同時に重要なことは、発言するということの自由と安全が保障されていないということです。

 そのような不健全な会合は、行政の会議でもっとも顕著にみられる。行政だけでなく企業や職場、その他様々な団体、さらには議会や学術的な研究会・学会や自主的な個人の集まりでさえもでも日常的に同様な会合と議論がしばしば行われています。

 有効で健全な会合や議論とは何か、良い議論をするためにすべきこと、良い議論をすることがなぜ大切なのかについて私の考えをまとめました。

I. 良い議論の進め方/議論の価値と目的
      良い議論とは以下のものです
・ 共通の目的を持った人が、
・ 異なる意見を提示して、
・ 共通認識を土台として、
・ 異なる考えを吟味して深めて
・ 共通した結論を結論を作り、
・ 共有した結論を確認して共有する。

           議論のスタートとして何を発言するか
・ 他人が気づいていないか、あるいは共通認識になっていないことを発言する。
・ 新たな自分独自の意見を追加しない同調意見は「意見」とは言いがたい。
・ これを出発点として、以下に述べるように、議論によって内容を深める

         演者や他人の発言に対して、どのような発言や質問をするか
1.他人の発言にについて、自分が、その発言内容に共有・評価できる点を述べる。
  (発言者は、議論を共有したいと考えて発言しており、参加者は共有点があるから会合に参加しているので、意思があれば共有点はみつかる)。
2.提出された異なる意見の中で、自分の考えが異なる点と、根拠を、簡潔明確に述べ、
3.発言した自分の意見について相手に意見を求める。

      自分への意見への回答や、他人の発言に対する発言の仕方
・ 自分に対して発言してくれたことを歓迎し、謝辞を述べる
・ 自分が質問者に同意できる点を述べる
・ その上で、相手の異論・質問に対して、的をはずさず、簡潔で明確な回答をする。
・ 回答したことに対して、質問者の了解か再発言を期待する。

以上のように、的をはずさない、簡潔で明瞭な、論理的で敬意ある言葉の往復をして、共通理解を確認することが良い議論です。

このような良い発言と議論をするために必要なことは以下の基本姿勢です。
1.自分の都合などの打算をいれず、「まっすぐに考える」
2.思考停止や先送りをせず、全力でその場で自分の結論を作ることと、自分の考えを伝える熱意を物という「真剣」
3.自分が判断し、発言したことが正しいかどうかを吟味する「丁寧」
4.すりかえ・ごまかし・相手の信用を低めるなどの策動をしない、上述1-3を基本にした相手と自分に対するあり方としての「誠実」

このような良い発言と議論をするために、どのような言葉を使うか。
・ 相手に敬意を持った言葉。見下し・非難はダメ
・ 知的論理的言葉を使う
・ 感情的言葉は避ける。感情的(emotional)は知的(intellectial)の反対語です。
  相手を非難したい場合は、非難するのではなく、相手に敬意を持った単語と文章を使い、非難しようとする根拠と結論をきちんと述のべ、それに対する相手の反論や解答を歓迎し、快く受けて、受けた反論に的を外さない敬意ある言葉で論理的な回答をする。


II. 会合や議論で、すべきでないこと
前述下こと反することが、議論においてすべきでないことです。

          議論の価値と目的
・ 共通の問題意識と目的を持ち、まじめに議論しようという意思がなければ、健全な議論はできません。

          何を発言するか
・ 共通の結論を得ることを目的とせず、相手を非難することは健全な議論とは別のものです; 相手を批判して真実を明らかにし、相手を打ち負かすための論争は社会的な論争としてありえますが、通常の会合における健全な議論とは別に考えるべきものです。
・ 質問の形をとりながら、質問内容が明確でなく、自分の考えを長時間演説してはいけない。
・ 自分の考えを述べるのは、異論・質問を述べたことに対する演者の回答を得てから、回答に不同意であるとして自分の意見を述べる。
・ しかし、日本の会合では、このような言葉の往復が保障されることが少ないので、はじめの質問の際に、自分の考えを述べることはやむをえない場合が多い。この場合でも演説するのではなく、自分の考えの結論だけを簡潔に述べる。

      自分への意見や、他人の発言に対する発言の仕方
・ それまで自分が気づかなかったことをだれかが発言したら、自分が気づかなかった内容を発言したことに敬意と尊敬を持ち、自分は考えてなかったことなのだからまず考えてみる。
 そして、同意、共有できるものを探して共有して議論を深めるべきです。が、それと逆に、考えもせずに否定する方向で発言を進める人がいます。

・ 例えば、他人の発言や提出された意見や異論を考えて深めようとはせず、発言内容と、発言した人の信用落とししたり否定する方向で、条件反射の如く上から目線で話を進める事によって相手の再発言を封じたりその人の発言内容が取るに足らないもので、発言を続けることが価値がなかのように対応してきちんと回答をしない人がいます。このような人は同じ相手に対して常にそのような姿勢で話します。
 「その発言は好ましくないのではないか」、と穏やかで諭すような言葉で言うか、あるいは高圧的な恫喝的な言葉で言うかは、その場のその人の地位とその人のキャラクターで、幅があります。
 しかし、自分が気づかなかった異論提示について、考えて深めようとせずに、否定して黙らせよう、無視させようとする考え方は共通です。

 このように、相手の発言内容や相手の価値を低める発言をする言動傾向を強く持っている人は、その人が属している小集団の中で出世したい上昇志向性が強い人や、自己顕示欲、支配欲、自分の打算に役立たないことは他人が優れていても互いに讃えあうことをせずに上級者にほめられたい人に多いと思います。

・ 相手の発言内容と発言した人の価値を低めようとするこのような言動は、良い議論を阻害します。
 また、意見を提示した人の価値を低めようという動機と内容を含んだものなので、無礼であり、対等で互いに尊重しあう人間関係や小社会を抑圧します。

・ 抑圧的な発言をする際に、恫喝的あるいは相手に屈辱を与えようとする言動を伴えば、「議論のルール」違反です。
更に、そのよう意味合いを持つ言動は「議論のルール違反」や人のキャラクターの問題を越えて、他人を抑圧し、人格を侵害するものなので、単に会議運営の問題にとどまらない人格抑圧、人権侵害の犯罪と考えるべきレベルの事です(注)。

         会合を主催・運営や、講演をする人がすべきこと
 以上は良い議論をするために誰にも共通な課題です。
 しかし、よい会合や良い議論を実現するために最も簡単なことは、主催者と座長がその意思を持つことです。
 良い議論をしようという自覚を持つ人が、主催者・座長・演者になる機会があるのであれば、その会を、良い議論ができる会として運営することが出来ます。意識して良い会を運営しましょう。
 
 優れた会合を作ることによって、健全な議論をする文化を日本社会に広げることができます(注2)。
具体的には、
・ 講演時間以上に自由発言の時間を準備する。
・ 異論発言を歓迎する。
・ 質問に対しては、的をはずさない簡潔な回答を要求し、
・ その回答を質問者が了解したことを確認する。
・ 知識解説ではなく、議論を求める質問については、演者だけが長時間はなすことをさせずに、演者と質問者が立場も、発言時間も対等にする
・ 演者と会場の発言者がルールにしたがって発言、回答する運営に責任を持つ。

 まとめ
 有効で、健全な議論をするために、私の考えをまとめました。

 本論で述べた内容の多くは、議論に限定されず、日常の個人的な会話や、日本的な人間関係、社会のあり方にも共通しています。
 健全な議論ができない社会は独善的な人々が仕切りやすい、貧しく危険な社会です。
 他人の名誉をわざわざ侵害して侮辱を与える日本的言動傾向は、社会の人々全体の幸福の量を減らし、人の苦痛をわざわざ増やしています。

 良い議論をすることは、人が互いを侵害せず尊重しあう、健全で民主的な社会や人間関係を作るためにも不可欠です。

 気持ちや感情表現を過度に強調せず、言葉・論理・議論を大切にして、言葉・論理・議論についての能力・情熱・自覚を育てることが、日本の人と社会には必要と私は考えています。

(注1) 刑法第230条:「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する」

 日本の刑法は、憲法とは異なり、戦前の刑法を部分的に手直ししただけで、十分民主社会に合致したものといえない部分がある。
 多くの先進国では「侮辱罪」が明確に規定され、他人を侮辱することは強い罰則を伴う刑法犯罪として取り扱い、個人の名誉を法的強制力をもって保障している国が多い。

 一方、日本の刑法には明確な侮辱罪の規定がない。
 名誉毀損がそれに対応していると解説されるが、日本の刑法の名誉毀損は、「公然と公衆の前で」名誉を毀損することだけを対象としており、屈辱や侮辱を与える言動が、多数の人の前で行われなければ、他人の権利を侵害する犯罪として検挙して人権を守るようになっていない。
 名誉というものが、人格そのものにかかわる根源的で貴重なものと考えず、「周囲からどう見られるか」という、日本的精神・考え方が関係していると思います。

刑法第223条(強要。脅迫罪の項目に記載):「生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、3年以下の懲役に処する」
 
 恫喝的な言動や、人事権を使った強要は本来この脅迫、強要罪に当たるものです。
 しかし、刑法が、明治刑法の改訂版でしかないために個人の名誉と権利を守る点で不十分な点が多い。
「害を加える旨を告知して脅迫し」と書かれていて、「脅迫し危害加えることを言葉では告知」しなければ、脅迫行為を禁止することが明示されていません。

 刑法に明記されていないという問題であると同時に、法務省などの行政による通達や指導による適用解釈が、個人を守る立場で行なわれていないことが関係しています。

 それを良いことに、暴力団や企業経営者が、言葉で明確に告知することを避けながら、恫喝・脅迫的な言動をして、従わないと危害を加えることを暗示して脅迫したり、人事権を使って従業員に損害や屈辱を与えることがしばしば起きています。
 このような状況でも、警察や労働基準局を含めた行政は、ひとり一人の安全と名誉を守る自覚と熱意がありません。
 実際日本では、荒々しい恫喝的言動や、人事権を使った加害行為は、現在、犯罪として検挙されることはほとんどありません。

 近年は就業に関した恫喝や脅迫はパワハラとして対応することを若干するようになったが、個人の安全と名誉が法律と行政の強制力によって十分に守られていません。

 発言した人の価値を低めようとする言動は、良い議論を阻害する言動です。
 これは、意見を提示した人の価値と名誉を低めようという動機と内容を含んだものなので、無礼であり、対等で互いに尊重しあう人間関係や小社会を阻害・抑圧します。

 個人の名誉と人格に対するこのような加虐行為は、物質的損害や、肉体損傷を生じる暴力行為などのような被害が形として深刻で明確な事態になるまでは個人の名誉を守るためには警察や行政は動こうとしません。個人の安全と名誉を守るための行政の取り組みは弱い。
「脅されているだけでは警察や行政は動けないから、暴力行為や、明らかな労働基準法違反行為が実行されて、それを証明できる材料をそろえて相談に来るように」と相談した人が言われるとはよく聞くことです。
 日本は「個人の名誉や精神の安全を守る意思が弱い」という意味でも民主社会、近代社会として後進性が強い社会です。

 外国映画で、マフィアや暴力団が荒々しい言動をせず、いざとなったら一撃で殺す場面がよくあります。
 これは、他人に恐怖心を与えたり、名誉を損なう荒々しい言動自体が犯罪として逮捕されることが一つの背景と思います。

 欧米では暴力団も使えないほどの恫喝・脅迫・継続的に屈辱を与えるなどの犯罪的な言動が、日本では日常生活や、公的・私的会議でさえも罰せられず、本来は犯罪として罰せられるべき言動が黙認され、個人が守られていない。
 そのような恫喝・脅迫・屈辱を与える言動傾向が人と社会の精神に定着して、様々な場で会議や社会が運営されています。
 明確な言葉にしないように気をつけて脅迫や恫喝をする暴力団や経営者は、本来、その時点で犯罪です。

 そのような職場環境では、従業員・職員に恫喝、言外の脅迫をを含む不公正・不公平な言動が、内容が不当労働行為であることを認識しながら、不当行為と処罰されないように、言葉を選んで使って、経営者が職務上の指示を超えて、職員を人格的に”管理”する傾向を強めます。

 経営者が異論発言する人を不当に排除し始めると、自分が排除したことの正当性を主張したいために、排除した人の優れた内容や結果の価値は無視して評価せず、現実離れしたその人の”問題点”をあげつらい吹聴して名誉を貶める不公平・不公正で陰湿な言動を拡大します。そのような情況では、陰湿な嫌がらは解決されず、抑圧に対する恐怖感が職場を支配するようになります

 暴力や脅迫されて金品をとられた結果を持っていかなければ、個人を守らないという日本の行政の民主主義後進性が、個人の名誉と安全を守らない後進的社会と加虐的言動を助長しています。

 「他人の名誉や権利を抑圧することを否定し批判する」見識を持たず、むしろそのような言動を好み、他人を抑圧したい人が、様々な場所で、幹部としての地位を得やすいという不健全な社会であることと、そのような人が更にそのような性向を発揮しやすいというのが現在の日本社会です。

 個人の名誉と、どの個人も人として尊重される、精神が豊かで健全な社会にするためには、それをめざす社会変格のための活動と同時に、優れた発言・議論をする能力・熱意・自覚を日本の人と社会が獲得することが不可欠です。

(注2)私は、講演会で演者として話すとき、
・ 異論発言や講演途中の発言を歓迎し、
・ 講演時間よりも自由発言のための時間を長く取ることを心がけます。
・ このような運営をすることによって、これまでどの会合でも、主催者が驚くほど沢山の発言が出ます。最も最近の講演会は、講演90分、自由発言120分、講演会後会場外での質疑と対話でした。別の研究会では、3人の演者がそれぞれ30分講演したあと自由討論90分と、討論時間を長く取っていただくことができ、良い会になりました。
私が医学部で学生に医学の講義をするときも「沢山質問すること」と、「知識を手に入れることだけでなく、論理的に理解しようとすること」を学生に話してから講義するようにしていますが、その熱意は低い。

                 (2013年6月24日 加筆修正)
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2012.11.05 (Mon)

「震災・津波がれき処分に関する提言」を宮城県知事に提出しました

宮城県知事  村井 嘉浩 殿

【提案主旨】
・ 宮城県と岩手県のがれきは、湾内海底がれきも含め、一箇所にすべて集めて山積み処分する。三陸海岸は平地が狭いので三陸海岸のがれきも仙台平野海岸一箇所に集める。
・ 集めたがれきを古墳のように築いて、慰霊と決意の震災津波記念大公園として整備する。
・ 世界一の震災津波資料館を併設することを提案します。

【提案理由】
<記念公園として整備することについて>
・ がれきは思い出と悲しみの遺品です。ごみとして処分するのは残念なことです。
・ 集めたがれきは遺品として扱い、古墳のように山積みして津波避難所をかねた震災津波慰霊の大公園として整備する。

・ 津波の教訓や歴史、防災の世界的拠点として、世界一の地震・津波資料館を併設する。
・ 世界一の資料館は、被災者と被災地の誇りを守り育てることを助けます。
・ 世界一の津波資料館は、学術・文化・観光施設として、被災地の経済復興と文化振興発展に有益です。広島平和公園と併設された原爆資料館・国際会議場や、関東大震災瓦礫を埋め立てて造った横浜の山下公園が良い例です。
・ 広域・焼却処理に考案した費用を充当すれば公園と資料館建設は可能です。

<山積み処分について>
・ 震災がれきの焼却と広域処理は、費用と時間を要します。復興費用は直接、被災者と被災地復興に役立つことに重点的有効に使いたいです。

・ 震災がれきは低レベルであっても放射能汚染されているものがあり、焼却処理や広域処理は環境汚染拡散につながる可能性があることと、焼却灰と煙回収物は濃縮されて、かえって安全な放射能処理を妨げます。
・ 宮城や岩手の海底や海岸にある震災がれきに含まれる放射能レベルは低いので、高度な放射能処理施設で管理しなくてもよいが、大量にあるので拡散させないように管理すべきです。震災・津波がれきは山積みし、公園として整備することで十分管理できるレベルです。

・ 具体的な放射能汚染予防対策としては風で飛散させないことと、土壌に浸透させないことです。
・ がれきは地表より高い位置に積み上げ、表面を粘土やコンクリートその他水の浸透を妨げる資材で表面を覆い、排水溝を設けることで、風で飛散することと、汚染水が土壌に浸透汚染することは防止できます。
・ 雨水が浸透しなければ、がれきに元から含まれた水が若干出た後は、新たに汚水ががれきから土壌に排出することはありません。がれきが既にある程度乾いた状態で集められる場合は汚水は出ず、土壌汚染は生じません。がれきを土に埋めると雨水や周囲の土壌から水ががれきに浸透して、やがて、がれきに含まれる放射能をはじめとする汚染水が周囲に流出するので、地表より低い場所に集めて処分・管理することは好ましくありません。

・ 宮城・岩手ではがれきの放射能よりも山野や田畑の枯れ草や落ち葉の放射能のほうが格段に多く、震災・津波がれきに含まれる放射能に関してはこれで十分です。放射性廃棄物の処理と汚染・被曝防止のためには、農地や住宅地の対策をより強化される事を要望します。
・   その際に出た処理物は、別途提案した最終処分場に運び管理することが最善と考えます。

・ 震災がれきは山積み処分が早く、経済的で安全な最も合理的な方法です。
・ 古墳のように、450m × 600m、平均の高さ20mの山に築くと、1080万トン収容できる(比重2として計算)。現実的な数字です。
・ 処分場を海岸に造るので、がれきを海上輸送できることも利点です。

本要望と並行して私は、環境から集められたすべての放射性廃棄物は、福島第一原子力発電所付近に放射性廃棄物最終処分場を設置して長期管理することを別途要望します。

            平成24年10月19日

仙台赤十字病院第二呼吸器内科部長
東北大学臨床教授 
岡山 博

・・・・・・・・・・・・・・・賛同くださっている皆様へ (岡山 博)・・・・
今後は、ご参加いただいた署名を、総理大臣、宮城県知事や各自治体に提出し、要請を行っていきます。
皆様に、要請行動への運動参加の呼びかけです。

詳細は、本ブログ別記事「放射性廃棄物処分法に関する提言」を宮城県知事に提出しました」の
賛同くださっている皆様へ (岡山 博)
http://hirookay.blog.fc2.com/blog-entry-52.html
をご参照下さい。

直筆署名用紙、web 署名、賛同団体・賛同著名人登録窓口は

震災復興プロジェクト http://savechildproject.web.fc2.com/tunamikinen.html
をご覧下さい。
22:22  |  未分類  |  TB(1)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑
2012.11.05 (Mon)

「放射性廃棄物処分法に関する提言」を宮城県知事に提出しました

放射性廃棄物処分法に関する提言」を宮城県知事に提出しました。
           
         放射性廃棄物処分法に関する提言

宮城県知事  村井 嘉浩 殿

震災復興のご尽力ご苦労様です。

震災・津波がれき処理と、除染活動で集めた放射性排気物の処分は、震災復興にとって重要な課題です。
この2つの課題について、以前から考えてきたことをまとめ、提言させていただきました。
おそらくこの2つの案が最良です。
どうぞご検討下さい。

平成24年10月19日

仙台赤十字病院第二呼吸器内科部長
東北大学臨床教授 
岡山 博
  
・・・・以下提出した提案・・・・

放射性廃棄物処分法に関する提言

宮城県知事  村井 嘉浩 殿
仙台市長   奥山 恵美子殿

【提案主旨】
福島第一原発付近に放射性廃棄物大規模処分場を造り、全国の放射性廃棄物をすべて集め、山積み処分して長期管理することを提案します。
この提案を国の方針として行うように国に働きかけされることが望ましいと考えます。

【提案理由】
<山積み処分について>
・ 放射能は人為的に減らすことはできません。放射性廃棄物の処理や除染とは、放射性物質を減らすことではなく、危険の少ない所に移動して管理することです。
・ 放射性廃棄物を管理する際、最初にすべきことは、どこにどれだけどのような形で集めて管理するのかを決めて最終処分場を造ることです。最終処分場を造らずに、処理や除染を行なうことは不可能です。

・ 通常の低レベル放射性廃棄物の処分方法は、そのままあるいは焼却して容積を減らし、ドラム缶に詰めて地下保管室で長期間管理します。しかし、福島原発事故で生じた放射性廃棄物は量が多すぎるために、この方法では処理しきれません。
・ このような方法で処分をおこなうと、保管管理できる量が制限されるために、集める放射性廃棄物の対象を減らしたり除染活動を制限せざるを得なくなります。
・ ドラム缶に入れて保管室で長期管理できないのであれば、焼却して容積・重量を減らすと容積が減った分、比放射能は高レベルになってしまうので、管理の困難さと危険性は焼却前よりもかえって大きくなります。

・ 莫大な量の放射性廃棄物は、福島第一原発付近の高度に汚染されてしまった土地に、すべて山積みして管理することが最も安全で合理的・経済的な処分法です。

・ 450m × 600m、平均の高さ20mの山に築くと、1080万トン収容できます(比重2として計算)。現実的な数字です
・ 山積み処分なので、ほとんど無制限に集めて処分可能です。各地で集めた放射性廃棄物の始末を心配せずに、すべて回収処分することができます。
・ 山積みした土地は放射線管理区域として、数十年以上一般人は立ち入り禁止にし、専門家が管理します。

・ 各県毎に最終処分場を作ることは、以下の点で問題があり、すべきではないと考えます。放射能廃棄物は各地に分散せず、一箇所に全てまとめて処分。管理すべきです。
・ 放射能処分の原則は集めて管理することです。各地に分散することや、希釈して土地・大気・環境に拡散すべきでないということは世界的に放射能処分の原則です。

・ しっかりした管理施設を作らずに各県ごとに処分場を作ると、やがて環境汚染をする可能性があります。周囲の地面より高く積み上げて管理すべきですが、山や谷間、あるいは平地でも、周囲地表より低い位置や、地表や土壌からの流水侵入の危険がある場所での管理はすべきではありません。汚染されていない土地に放射能廃棄物を持ちこむことはすべきではありません。

・ 各県毎の処分場では、管理が不十分になることに加えて、収容能力の制限がでてきます。十分な量を収容できない処分場では、各地の住宅や農地、公共施設などで、十分な除染活動ができません。除染して集めた廃棄物の置き場を心配せずに今後も除染活動をしてより安全な環境を作っていくためには、廃棄物を無制限に収容できる処分・管理施設が必要です。
・ そのためには、既に汚染されてしまった、福島第一原子力発電所付近に、無制限に収容できる大処分場を造ることが最も合理的です。

<処分対象について>
・ 福島県の放射能汚染された震災がれき
・ 各地域での除染活動で集めた放射性廃棄物
・ 全国のごみ焼却場の放射性物質を含んだ焼却灰と煙回収物

<処分・管理方法について>
・ 放射性廃棄物をすべて山積み処分する。土壌浸透防止と風で飛散しない対策を行う。
・ 集めた山の表面から雨水を浸透させない対策、築いた山の表面から雨水が浸透させない対策をすれば、はじめから含まれていた水が漏出した後は汚染水の漏出はなくなります。山積み作業の途中では表面をビニールシートで被い、完成したら水を通さない粘土やコンクリートなどで表面を被って排水溝を作ります。
・ 初期に出る汚染水が土壌に浸透することを防ぐため、施設の底面に水を通さない構造にし、水抜きパイプで集めた汚染水の処理を行うことが必要です。汚染水が出るのは始めの一時期だけなので、完璧なものを造らなくてもよく、大掛かりにせず安い経費で造ることができます。地表より低い位置に集めて管理すると、周囲の土壌からの水の浸透が起こり、それによって廃棄物から汚水が出ることにつながるので、地表より低い位置での処分管理は好ましくありません。地表に山積みして風による飛散防止と、汚水の土壌への浸透を防止することが簡単・安全で合理的処分法です。

・ 廃棄物で築いた山から初期に出る排水は、従来の放射性廃棄物の保管と同様の、濃縮固化してドラム缶で長期管理を行います。雨水や周囲土壌からの水の浸透が無ければ、廃棄物からの汚水は短期間になくなります。
・ 具体的な山積みの仕方や汚染水浸透防止、飛散対策、管理方法などはいろいろな選択肢があります。望ましい構造や方法を専門家が作ることは難しくありません。

<最終処分場の土地確保について>
・ 原発、ダム、高速道路、工業用地など公共的大事業を行なうための大規模土地取得は、これまで繰り返し達成してきたことです。住民の希望による土地売買ではなく、取得する側の都合による土地収用であることと、地域文化と生活基盤をすべて失う代償を考慮して、時価より高額の土地代金を支払い、移転後の生活再建が出来ることも準備して土地取得を行ってきました。同様の取り組みを行うことで、土地取得は可能です。

・ 環境放射能が高く、産業に乏しく子どもを育てるには不安な土地で、これからも住み続けたい人はいるかもしれませんが多くないと思います。
・ 強く汚染された土地に、人は住むべきではありません。住民の健康の為にも、政府は住民に十分な保障をして説得し、処分場の土地を確保すべきと考えます。
            平成24年10月19日

仙台赤十字病院第二呼吸器内科部長
東北大学臨床教授 
岡山 博

・・・・・・・・・賛同くださっている皆様へ (岡山 博)・・・・

賛同くださっている皆様へ
2つの提案を実現させるために、今後は、いただいた署名を、総理大臣、宮城県知事や各自治体に提出し、要請を行っていきます。。
皆様に、要請行動への運動参加の呼びかけです。

これに限らずどうぞ他の方法や手段を駆使して、活動にご参加ください。
緑の防波堤や、自覚的な活動をされているグループに、協力・協同の働きかけもしてください。地域の著名人や政治家に賛同者として参加要請もお願いします。

並行して署名活動も進めてください。自筆署名だけでなくネット署名でも結構です。
実現を求めるために、一定の間隔で締切ながら、署名簿を提出します。

皆さんに提案です。

<提案趣旨>
2つの取り組み(片方だけも可)を提案・要請・要求する。
同時に、震災復興プロジェクトで集まったWEB署名と直筆署名(コピー)を提出する。

<対象>
被災地や全国自治体の知事・市町村長、自治体議会議長、国会・自治体議員、漁協その他の関連団体など。
政党や、今後の選挙出馬予定者に、公約・政策にするように提案・要請する価値があります。

<方法>
(A)各地で要請活動をされる方(またはグループ)の名前と震災復興プロジェクト・チーム(都道府県)の名前で、前掲の提言の趣旨を、直接要請していただく。震災復興プロジェクトと無関係の形で行なっても、あるいは参考資料として名前を入れてもどれも良いと思います。他の課題と一緒の要請も可です。
(B)震災復興プロジェクト・チーム(都道府県)として前掲の提言を、メールで要請する。前書きをいれていただくのも好ましいです(なくても可)。どこに要請メールを送ったのか、震災復興プロジェクトまでお知らせください。

情況が急速に変化して流動的です。早いほど有効です。
どうぞ取り組んでください。

取り組みの様子など、震災復興プロジェクトにメールまたは電話にてお知らせください。

提言・署名を提出する際に同封する書面の文例

****市長町長
*** 殿

大震災と津波の大惨事に当たり、被害にあわれた皆様に哀悼を表し、災害復興にご尽力されている皆様に感謝と敬意を申し上げます。

私たちは、できるだけ早く健全な被災地の復興をすることと、震災・津波でなくなった方を慰霊し、大災害の記憶を遺す施策を行うべきと考えています。

私たちは亘理町、岩手県と宮城県の震災津波がれきを集めて古墳のように山積み整備して、震災津波記念の大公園につくり、国立地震津波資料館(研究施設を持った博物館)を併設することを町の方針として国と宮城県に働きかけて実現することを提案し訴えます。

提案趣旨
1.岩手・宮城の震災津波がれきを仙台平野海岸に全て集めて山積みし、大古墳のように整備して、国立震災津波公園を作ること。
2・震災津波記念公園内に世界一の国立地震津波資料館を作ること。

提案理由
 (略)

(追伸)1.この提言主旨は、平成24年10月23日、岡山博から宮城県知事に提出しました。
2・同様の提案を宮城県内沿岸部市町長と議会議長に送付、提出します。
3.この提案は多くの科学者や専門家と、津波がれきの広域処分を考える全国の多くの方から支持を受けて、そのために震災復興プロジェクトを作りました。実現するための全国的な署名活動を行なっています。
         
****チーム(都道府県or市町村)
代表  ○○○○
     ○○○○

あるいは以下を併記など
    
震災復興プロジェクトチーム
代表  岡山 博
     仙台赤十字病院医師
     東北大学臨床教授

ご意見、ご質問、提出する署名のコピー請求は
震災復興プロジェクト震災復興プロジェクトにご連絡下さい。
http://savechildproject.web.fc2.com/index.html
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